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今峰ライトの試運転

 泊まり込みのバイトが終わり、そのままイボタガ狙いで採集をすることに。バイトが終わってすぐはまだ明るかったので、軽く材割することにしました。一本だけでいいやと思い、赤枯れ材を割るとツヤハダクワガタの幼虫が出てきました。分布的に原名ツヤハダ、生息しているのは知っていましたが、今まで興味が出ず採集してなかったのでこれが初採集です。笑

ツヤハダクワガタの幼虫

 18時50分ごろ現地到着。日が完全に落ち切って、かなり暗くなってたから急いで準備...その時ライトを倒してしまいました。ガラスが割れたかも?と思いましたがガラスは無事。紫外線透過ガラス3000円するので、割れなくてよかったです。笑
急ぎすぎるのも良くないですね。😅

準備が終わって19時頃ようやく点灯。
点灯時の気温は20℃。これなら飛んでくる!そう願って虫が来るのを待ってました。

19時頃点灯

 ライトトラップは初めてなので、ライトの当てる位置も分からず、試行錯誤しながらやりました。これでも蛾は飛んできましたが、集まりが悪かったので角度を色々変えることに。。最終的に決めたライトの配置は次の写真のようになりました。

最終的な配置

 山の中腹あたりに、角度をつけて照射。光を屈折させて遠くからも虫を引っ張ってこれるよう照射しました。後々調べると上流に向かって照射したほうが良かったみたいです。自分は下流に向かって照射してしまいました。笑

 20分くらい経つと、気温は18℃、だいぶ肌寒くなりました。放射冷却恐るべし。すると蛾が1匹飛来しました。

ヒサゴスズメ

 これなら期待できるかな?と思い待っていましたが、30分経っても大型の蛾は飛んで来ず。気温も16℃まで落ちてきて寒い中あと少し待つことに。すると...

オナガミズアオ

 やっと蛾らしい蛾が飛来しました。この時期のオナガミズアオは春型なので、小さくて綺麗です。翅が欠けてたのでリリースしました。さらに10分後

エゾヨツメ

 エゾヨツメの♀が飛来。一気にヤママユガの仲間が飛ぶようになってきました!その10分後はラッシュが無くなりましたが、ふと上流の方をみるとなにかが優雅に舞ってくる...



もしや...






イボタガ

やっとイボタガが飛来しました!擦れも欠けもないド完品が来てくれました!
イボタガも採れたし、かなり寒くなってきたしそろそろ撤収と思い片づけに入ろうとしたら...

エゾヨツメ

またもやエゾヨツメが!今日は蛾にとっても飛びやすい日だったのでしょうか?まだまだ来そうだったのであと20分ほど続けることに。すると

フトオビホソバスズメ

模様といい、形といい、とても心惹かれる蛾がいました。
調べてみたら、フトオビホソバスズメという蛾みたいです。何匹か飛んできたので、今年は採集せずに来年あたりにまた採りにこようと思いそっとしておきました。そして最後に飛来したのは...

オナガミズアオ

オナガミズアオの♀でした。これもオス同様欠けがあったのでリリース。
その後寒すぎたのと、もう満足してしまったのとで撤収することに。
まさか狙っていたものが2匹とも飛んでくると思わなかったので、ものすごく嬉しかったです!

後日、あまり時間が取れなかったのでイボタガのみ先に標本にしました。

標本にしたイボタガ

息を呑むほど美しいです。。
標本にしてる際、玉針が飛んでしまい触角の一部が欠けてしまいました。ちょっとショックでした...
しかし、イボタガでドイツ箱一箱作りたいなぁ、と思ってしまうくらいの、美しい個体が採れてとても満足でした。笑
チョウも綺麗ですが、蛾は夜の闇に溶け込むような美しさがありますね!また更に蛾の魅力にハマってしまいました!

今回はここらでよかろうかい。

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