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【イベントレポート】これからの生き方について考える #アシスタントナイト

「副業」「複業」「パラレルキャリア」「新卒フリーランス」…

さまざまな働きかたが、さまざまな人たちによって生み出されて認められている今の時代。

どこか一つの会社に属してしまうのではなくてもっといろんなやりかたがあるんじゃないの?と、に問いかけることはわたし自身も何度もありました。

肩書を会社名にするんじゃなくて、自分の名前で働けたらもっと自由に生きることができるのかもしれない。

でも、そんなふうに思って、いざ一歩踏み出してみたものの、ぽんっと入った新しい場所ですんなりうまくやっていけるほど世間は優しくありません。

そんなときに、「アシスタント」というかたちで自分のやりたいことの先を歩く人に着いて学ぶことができたら、とても心強いのではないでしょうか。



個の時代といわれているなかで、アシスタントという生き方を選んだ、4人の方のトークイベント『#アシスタントナイト「アシスタントの働き方」』に参加してきました。

登壇者は以下の4名。

佐藤 由佳(以下、さとゆか)Twitter 
新卒でWEBディレクターを経験後、フリーライターに。
編集者小山和之のアシスタントとして、主にビジネス・マーケティング関連の執筆を行なっています。最近の個人的テーマは、働き方最適化。
◆高橋 奈々(以下、たかなな)Twitter
ライター、エディター、フォトグラファー。
伊佐知美アシスタント(伊佐知美主宰オンラインサロン #旅と写真と文章と コミュニティーマネージャー/取材同行/執筆など)THE BAKE MAGAZINE編集者。物語に寄り添うのが好きな、ていねいな暮らし系ミーハー女子。
小原 光史(以下、おばみ) Twitter
94年秋田出身、ライター。編集者・長谷川リョーの弟子。
ビジネスから街歩きまで幅広いジャンルで執筆を行う、趣味は商店街と純喫茶巡り。
小松 美貴(以下、こまみ) Twitter
95年千葉出身、企画制作・PM。最所あさみのアシスタント。
コミュニティの企画運営、リアルな場所を大切にするプロジェクトの進行管理・サポートを行う。
趣味は野球観戦と映画。静かな熱量のある空間が好き。

アシスタントになった経緯は?

おばみ:ライターになりたいなと思っていろんな媒体に連絡し、書かせてもらってはいた。けれど独学では限界があるなと思い、ライティングに関するオンラインサロン『sentence』に入会。その後、経由でお知り合いになった長谷川さんに「弟子になりたい」と連絡。当時長谷川さんはちょっと怪しい…と思っていたのだとか。

さとゆか:新卒でWEBディレクターになるが、激務により体調を崩し、去年の暮れにフリーランスに。一人では不安もあったり、仕事も限られていたので、どうしようかなと思っていたところにちょうど小山さんの募集のツイートで流れてきた。たまたま直前にお会いしていたこともあり、応募。

たかなな:元々、伊佐さんのnoteのファンだった。当時、就活もしていて、受けていた出版社の面接何本も作文を書いているうちに「私本当は書きたいのでは」と気づく。それならば東京にいこうと思ったタイミングで、ちょうど募集の記事が出ていたので連絡。noteのファンだったので伊佐さんが旅人だと知らずに、知った後も「どうして旅人がアシスタントを募集するのだろうと思った」そう。

こまみ:休学中、一旦フリーに。インターンとしてフルコミットで会社員として働いていて、こういう働き方でいいんだっけと疑問になった。昨年10月に退職。最所さんとはインターン時代に会ってはいたが、その後『「美女と野獣」というディズニーの壮大な実験』という記事を読んで、「この人やばい」と思ってひたすらネトスト。「手伝ってくれる学生さんがほしい」という募集があったので「ぜひやりたい!」手を挙げ、その後徐々に仕事が増えアシスタントに。

SNSなどを通じて、出会い、親交を深めて募集のきっかけで踏み出す、というパターンが多い印象。「いいね」をたくさんつけたり、事前にそれとなく自分のアピールをしておくと、師匠側も「誰?」とならずに済むのかも。

仕事ってどんなことをしてるの?

おばみ:去年は300日くらい一緒だったかもしれないくらいよく会っている。
スタートは二人きりだったけれど、だんだん人が増えてきて今はチームとして全部で9人いる。進行しつつ、自分も書きつつのマネジメント業も増えてきた。

さとゆか:チーム制で現在4人で一番最初からいるのがさとゆかさん。まだチーム全体では動いてないけど、これから動いていくのかも。組織作りにおいての役割を果たしていきたい。

たかなな:書き起こしや取材の同行。最近は構成も。何もわからないところからのスタートだったので、本当に一からやらせてもらっている。オンラインサロンの「 #旅と写真と文章と 」がアシスタントスタートと同時期くらいに始まったのでそこのコミュニティマネージャーもしている。あとは、靴下の色とかの相談に乗ったり、ご飯ちゃんと食べてるかとかも聞いてる。

初めに「どういうことがしたいの」って聞かれたときに全部やりたい!と答えた、と話すたかななさん。書くこともやりたいし、カメラマンとしては元々活動していたのでそれもやりたかった、と続けると

こまみ:こんなことやりたい、と最初に伝えていた。ライターとしてというよりもイベント、企画をやりたいと伝えた。

とこまみさんも話します。こまみさん、さとゆかさん、たかななさんはリモートでの作業も多いんだとか。

コミュニケーションのとりかた

さとゆか:月に一度は会っている。フィードバックもきちんともらえている。

おばみ:チームとしては月に一度。個人的にはよく会うので日々フィードバックはもらえてる。

たかなな:会うことも多いけど、これ!と決めているわけではなく、FBのメッセンジャーでのやり取りや、あとは「 #旅と写真と文章と 」内slackで仕事がくるときもある。やりとりをオープンにしている理由はどんな感じで二人が仕事をしているかクルーのみんなも見れたらいいよね、と思ったから。

こまみ:会うこともある。プロジェクトのメンバーとしてジョインさせてもらっているので、携わっている。

良いコミュニケーションの取り方としては、師匠のツイートは全部チェックすべしとのこと。こまみさんは「最所さんタイム」として毎日発信されるnoteやTwitterに目を通す時間を設けているのだとか。

どんなものがすきなのか、どういうことをしようとしているのかちゃんとわかっておくと、師匠が望んでるものが提供できるかもしれないから、とおばみさんも同意しました。

お金のはなし

下積み、という印象だとお給料ももらわずにやっているイメージがあるけれど、一緒に仕事をしているという感じなので、たぶん周りの人たちが思っているよりはちゃんといただいている、とのこと。

たかなな:相場もなにもわからなかったので伊佐さんを全力で信頼している。

おばみ:文字起こしなどひとつひとつの作業に対してもらっていたり、プロジェクトに対しては固定でいただいたりしている。

さとゆか:おばみさんと同じくこの業務に関してはこれくらいで、とやった分だけいただいている。

こまみ:プロジェクトとしてもらっていたり、といろいろ。

共通していることはアシスタントだけがすべての仕事ではないということ。個人でも仕事をやっている。個人の仕事がアシスタント業に生かせればいいし、アシスタント業でやっていることで個人で仕事をもらえたりと相乗効果で増えてくる感じもあるんだとか。

アシスタントの仕事の魅力

おばみさん曰く「アシスタントは稼げる仕事」なんだとか。
アシスタントの魅力は会社の上司部下よりも距離が近いこと。すぐ実践につながることができるんだそう。会社選びはくじ引きみたいなもので上司は選べないけど、師匠は選ぶことができる。

たかなな:FBグループに入れてくれたりメールのCCにも入れてくれるので、仕事の流れが全部見せてもらえたり、仕事選びの基準が学べることもありがたい

さとゆか:一人では行けないような場所に連れて行ってもらえたり、話を聞けたりできる。

こまみ:何よりも思考を盗めるのがいい。個人としてお仕事をいただく、というフリーランスとして最初に躓いてしまいがちの部分は、アシスタントをしっかりやっていれば乗り越えられてしまうことが多い。

アシスタントとしてのこれから

おばみ:自分がいなくても回れるようにしていかないといけないかなと思い始めた。個人としては目標を一つかなえてしまったので、直近ではないかもしれない。

さとゆか:アシスタントとして働いたいまのほうが、仕事の密度は濃いけれど、リモートが多いのでもう少し人と関わることがしたい。一フリーランスとしていろいろと開拓していきたい

たかなな:伊佐さんがやりたいことが叶えば私のやりたいことも叶うのではと思っているので伊佐さんがやりたいことは全部かなえてあげたい。個人としては5年以内に自分の名前で本を書きたい。

こまみ:野球のガールズデー研究会がやりたい。(ユニフォームにおおいに伸びしろを感じるから)ただ、楽しいだけじゃなくてマーケティング目線で見るようなことがしたいな。

こまみさんから「最所さんと同等の立場で一緒に登壇したい。でも、そういう風にパートナーみたいになったらアシスタントは卒業かも。」という話が出ると、いつが卒業だと思うかのはなしに。

おばみさんは先日とても良いお寿司をご馳走していただいて卒業式をしたのだとか。(おめでとうございます!)


さとゆか:キャリアの築き方としてフリーと会社員を行き来してもいいかなとは思っている。ジャングルジムみたいに自由に。でも会社員になるときが卒業するときなのかも。

たかなな:いつかっていう卒業はいまのところ見えていない。でも、きっと時期が来たら、伊佐さんが卒業を匂わせるような意味深なnoteを書くと思うので、そうしたら卒業する時期なんだと思う。

アシスタントさがしのポイント

おばみ:一番弟子になるべし。フリーの人につくべし。お金持ってる師匠であるべし。
なぜかというと、あとから参加だと組織のひとりになってしまうし、会社員だと外に出せる話が限られてしまうからなんだとか。

さとゆか:自分がやりたいことと師匠から学べることが合致しているか。

たかなな:人間的に似ているかどうか。その人の人生を全力で信頼できて、どこに行ってもついていけるかどうか。

こまみ:自分に得意分野を明確にして提供してくれる人かどうか。探すためにもその人が発信しているものを全力で追うこと。



その後も、事前に寄せられた質問や、その場できた質問にアシスタントとしての良さをたっぷり語ってくれた4名。

それぞれが師匠のことをとても尊敬し、愛していることがとても伝わってきてなんだか聞いているうちにきゅんきゅんしてきちゃいました。

単なるサポートではなく、師匠の人生そのものを受け止める参加し合うというのは一会社員として働いていては、なかなか出来ない経験なのかもしれません。

わたしも「この方は…!」という方に出会って、弟子入りできるように日々スキルアップしていきたいと思います。

今回だけに限らずまた「#アシスタントナイト」を開催したいと話されていたので、次回はどんな話が聞けるのかとても楽しみです。

photo by:池田こーき/ ikepon(Twitter

(見守る師匠たち)

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hitomi.
もっともっと新しい世界を知るために本を買いたいなあと思ってます。