![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/38929770/rectangle_large_type_2_dc7763c4f614661c145c90e3e859ba38.png?width=1200)
Photo by
juxmux
視点提供録 vol.819:子どもの考える力を伸ばすことは大切だけれども
日本全体ではマイノリティのように思いますが、制服がある小学校があります。具体的な場所は差控えますが、制服のある小学校の近くで生活していたこともありました。男の子の制服は一年中半ズボンだったような記憶があります。冬場は「寒くないのかな」と思っていたように思います。
とある学校で、制服の校則を子どもたちが考えて決めたようです。結論は「制服でも私服でもどちらでもいい」になったとのこと。この学校の制服は先の学校と同じく男の子は年中半ズボンでした。それが、この結果、寒い冬に半ズボンを穿かなくてもいいようになりました。今までも長ズボンで登校することもできましたが、それには保護者からの一筆が必要だったようです。これもなくなりました。
子どもたちが自分たちで考え、ルールを決めていくことは素晴らしいことだと思います。しかしながら、この話にはどこかしら違和感を感じていました。それは、「男の子は一年中半ズボンという規則は大人が考えたもの。意見が出なかった大人の考える力が失われているのではないだろうか」ということです。
たしかに、子どもの考える力を伸ばすことは大切だと思います。しかしながら、教育者としての立場にいるのは大人。一括りにしてしまいますが、もしかしたら、このケースは子どもたちの考える力の方が優れていたのかもしれません。子どもの考える力に加え、大人の考える力を伸ばすことも忘れてはならない視点のように思います。