視点提供録 vol.804:人生で1番大切な資源は時間ですか?

「人生で1番大切な資源は何ですか」この質問を聞いたことがある方は少なくないと思います。人間関係・お金などの答えがあると思います。最も多い答えは時間のように思います。時間は命だから、時間を1番大切にしないといけない。この答えはわからなくもありません。人間関係は修復できる可能性はあり、お金も失っても再度手に入れることができます。しかしながら、今のところ失った時間を取戻すことはできません。一方通行という意味でも時間が最も大切な資源かもしれません。

ここで「時間が最も大切な資源」を具体的に考えてみたいと思います。仕事の例がわかりやすいと思います。たとえば、ウェブメディアを作りたいという人がいるとします。時間が最も大切な資源と考えているならば、最速で作ることが最重要ポイントになると思います。デザイナーやライターなど多くの協力者が必要と思います。仮に手元資金がなかったとするならば、協力者へのお金を払うために借金があるはずです。逆に言えば、借金がなければ時間が本当に優先順位が高いと考えていないのかもしれません。「これは極論で他とのバランスがある」と考えられますが、だとするならばバランスを取ることを最も大切にしていると考えられます。

では、実際に体現しているとはどのような状態なのか。それは「いつまでに何がどのようになっていたいのかが明確で、道筋も明確である」ことではないでしょうか。現在地が明確で、目的地が明確で、目的地に達する手段も明確 - すべて明確な状態が時間を大切にしていると言えるのではないでしょうか。ここで、1つポイントがあります。それは「時間を大切にする」とは必ずしも「最短でする」とは限らないこと。自分がいつまでに達成したいかを決め、それに向けて行動することが時間を大切にしていることと言えると思うのです。

「人生で1番大切な資源は時間」という考え方は大切な考え方の1つと思います。ただ、具体的に考えてみるともしかしたら時間ではないかもしれません。改めて、自分自身の大切にしている資源を考えてみてはいかがでしょうか。