子宮摘出はSFという言い訳がウソ
サムネイルは日本保守党の衆院選選挙広報のアップでありその中の「中国の脅威」をご確認の上、以下、お読みいただけるとご納得いただけると思う。
子宮摘出少子化対策で炎上
先日、百田尚樹日本保守党代表がニュースあさ8内で、少子化対策として、SFや仮定の話と前置きをした上で30歳を超えたら子宮摘出させると発言したことが炎上中だ。
人権上問題なうえに国政政党党首にあるまじき発言として批判の声が多いようだ。
対する百田尚樹の反論は、SFや仮定の話ができないようでは表現の自由の侵害に当たるそうだ。
もっともらしい言いぐさだ。
公共の福祉に反しない限り表現の自由は憲法で保証されている。
この前置きがあれば公共の福祉に反しないかも知れない。
いくら国政政党党首による発言だからとはいえ、それだけを根拠に批判するのは難しい。
SFや仮定の話とウソぶいている
しかし、今回は表現の自由はお呼びでない。
なぜなら、子宮摘出が彼の本音だからである。
SFや仮定の話という前置き自体がウソだからである。
本気で子宮摘出を主張したものの、それが炎上したから、SF や仮定の話だったと誤魔化しているのだ。
それを前置きしておくことで保険を掛けたように働いているのだ。
もし、今回、炎上してなかったら、他党にはない大胆な意見として存在感を見せつけていたはずだ。
他党の少子化対策の多くが、給付金等で出産育児の不安解消を図ろうとするも、どれも決め手に欠ける中、百田尚樹の日本保守党だけは大胆な発想を持っていることだけは支持者等にアピールできると見越したのだ。
勿論、今回のような反発が支持者以外からあることは想定済みで、そうなればSF や仮定の話だったと言い訳ができるように最初から仕組んでいたのだ。
では、子宮摘出が本音であることの根拠を以下に2つ記す。
1 人権擁護派(子宮摘出反対派)だったから
百田尚樹ら日本保守党は日本保守党結党以前から中国の民族浄化政策で子宮摘出等のジェノサイドが横行するというウイグル人権問題に着目しており、ぬるい非難決議しか出せない日本政府を散々批判してきた。
結党後は、党の重点政策項目に
4、外交
中国、北朝鮮を念頭に、近隣国での人権問題解決に向けた積極的な働きかけ、日本版ウイグル人権法をつくる旨、
を掲げた。
更にニュースあさ8で積極的に報道した。
昨年10月31日のはウイグル問題の会議とともに、清水ともみ著「命がけの証言」をも紹介した。
このように百田尚樹の日本保守党は、子宮摘出等の人権侵害に反対する側だったのだ。
子宮摘出がいかに人権蹂躙でジェノサイドなのかよく知る側だったのだ。
このような方針の百田尚樹の日本保守党が、少子化対策を検討すれば、
そこに
子宮摘出案
が生ずる余地は
ないはずなのだ。
子宮摘出案は人権擁護を旨とする党の重点政策項目と反するからである。
彼らの少子化対策は、出産育児世代への給付金等、他党の策と変わり映えしない凡庸なものになっていたはずだ。
なぜ、当初の方針と相反する子宮摘出案を打ち出したのか?
2 豹変しやすい政党だから
豹変した事例は次の記事にあるので参考まで
豹変の理由は不明だが、子宮摘出反対派だったところ、それを豹変させて子宮摘出案を出したということは、それこそがSFでも仮定の話でもない本音ということだ。
なぜなら、当初の子宮摘出反対方針のままなら、少子化対策として子宮摘出案は出てこないからだ。たとえ子宮摘出案がSFや仮定の話であったとしても。
よって、答え合わせになるが、SFや仮定の話という話こそがウソ話であることの証明なのだ。
この解を得るには、彼らがウイグル人権擁護派だった経緯を知っておく必要があり、今回の子宮摘出案を発信したニュースあさ8から彼らを知った方には難しかったと思う。
党首として、人として言い過ぎたのではない。
最初からそんなものがなかったのである。
百田尚樹の謝罪ポストで確信
SF や仮定の話をディストピア的喩え話と言い換えただけでウソを未だに貫こうとしており謝罪になっていない。
子宮摘出案が彼らの本音と見て間違いなく、思いがけず答え合わせになった。
百田尚樹らの豹変の理由はいくつか思いつくが推察でしかない。
ここで思い出してほしいのは冒頭の選挙公報に掲載された中国の脅威という言葉だ。
彼らの重点政策項目にある対中国姿勢を選挙用に要約した言葉であることはわかる。
これを見た有権者の中には、中国による子宮摘出を含むウィグルへの人権侵害解消に取り組むものと思うはずである。
しかし、選挙から一月も経ずにその趣旨と真逆の子宮摘出をあさ8であっさりと提案した。
常識では考えられぬ豹変ぶりだが、やはり他党を超えるような妙案が思いつかず、このままでは他党の後塵を拝することになるため、躊躇なく子宮摘出案を思い付いたのではないだろうか?
国民民主党の基礎控除178万円のような妙案に嫉妬して焦っていたのかもしれない。
それと炎上商法のうまみだろうか。当該あさ8の再生回数はさぞや上がったことだろう。
金儲けのためならジェノサイドも肯定する勢いで恐ろしい。
最早、人権擁護派であったことや党の重点政策項目のほとんどが真っ赤なウソではないのか、今後もすべてウソなのかと勘繰りそうだ。
私はウソを見抜くほどの頭脳は持ち合わせていないので勘弁してほしい。
傷ついた方にお見舞い申し上げます
今回の件で傷ついた、傷つけられた方には心よりお見舞い申し上げる。
しかし、私は人権を語るほど徳を積んでおらず、故にそれを使って百田尚樹を責める十分な資格はない。
一方、ウィグル人権問題の経緯は知っていたので、そこから前置きのウソと子宮摘出が本音であることを指摘し、彼らが、SFだ、仮定だ、喩え話だ、表現の自由だ、と誤魔化せないようにしたつもりである。
この拙文が少しでも傷を負った方の励みにでもなれば幸いである。
#日本保守党
#百田尚樹
#子宮摘出
#SFの話
#あさ8
#中国の脅威
#ウィグル人権問題
#新疆ウイグル自治区人権問題対中非難決議
#対中非難決議
#重点政策項目
#少子化対策
#表現の自由
#ジェノサイド