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離婚裁判の流れって?浮気夫が知っておくべき大切なこと

こんにちは。ゆりです。

あなたの浮気が原因で、パートナーから離婚を切り出されてしまった時・・・

あなたの頭の中に浮かんでくるのは「裁判になる」という不安ではないでしょうか。


しかし、日本ではすぐに裁判になるわけではないということもお伝えしています。

でも、裁判になってしまう可能性がなくなったわけではありません。

そこで、今回は離婚裁判になってしまった場合、どのような流れで進んでいくのかということをお伝えしようと思います。


離婚裁判の流れ

離婚裁判の流れがどうなっているのか?

専門家でなければ、すぐに答えることはできないでしょう。

日本で離婚裁判になるまでには、離婚に関する協議や離婚調停が必要です。


不幸にしてそれらで問題が解決しなかった場合、離婚裁判に進むことになります。

その離婚裁判の進み方はこのような形です。


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こうやってみると複雑だと感じるかもしれません。
でも、まとめると以下のようになるんです。


・離婚訴訟の訴えを提起
  ↓
・口頭弁論
  ↓
・判決が出る


では、これらがどのようなことなのか、一つずつお伝えしていきますね。


【裁判所に離婚訴訟の訴えを提起する】

離婚裁判を始めようと思ったら、裁判所に離婚訴訟の訴えを提起します。
ここから裁判が始まるわけです。


この訴えの提起ですが、あなたは自分がしてもいいと思っていませんか?

離婚協議や離婚調停がうまくいかなかった時、


「そんなことを言うなら離婚だ!」


という声を男性側が上げることは多いです。


でも、ちょっと考えてみてください。


今回、あなたのパートナーが離婚を考えるまでに追い詰められ理由はあなたの浮気ですよね。

そうなると、あなたは有責配偶者となります。


離婚裁判に進むまでに、話し合いや離婚調停が必要なことは何度もお伝えしました。

それに加えて、離婚訴訟の訴えの提起は、有責配偶者(この場合はあなた)から起こすことはできないのです。

このこともきちんと覚えておいてくださいね。


有責配偶者とは?
離婚の原因を作り、結婚生活を破綻させた配偶者のこと。
慰謝料などを支払わなければならない場合もあるし、離婚を請求することもできない。


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【相手方と口頭弁論を行う】

あなたは今までに口頭弁論という言葉を耳にしたことはないでしょう。

でも、どんなものかわからないと離婚裁判で不利になることも間違いありません。


口頭弁論とは?
裁判官の前で口頭で行われる弁論のこと。
当事者がする場合もあれば、代理人がする場合もある。


この口頭弁論は1ヶ月に1回のペースで開かれます。

この場で、互いの主張をぶつけることになるわけです。


口頭弁論で行われること
☑️争いになっているのは何か(争点)ということの整理
☑️原告(パートナー)から争点を証明する証拠が提出
☑️被告(あなた)から原告の主張を否定する証拠を提出


離婚裁判ではこれらに加えて、離婚原因の事実をのべる場合もあります。

これを聞いた時、あなたは口頭弁論を含む裁判が煩わしいと思うかもしれません。


・仕事もあるし、裁判所に行く時間がもったいない。
・悪いことをしていないのに、被告と呼ばれたくない。


こんな気持ちから裁判を欠席しようと考えるかもしれません。

でも、それは大きな間違いです!

裁判(口頭弁論を含む)を欠席すると、原告の請求内容をすべて認めたと判断されます。


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つまり、あなたの希望が離婚回避であったとしても、パートナーが離婚したいと主張していれば、それが現実になるのです。


裁判を欠席したらどうなるか?
詳しいことは、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。

離婚裁判を欠席?!浮気夫に待っている最悪の結末と対処法


【裁判所から判決が出る】

離婚裁判の判決が出るまでには先ほどお伝えした「口頭弁論」それと「尋問」といったものが開かれます。

口頭弁論で訴えに対する証拠が揃うと、パートナーとあなた(必要に応じて証人)が法廷に出廷します。

これが尋問と呼ばれるものです。

尋問が終わって約1~3か月がたつと、離婚に関する判決が出されます。


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ただ、この判決が出る前に裁判所から和解案の提示をされる場合があります

この「和解」という言葉から、あなたはパートナーとやり直せると思うかもしれません。

でも、裁判所からの和解の提示はそういう意味ではないのです。


和解に応じれば?
裁判所から和解を勧められる
 ↓
原告(パートナー)と被告(あなた)がそれに応じる
  ↓
和解調書が作成される


この和解調書は離婚に合意したということを記録するものです。

つまり、和解に応じれば、あなたが望んでいる離婚回避はできないのです。

また、裁判で離婚容認という判決が出た場合、2週間の控訴期間が過ぎると、判決が確定することも忘れないようにしてください。


注意!
離婚裁判で成立した離婚は取り消すことができません。
離婚容認の判決に納得がいかない場合、控訴申し立てをすることを忘れないようにしてください。


ここまで簡単に離婚裁判の流れをみてきました。
もっと詳しいことが知りたければ、こちらの記事を読んでみてくださいね。

離婚裁判の手順・流れとデメリット・メリット解説


裁判になってしまったらどうなる?


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ここまで、離婚裁判の流れというものをお伝えしてきました。

でも、あなたにとっては現実味のない話だったかもしれません。


それなら、現実に離婚裁判になってしまったらどうなるのか、ということをお伝えしていきますね。

あなたにとっては考えたくないことでしょうが、ここで何もしないでいると、これからお伝えすることが現実になるんですよ。


【孤独に耐えないといけない】

パートナーが離婚を本気で考えて、裁判まで進もうと思った時、あなたと一緒に暮らしているでしょうか?


「まず、そんなことはない」


これは私が夫と離婚協議をした時の経験からもハッキリ言うことができます。

離婚を決意したあなたのパートナーは確実に家から出ていっています。

子どもがいる場合は、一緒に連れていっていると思って間違いないでしょう。


・仕事から帰ってきて「ただいま」といっても返事がない。
・暗い部屋に入って、コンビニで買ったお弁当を食べないといけない。
・パートナーや子どもの笑い声といった心を温めてくれるものがない。


こういったことを考えると寂しくなってきませんか?

それだけではなく、裁判が始まると書類の作成などもしないといけません。

疲れて帰ってきているのに、裁判のことも考えないといけない。

これも精神的に厳しいということが言えますよね。


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【金銭的な負担が増える】

裁判を進める中で当然、金銭的な問題も発生してきます。

自分で裁判を進める、ということであれば費用はそれほどかかりません。

でも、裁判は法律用語がたくさん出てきます。

また、さまざまな書類を作成しないといけません。


それらのことを考えると弁護士を依頼するということも選択肢の一つになってきます。

この弁護士費用ですが、大体100万円くらいかかると思っていてください。


それだけではありません。

裁判中、別居になったとしてもあなたとパートナーの夫婦関係は終わっていません。


つまり、あなたにはパートナーを養う義務があるのです。

これを婚姻費用というのですが、裁判になったとしてもこの費用は必ず支払わないといけないんですよ。


婚姻費用とは?
居住費、生活費、子どもの生活費や学費など。
法律上、夫婦が収入に応じて負担する義務があります。


子どもの養育費のことって気になりますよね。
詳しいことはこちらの記事を読んでくださいね。

養育費算定表見直し改定でどう変わる?見方や試算結果を解説!


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【社会的に評判が悪くなる】

裁判は平日に開かれます。

つまり、仕事を休まないと裁判に出席することはできません。

あなたは会社にパートナーとの離婚裁判をしているのだと報告することはできますか?

むしろ、会社での立場を守りたいと思って、黙っているということを選択するのではないでしょうか。


また、弁護士を依頼した場合、連絡がいつ入るかと気になってしまうことも多いでしょう。

仕事の合間にスマホに連絡が入っていないかと落ち着かなくなることもあるでしょう。

あなたのそういった態度は同僚にもおかしいと思われるかもしれません。


それだけではありません。

近所の噂というものもあなたのことを苦しめるでしょう。


「人の不幸は蜜の味」


悲しいことにこの言葉は真実でもあります。

人は他人が不幸だと、そのことを話題にしたくなるという性があると思っても間違いないでしょう。

近所の方にしてみれば、あなたとパートナーが裁判をしているというのは格好の話のネタになるのです。(どうやって知っているのか不思議ですが)


・孤独
・金銭的負担
・職場や近所での噂


あなたが離婚裁判にまで進んでしまったら、これらのことを覚悟しておかないといけないのです。

離婚裁判にまでなってしまったら、浮気をしたあなたは圧倒的に不利な立場になります。

そのことも覚えておいてくださいね。


裁判を回避するためにできることとは

離婚を回避するためにあなたができることはあるでしょうか?

この記事でお伝えしてきたことは次のことです。

離婚裁判の流れ
訴えの提起
 ↓
口頭弁論
 ↓
判決

裁判になったらどうなるのか
1.孤独になる
2.金銭的な負担が増える
3.噂になる

こうならないためにあなたができることはあるでしょうか?

あなたの希望はパートナーとの離婚を回避することですよね。

では、あなたはパートナーが何を考えているのかということをわかっていますか?


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パートナーがあなたの浮気に怒って、離婚を求めているのは本当のことでしょう。

でも、パートナーがあなたと本気で離婚をしたいと思っているのか。

そのことを考える必要があります。

そのためにもパートナーと正面から向き合うということが大切になってきます。


どのようにしてパートナーと向き合えばいいのかわからない。


仕事に一生懸命だった男性がそのように思うのは仕方がないことかもしれません。

でも、本当にパートナーとの離婚を回避したいと思うのなら、パートナーに寄り添うということが何よりも重要です。


そのためにできることは何か?


いろいろなサイトで言われていることですが、私も手紙を書くということをおススメします。

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もし、どのような手紙を書けばいいのかわからない、という場合はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。


離婚回避したい!必ず気持ちが伝わる別居中の妻への手紙の書き方


今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


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