お金目当てなんかじゃない!慰謝料請求する妻の心の叫びとは?
こんにちは。ゆりです。
あなたは「慰謝料」という言葉に、どんなイメージをお持ちですか?
不法行為への賠償金である以上、どこか後ろ暗いイメージを抱いていませんか?
もちろん、そういった側面はあります。
でも、私は慰謝料について、「心を癒す手段」だと捉えています。
慰謝料を請求する行為は、とてもエネルギーがいるものです。
また、慰謝料は必ず請求しなければいけないものではありません。
それでもあえて慰謝料を請求することは、傷付いた心を抱えたパートナーにとって想像以上の負担であることは間違いありません。
慰謝料を請求しようとするパートナーの心情について、あなたは考えてみたことはありますか?
パートナーの心の叫びを、あなたも聞いてみてください。
ネガティブなのにポジティブ?慰謝料請求する妻の気持ちとは?
あなたは慰謝料を請求される側なので、ネガティブなイメージをお持ちでしょう。
でも、請求する側は慰謝料をポジティブな理由で請求しています。
仮にそれがあなたや浮気相手を痛めつける結果になったとしてもです。
「痛めつけることがポジティブ!?」
意外な言葉の取り合わせだと感じられるかもしれませんね。
浮気をされたパートナーの心の中はネガティブな感情でいっぱいです。
でも、あなたや浮気相手に慰謝料請求という形でそれをぶつけるのは、ただの嫌がらせではありません。
(もちろん嫌がらせや復讐という気持ちを完全に否定はしませんが…。)
パートナーが浮気をされた苦痛をあなたを罵ることで表現しても、そこには何の指標もありません。
慰謝料は「お金」という一つの尺度で苦痛を表現できます。
パートナーは自分の苦しみを可視化して、あなたにその大きさ強さを実感して欲しいのです。
また、慰謝料請求を行えば、あなたや浮気相手に痛手を負わせることができます。
その結果として、二人の関係を永遠に終わらせることも一つの大きな目的なんです。(復讐が最終目的ではありませんよ)
あなたとパートナーの関係改善は、浮気相手に退場してもらわなければ絶対に成しえません。
慰謝料請求は、ネガティブな感情を昇華して決着を付けようというポジティブな行動なんです。
浮気された妻の心の叫びとは?
慰謝料をポジティブな理由で請求していても、浮気をされた女性の気持ちは散り散りに乱れています。
怒りや悲しみ、絶望に支配されて感情が揺さぶられるのです。
時間が経てば、その激しい感情は少しずつ落ち着いていきます。
しかし、それは浮気された苦しみからの解放ではありません。
浮気されたパートナーは、そんな激しい感情とはまったく違った性質の心の動きに、これから先も長く苦しみ続けます。
それは例えば、次の4つのような心の変化です。
・人を信じられなくなる
・自分に非があると思い込んでしまう
・自分自身のコントロールができない
・自信を失ってしまう
ひとつずつ見ていきましょう。
●人を信じられなくなる
あなたとパートナーは家族です。
家族でいるには信頼が不可欠です。
パートナーはあなたと共に、ここまで人生を歩んできました。
お互い意識していなくても、そこには絶大なる信頼が存在します。
「浮気」はそんな信頼を粉々に打ち砕く行為です。
信頼していたあなたに裏切られたパートナーは、人を信じられなくなってしまいます。
それは「もう裏切られたくない」という心の防御反応です。
あなたはもちろん、その他の人のことも信じられなくなってしまうのです。
●自分に非があると思い込んでしまう
浮気は間違いなくあなたのせいです。
パートナーに非などまったくありません。
ところが、パートナーは時間が経つにつれて自分の中に浮気の理由を探すようになります。
「女性としての魅力が不足しているのかな」
「最近太ったからかな」
「年齢を重ねた自分には興味がわかないのかな」
パートナーは自分をネガティブに捉えてしまいます。
あなたのせいである浮気さえも、自分のせいではないかと責めるようになってしまいます。
●自分自身のコントロールができない
浮気を知った時の激しい怒りや悲しみは、パートナーの心と体のコントロールを失わせてしまいます。
これはあなたも目の当たりにして思い知っているでしょう。
一時の激しい感情が落ち着いても、ふとした時に浮気を知った当時のことを思い出したり、夢に見るなどのフラッシュバックに悩まされることもあります。
また、あなたと「やり直そう」と思う時もあれば「別れよう」と思う時もあるなど両極端な感情で揺れ動き続けます。
このように、自分を律することができないストレスはとても大きなものです。
時には不眠などの症状として表れてしまうこともあります。
●自信を失ってしまう
あなたとパートナーは、本来お互いに貞操義務があります。
異性として相対する人はお互いだけ、パートナーにとって女性として見てくれる男性はあなただけなんです。
そんなあなたが浮気をしたことで、パートナーは女性としてないがしろにされた気持ちになります。
そして、自分には価値がないと感じてしまうのです。
それはあなたに対してだけでなく、子どもたちや周囲の人たちすべてにとって自分は価値がないという思い込みにまで発展してしまうこともあります。
これらのパートナーの心の叫びを聞いて、あなたは浮気をしてしまったことを改めて後悔しましたよね。
もう絶対に繰り返さないよう心に刻んでおいてくださいね。
慰謝料に託された妻の心の叫びを受け止めよう
これまで、慰謝料を請求するパートナーの気持ちと、あなたの浮気によるパートナーの心の変化についてお伝えしてきました。
そこに「お金目当て」だという部分が見つけられましたか?
パートナーが慰謝料請求に踏み切ったのは、それしか公的にパートナーの精神的苦痛を表す手段がないからに過ぎません。
慰謝料はお金が絡む分、そこにあるパートナーの気持ちがわかりづらくなってしまいます。
例え、慰謝料請求があなた自身に苦痛を与えることであったとしても、これから二人が一緒に前を向いていくのに必要だとパートナーは判断したのです。
その気持ちを理解しようと、まずは慰謝料請求を肯定的に受け止めて下さい。
具体的な金額についてではなく、「慰謝料を請求しようとしたパートナーの気持ち」を受け止めるのです。
「慰謝料まで請求するなんて…」とパートナーを悪者にする発言だけは絶対にやめてください。
パートナーの心の傷に無理解なあなたに待っているのは最悪の結果のみです。
慰謝料で妻の心を癒すには?
今回のまとめはこのようになります。
◆慰謝料請求に至ったパートナーは慰謝料を未来への一つのステップだと捉えている
◆慰謝料請求の裏にパートナーの心の悲痛な叫びを感じるべき
◆浮気の慰謝料は決してお金目当てではない
慰謝料を通じて関係改善を実現させるなら、慰謝料を慰謝料としてだけ捉えていてはいけません。
慰謝料を通じてパートナーが訴えている心の叫びに耳を傾けましょう。
そして、慰謝料を否定せず、慰謝料に関する話し合いの場を使って関係改善を図って下さい。
慰謝料の請求で関係改善を目指すためのコツはこちらでお伝えしています。
慰謝料は対応次第で、あなたの味方になってくれます。
どうか慰謝料を敵だと判断せずに、パートナーと向き合うきっかけにしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。