【離婚調停】離婚回避のために調停委員について知っておこう
こんにちは。ゆりです。
離婚調停の鍵を握ると言っても過言ではないのが、『調停委員』と呼ばれる人たちです。
なぜならば、離婚調停は調停委員を通して話し合いが行われるからです。
離婚を回避するためには、いかに調停委員によい印象を持ってもらうかがとても重要になってきます。
ですので、調停委員について知っておくことはとても大事。
そこで今回は、調停委員について詳しくお伝えしていきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
調停委員とは?
調停委員とは、調停において一般市民の良識を反映させるために、社会の各分野から、最高裁判所によって選出された人たちです。
調停委員の任命基準はこのようになっています。
●弁護士となる資格を有する者
●民事若しくは家事の紛争の解決に有用な専門的知識経験を有する者
●社会生活の上で豊富な知識経験を有する者
引用:Wikipedia
社会の各分野をもっと具体的に言うと
弁護士・公認会計士・税理士・医師や会社の理事や役員など、地域に密着して幅広く活動してきた人たちから選ばれます。
調停委員は、特に法律に精通している必要はなく資格もいらないので、他にも、民生委員や小中学校の校長先生など、さまざまです。
年齢層は40代から70代までで、60代がもっとも多くなっています。
離婚調停において、調停委員は話し合いをスムーズに進めて行くために、"中立的な立場"で夫婦問題解決のためのアドバイスを行います。
また、男女の意見を平等に聞くために、男女各1名ずつ選ばれます。
中立的な立場である離婚調停員の実際は?
本来は、中立的な立場であるはずの調停委員ですが、実際はそうでない場合もあるようです。
調停委員は、一般市民から選ばれた方もおり、法律の専門家ではない場合もあります。
また、調停委員も人間ですから、どうしても感情移入してしまい、意見が偏ってしまうことも。
調停委員が、なんとなく相手の味方をしている・・・と感じてしまう方も多くいらっしゃいます。
特に、あなたに浮気やモラハラなどの問題がある場合は、どうしてもパートナーの味方になってしまいがち。
そして、離婚回避よりも離婚する方が簡単なので、離婚を進められてしまうこともあります。
もちろん、すべての調停委員がそうではありません。
ですが、調停委員に対する苦情が多いのも事実です。
そのような調停委員に当たってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
原則として調停委員の途中交代はできません。
いくら、意見が合わないと感じたとしてもです。
調停委員と対立しても、あなたはますます不利になるだけです。
感情的にならずに、冷静に離婚を受け入れるつもりはないと伝えましょう。
また、苛立つ気持ちを抑えて、誠実に対応することも大事です。
調停委員の苦情について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
離婚調停は調停委員にどう思われるかが重要
離婚調停において、調停委員にどう思われるかがとても重要。
離婚回避したいのなら、なおさらです。
まずは、いかに調停委員への第一印象をよくするかがポイントになります。
そのためにやっておきたいことを2つお伝えしてしますね。
◆1 .離婚調停には身なりを整え、きちんとした服装で行く◆
第一印象は、とても大事。
それは、心理学でも実証されています。
例えば、"メラビアンの法則"をご存知でしょうか?
人と話をするときに相手に伝わる情報は、話の内容が7%、声の大きさやトーンが38%。
そして、見た目は55%を占めると言われています。
メラビアンの法則からすると、身だしなみを整えて、きちんとした服装を心がけることは、自分の話を相手にスムーズに伝える手段になることがわかりますね。
調停委員によい印象を与えれば、自分の話を聞き入れてもらえるきっかけになることもあるでしょう。
また、"ハロー効果"と呼ばれるものもあります。
人を評価する時に、その人が持つ特徴に引きずられて他の特徴の評価が歪められるというもの。
簡単に言うと、外見のいい人は信頼できると感じてしまうことです。
ですので、第一印象が調停委員に強く残れば、その後の印象アップにもつながるのです。
このように、見た目のよさは大事なので、しっかり身だしなみを整え、きちんとした服装を心がけましょう。
離婚調停の服装に関しては、こちらの記事でお伝えしています。
◆2.離婚調停が始まる前に、調停委員へ書面を書く◆
離婚調停において、書面はとても有効です。
調停委員は、まずパートナーの書類を見ています。
それには、あなたの悪い部分ばかりが書かれてあるでしょう。
あなたへの印象はおそらく悪いですよね。
そこで、こちらからも書面を提出します。
あなたが、パートナーとやり直したいこと、そのためにどのように変わるのかを誠実に書くのです。
ここで、書面を出すのと出さないのでは大きな差が出ます。
パートナーの書類だけを読んだ場合と、あなたの書面も読んだ場合とでは、印象が大きく変わります。
書面は、離婚調停が始まる前に出すことがポイント。
それによって、あなたへの対応の仕方が変わってくるからです。
また、書面を出しておくことで、あなたの意見をスムーズに伝えることができるメリットもあります。
離婚調停の当日に口頭でうまく伝えるのは、とても難しいですよね。
ですが、事前に書面を出しておけば、話の行き違いをなくすことができます。
離婚裁判と違い、離婚調停において書面の提出は義務ではありません。
ですが、求められていなくても書面を出してよいのです。
提出した書面は必ず、調停委員に読んでもらえます。
離婚調停では、主張を口頭で述べるだけで書面を出さない人が多いのですが、それはとてももったいないことです。
離婚回避するために調停委員への印象をよくする
今回のまとめは、このようになります。
■離婚調停委員とは?
・最高裁判所から選ばれた人格が高く、経験豊富な40代~70代の人
・男女各1名ずつ
■調停委員は中立的な立場
・実際は、中立的ではない場合があり、苦情も多い
■調停委員への第一印象をよくすることが重要
・離婚調停には、身だしなみを整え、きちんとした服装で行く
・離婚調停が始まる前に書面を提出する
離婚調停の鍵を握る調停員についてお伝えしました。
離婚調停で離婚を回避したいのならば、調停委員への印象や対応の仕方はとても大事だとわかりましたね。
ただ、なんとなく離婚調停をしていれば、いつのまに離婚になってしまった・・・ということも起こりかねません。
あなたが行動することが大事です。
できる限りのことをしましょう。
それが、離婚回避につながります!
次回は、"離婚調停の終わり方”についてお伝えしますね。
ぜひ、目を通してみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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