見出し画像

今年の10大リスクってそれ?

おはようございます。



各株式指数等

(外国為替とビットコインは本日朝のレートです。)


半導体株は上昇、ダウはマイナス圏

台湾の鴻海精密工業の好調な10-12月期売上高発表を受けて、NVIDIAなどの半導体株が買われ、最高値に迫る勢いでした。MicrosoftなどのIT主力株もアナリストの強気見解を受けて上昇しました。これを見てもAIが市場を席巻していることを間接的に示しているように見えます。

12月の米国サービス業PMIは56.8、11月の製造業受注は前月比-0.4%、耐久財受注は-1.2%でした。FRBのバー銀行監督担当副議長の辞任予定と伝わり、それを好感し、金融株が堅調に推移しました。

なぜか、バイデン米大統領が国家安全保障上の懸念を理由に、日本製鉄による買収を禁止するよう命じたUSスチールが上昇しました。この点については色々な思惑があるが、買収阻止の代わりに米国政府がUSスチールに対して何らかの救済措置を講じるということが言われています。

3年債入札通過後、金利上昇で資本財などが売られ、ダウはマイナス圏に沈みましたが、ナスダックとS&P 500はプラスで引けました。トランプ次期政権が始動する前に大きく動くとは思えないが、それでも特にナスダックはしっかりしています。


今年の10大リスク by Eurasia Group

Top Risks 2025

毎年、地政学リスクを専門に扱うコンサルティングファームのユーラシアグループが毎年、発表しているものであり、その年の地政学的およびマクロ経済的リスクを予測する代表的なレポートとして広く認識されています。このリスク予測は非常に影響力があるものの、その評価や予測は見方によって賛否が分かれているも言われています。ちなみにこれを伝えた某テレビ局ではお隣の中国の役割が増してくるとか、レポートに無いような意味不明なことを言っていたが、お金でももらっているのか、変なこと言うのはやめてほしい。

1 深まるGゼロ世界の混迷
2 トランプの支配
3 米中決裂 10
4 トランプノミクス
5 ならず者国家のままのロシア
6 追い詰められたイラン
7 世界経済への負の押し付け
8 制御不能なAI
9 統治なき領域の拡大
10 米国とメキシコの対立

この中で、8番目にある「制御不能なAI」、これは英語本文では”AI Unbound”であり、本文の内容によっては「無限の可能性を秘めたAI」となるのかと思ったが、ニュアンス的には「規制無きAI」というタイトルの方がいいと思う内容で、AIのポジティブな側面やこれから人類史上初の大革命が起ころうとしていることへに期待感の微塵もない内容だった。まとめると、こんな感じです。

「2025年には、AIの力と能力がさらに拡大し、新しいモデルが自律的に行動し、自己複製を行い、人間と機械の境界をさらに曖昧にするようになるでしょう。しかし、多くの政府が軽めの規制を選択し、国際的な協力が失敗する中で、規制されないAIから生じるリスクや副次的な被害は増大する見込みです。昨年の「Top Risk #4:Ungoverned AI(統治されないAI)」では、政治的要因、慣性、離脱行動、そして技術進化のペースにより、AIのガードレールを構築するための国際的な努力が十分でないと警告しました。2024年には、欧州連合、欧州評議会、国連などによるAIガバナンスの重要なイニシアチブがいくつか実現しました。しかし、政府やテクノロジー企業からの強力で持続的な賛同がない限り、これらの取り組みでは技術進歩のペースに追いつくことはできません。」

テクノロジーに追いついていけない老害とも言ったら言い過ぎかもしれませんが、この手のリスクについて述べるレポートなのだからこんなものだろうという面もあるものの、問題認識の深さが浅く見えるのはAIの先が見えていないことからくるもののようにも見えます。

言っていることは、これらの取り組み=AIガバナンス=規制であり、規制しようにも、AIの潜在能力が理解できないと言っているだけのように聞こえます。

AIが既存の社会や法律のシステムに適合させなければならないという立場がこうしたレポートの立場であるのに対して、私は、プライバシー情報やフェイク情報、著作権など、様々な基本的な価値評価の枠組みをAIの可能性の中で再構築する方向にもっていく方がいいのではと考えています。自分の立ち位置の違いが価値判断の違いを生むことになりますが、AIのような、人類の歴史上、いまだかつて存在していなかった頭脳のアシストマシーン、さらには人類の知能を超える可能性を秘めたこの道具を有効に使うことをベースに、ルールを考えないと、手足が縛られたAIは、あたかもあらゆる政治的統制を受けているプライバシーもないお隣の専制主義国家の国民のように、特定の能力を発揮しても居心地が悪く、いびつな状態に陥るように思えます。その意味では、従来の個人の権利と社会や国家の利益を再定義する必要があるのではないかと思います。

今後は、この10大リスクを私なりに、レビューしてみたいと思っていますが、どんな感じにできるか、自分自身でもわかりませんが、コインの両面で言えば、リスクとチャンス(メリット)は裏表の関係であると言えるように考えています。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
スキ、フォロー、コメントをいただければ、大変励みになります。
これからも思考シミューレーションの材料となるような内容を提供できればと思っていますので、よろしくお願いいたします。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

いいなと思ったら応援しよう!

Time_Machine_Effect
このようなコンテンツをさらに読んでみたいと思っていただけましたら、よろしければ応援お願いします!