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o3-miniリリース間近もGPT-5がまもなく登場という訳でもないのか?


米株式市場はテックセクターの反発で主要指数全体の大幅な上昇

米国株式市場は金曜日に急騰し、テックセクターの反発と主要指数全体の大幅な上昇により終了した。S&P 500は1%上昇し、ハイテク中心のナスダック100は1.6%上昇、ダウジョーンズは0.8%(334ポイント)上昇した。テスラが3%、Nvidiaが3.1%、マイクロソフトが1%上昇し、大手テック株がこのラリーを牽引。消費者関連株も好調で、アマゾンは2.4%上昇した。インフレ圧力の緩和と主要銀行の好調な決算報告により、金利引き下げへの期待が高まり、投資家センチメントが改善した。金曜日で昨年11月以来の最大の週間上昇となった。トランプ氏が二期目の大統領就任を控え、投資家は関税や税制変更に関する政策の動きを注視している。

気になる来週のアメリカ市場

トレーダーはトランプ次期大統領の演説を注視し、政策変更や潜在的な大統領令のヒントを探ることになる。一方、来週はNetflix、Intuitive Surgical、Texas Instruments、American Express、Verizonなどの企業からの注目の決算報告が続く。経済面では、S&P Global PMIの速報値が1月の民間部門の活動を早期に示し、既存住宅販売とミシガン大学消費者信頼感指数の最終値が発表される。

気になる来週のヨーロッパ市場

ユーロ圏、ドイツ、フランス、英国のPMI速報値に注目が集まる。ドイツのサービスセクターはさらに減速し、製造業はより急激に収縮することが予想されており、ドイツのZEW経済信頼感指数は4か月ぶりの高水準から緩和する模様。ユーロ圏の消費者信頼感は依然としてネガティブなまま。英国では、失業率が4.4%に上昇し、賃金成長が3か月連続で加速すると予想。他の注目すべき経済統計データには、ユーロ圏の自動車登録、ドイツのPPI、フランスのビジネス調査、英国のGfK消費者信頼感、CBIビジネス楽観主義、産業動向注文、および流通取引がある。

気になる来週のアジア市場

アジアでは、2024年の成長目標を5%と確認した後、中国は経済発表が少ない。日本では、政策立案者が示唆したように、日銀が金利を25ベーシスポイント引き上げることが予想され、忙しい週となる模様。新しいデータは、12月のインフレと輸出の増加を示すと予想され、これは潜在的な米国の関税を回避するための急ぎの反映です。追加の発表には、PMI速報値と機械受注がある。


GPT-5がまもなく登場という訳でもないのか

サムアルトマン氏は今日(1月18日)のXでo3-miniのリリースが間近だというツイートをしていたが、気が早い信者はGPT-5のリリースも間近かどうかとネットで騒いでいるようだ。

GPT-5は、OpenAIが開発する次世代のAIモデルであり、これまでのモデルに比べて大幅に進化した機能を持つことが期待されている。特に、汎用人工知能(AGI)への道筋を示す重要なステップとされ、より複雑なタスクを自律的に処理する能力が向上するという。機械学習の蒸留(モデルの入力と出力のペアから新たな似たモデルを作って効率化すること)で、OpenAIやAnthropic各社が手こずっているようだ。GPT-5についてはハードウエアの要件が相当高くなると言わている。モデルの規模がGPT-4の50倍の規模のモデルであり、3億人のユーザーにこのモンスターのサービスを提供することは現在のハードウェアでも問題ないという。

GPT-5のリリース時期については、現時点で公式な発表はないが、2024年から2025年にかけてのリリースが予想されている。特に2024年夏頃のリリースが期待されていたものの、最近の情報では2025年末までずれ込む可能性も指摘されている。また上の図にあるように、GPT-5モデルが4oやo3としてリリースされることもあるのかもしれない。

GPT-5の概要

GPT-5は、OpenAIが開発する次世代AIモデルであり、汎用人工知能(AGI)への重要なステップと見なされているため、AGI達成の確実な宣言する時期との兼ね合いもあるとサム・アルトマン氏がほのめかしている。このモデルは、従来のGPT-4から大幅に進化しており、より高度な自然言語処理能力を備えており、具体的には、GPT-5は複雑な文脈を理解し、より人間らしい対話を実現するための機能が強化されていると期待されている。

GPT-5は、特に自然言語処理(NLP)の精度向上が期待されており、マルチモーダル機能の強化も見込まれている。これにより、テキストだけでなく、画像や音声などの異なる形式のデータを同時に処理する能力が向上し、より複雑なタスクを効率的に実行できるようになります。例えば、ユーザーが音声で指示を出すと、GPT-5はその内容を理解し、適切な応答を生成することが可能になるという。

企業や個人にとって、GPT-5の導入は業務効率の向上や新たなビジネスチャンスの創出に寄与するだろう。AIによる迅速かつ正確なタスク処理が可能になることで、従来の業務プロセスが大幅に改善され、競争力を高めることが期待される。

報じられている機能の詳細

GPT-5の開発において、自然言語処理の精度向上は最も重要な焦点の一つです。これにより、ユーザーの意図をより正確に理解し、複雑な質問に対しても適切な応答を生成できるようになりる。特に、文脈を考慮した応答生成が可能になることで、より自然な会話が実現される。

GPT-5は、マルチモーダル対応の強化が期待されており、これによりテキスト、画像、音声などの異なる形式の情報を同時に処理する能力が向上します。この機能により、ユーザーはより直感的にAIと対話できるようになり、例えば、画像をアップロードしてその内容を説明させることが可能になる。

さらに、GPT-5では自律的なタスク実行が可能になるとされている。これにより、ユーザーは日常的な業務やスケジュール管理をAIに任せることができ、業務効率が大幅に向上することが期待される。また、未発表の機能も開発中であり、これらの新機能がどのように実装されるかは、今後のAIの進化に大きな影響を与えることが期待される。

開発上の課題

GPT-5の開発は、データ不足や技術的課題に直面しており、これがリリースの遅れに大きく影響しているという。特に、OpenAIは「Orion」というコードネームで進めるこのプロジェクトにおいて、期待される性能に達するための膨大なデータ処理とモデル調整を行っていますが、開発過程で新たなテスト課題が次々と発生しています。これにより、リリース時期が不透明になっているものの、社内バージョンとしてはかなりの完成度を誇っているとサム・アルトマン氏は述べている。

OpenAIは、GPT-5の安全性と信頼性を確保するために、新たに「Safety and Security Committee」(安全セキュリティー委員会)を設立しました。この委員会は、技術や政策の専門家に加え、元サイバーセキュリティ官僚も参加しており、多角的な視点からの評価を行っているという。これにより、開発中のAIモデルが社会に与える影響を慎重に考慮し、リスクを最小限に抑える努力がなされているというから、この課題の方がもしかしたら、単なる技術的な課題よりも大きい可能性があると思う。ユーザーの安全性のみならず、ハッキングなどのサイバーセキュリティーや技術流出対策など国家の安全保障も含めた議論がなされているものと思われる。

GPT-5の開発には、膨大なコストがかかることが明らかになっているという。トレーニングにかかる費用は約5億ドルに達し、これは従来モデルの何倍にも及ぶとされているが10兆ドルの利益を見込んでいる。AGI達成時にマイクロソフトとの契約が切れる予定であることも関係しているものと思われる。OpenAIは持続可能な経済性との両立を図る必要があります。これにより、AI技術の社会的価値を高めるための戦略を模索中なのかもしれない。

それにしても、矢継ぎ早にリリースの話題が出るのもAI市場の特徴で、それだけ、各社がしのぎを削っている最前線の産業ということであり、人類の歴史に名を残す通過点として、見守っていきたい。

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