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気になる2024年AI関連ニュース
気になる2024年AI関連ニュース
OpenAI社が日本にアジア初の拠点を設立、OpenAIのGPT-4oリリース
日本での事業展開は今後どう展開するのか気になるが、今年のリリースでの特徴としては、高度な自然言語理解:GPT-4は、前のバージョンに比べてより深い文脈理解が可能で、複雑な質問や指示に対しても適切に応答。多様な応用: テキスト生成、翻訳、要約、質問応答など、ビジネスや教育、クリエイティブな分野でのさまざまなタスクに対応。改善された生成品質:より自然で流暢な文章を生成する能力が向上。マルチモーダル機能:テキストだけでなく、画像、音声などの他のデータ形式にも対応。強化された安全性と倫理性:有害なコンテンツの生成を抑制するためのフィルタリング機能が強化す。カスタマイズ性:ユーザーのニーズに応じてモデルを調整できる機能。また、ChatGPT Proは無制限利用できるが月額利用料金がUS$200で趣味を超えた金稼ぎ、仕事利用が対象だろう。プロフェッショナルユースに特化した機能を提供し、特にデータサイエンス、プログラミング、科学研究などの分野で高い性能を有する。Appleは、iPhoneやMacに搭載するApple Intelligenceの一環として、OpenAIと提携
iPhoneの新製品も昔ほどのワクワク感がなく、AI分野ではSiriレベルで出遅れていたAppleは、日常使えるAI機能として実質的にはChatGPT依存かと思われるが、最先端AIをApple Intelligenceとして、特段料金を支払うことなくスマホで利用できることで爆発的なAI普及が見込まれる。英語ではすでに利用可能で使ってみると確かにいい感じでスマホとの相性はいい。残念ながら日本語対応は2025年4月としている。どうも既存の生成AIの日本語は文章もすぐわかるくらい無機質なものが多く、特に音声ではイントネーションや語句の切り方が英語の場合と比較し、明らかにおかしく変なので気になっていたが、どうこの点をクリアできるかが気になる。Googleが(英語では「ジェムナイ」と発音)Gemini 1.5 リリース、長文処理能力が進化。さらにGemini 2.0を発表
出遅れ感があったGoogleだが、Gemini 1.5 Proは、長大なテキスト、コード、音声、画像を一度に処理でき、AIがより複雑な情報を理解し、扱えるようになった。動画や長編のコンテンツ分析など、今後のAI活用の可能性を広げる。Gemini 2.0はAIエージェントが複雑な操作をこなすネイティブマルチモーダルモデル機能を有する。今後の量子コンピュータのクラウド利用を含め、ゲームチェンジャーになる期待感がある。MicrosoftのCopilot搭載PC「Copilot+PC」をリリース
NPU(ニューラルプロセッシングユニット)を搭載し、ローカルで高速なAI処理を実現。インターネット接続なしでAI機能を利用できるため、安定した処理とプライバシー保護(個人情報保護)が可能。革新的なAI機能としてはCocreator:ペイントアプリ内で画像生成が可能でRecall:PC上のコンテンツを記憶し、後から検索できる。ドキュメント作成、データ解析、画像編集などのタスクでAIがサポートやコミュニケーション支援としてビデオ会議での自動字幕化や翻訳機能を提供。理化学研究所が量子コンピューター「IBM Quantum System Two」を導入し、スーパーコンピューター「富岳」と連携開始
この導入の目的は、量子コンピューターとスーパーコンピューターを連携させるシステムソフトウェアとプラットフォームの構築であり、NEDOの「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環として実施。参加機関は理化学研究所、ソフトバンク、東京大学、大阪大学。エヌビディアの株価が約164%急騰し、時価総額が3兆ドルを突破
2024年6月5日、エヌビディアの株価が年初来約147%上昇し、時価総額が初めて3兆ドル(約468兆円)を突破した。言わずと知れたAI用の最先端チップを作っている企業。この急騰により、エヌビディアはアップルを抜いて世界で2番目に価値のある企業となった。エヌビディアは創業初期に倒産の危機に直面したが、日本のゲーム会社セガによって救われ、GPUを製造するきっかけを作ってもらっていたことは業界では知られており、ジェンスン・フアンCEOは感謝の意を表している。経済産業省が「生成AI時代のDX推進に必要な人材・スキルの考え方2024」を発表
これは生成AIの利活用を妨げる課題と解決に向けた示唆、生成AI時代のDX推進人材のスキル、政策対応をまとめた。圧倒的に人材不足で認知不足のAIによる産業構造の変化が可能となるか気になるが、何ともDXに後ろ向きな国民性で金の流れが見えにくい新札発行を行う政府がどこまでやる気があるのか、活用時期にはまだまだ至っていないが、普及時期のスタートダッシュに期待したい。この点は私が記した「未来からのメッセージ」にも関連していくと思って気にしている。
2024年AIのトレンドと特徴
マルチモーダルAIと多機能型AIツールの進化が加速
生成AI市場の急成長(生成AI市場が1,016億円に到達)と企業活用の拡大
国産LLMが各企業から相次いでリリース
AIの企業事業運営・展開の改善への活用が拡大
クリエイター向け生成AIツールの多様化
上記のニュースを見ると、AIの技術進化、市場拡大、そして企業や個人の日常的な活用が加速したことを示している。特に、生成AIの実用化と市場拡大、大手テック企業による新モデルや新サービスの発表、そしてAIの企業活用も2024年の主要なトレンドになってきた。これらのニュースは、AIの技術進化、市場拡大、そして企業や個人の日常的な活用が加速したことを示している。特に、大手テック企業による新モデルや新サービスの発表、マルチモーダルAIの進化、そして生成AIの実用化と市場拡大が継続し、主要なトレンドとなった。一言でいえば、マルチモーダルなAGI(Artificial General Intelligence)、つまり汎用人工知能の可能性が見えてきた今年であった。
番外編
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言わずと知れたGoogleの量子コンピュータチップWillowは、2024年12月に発表された。このニュースには、私自身、今年最大、来年以降の時代を変えるの最大Techニュースと言ってもいいくらい驚いた!
このチップは、量子コンピューティングにおける大きな進歩として注目を集めており、以下の点が特徴として挙げられている。
量子エラー訂正の閾値突破: 長年の課題であった量子エラー訂正の閾値を突破し、より安定した量子計算が可能になった。
高い計算性能: 従来のスーパーコンピュータでは10の25乗年かかる計算を、わずか5分で完了できる性能を持つ。
量子ビット数の増加: 105個の量子ビットを搭載し、量子コンピュータの実用化に向けた大きな一歩となった。
Willowの発表は、量子コンピュータの実用化が現実味を帯びてきたことを示す重要なもので、分かりやすく言うと、今全人類が使っているパスワードの解読が可能になってしまい、人間の知能を超える人工知能が誕生する時代に突入すると言っても言い過ぎではないだろう。今後、人類の様々な知的、技術的不可能が可能になるという意味で単なるハイテクや情報、AI分野のみならず、バイオ、医薬品や材料開発、政治経済、社会での応用される可能性を秘めている。シンギュラリティー(人工知能が人間の知能を上回る特異点)の達成を想定すると、想像もつかない世界の扉が開き始め、そのさざ波を感じてしまう。昔(1990年代)インターネットが商用化し、これから一般に広まるぞなどと言っていた時期を思い出し、同じようなワクワク感がでてきた。
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