どこの神社でしょうね:神社には行かない方がいいんじゃないかなぁ、というお話
手元に集中する仕事の人に迷惑をかけるのはやめましょう:神社には行かない方がいいんじゃないかなぁ、というお話の後日談っぽい話です。
その神社は失踪者を捜す人が立ち寄る神社なんですが、祀られている神様が人捜しの御利益があるとは言われていません、なんでそういう噂が立ったのかは全く解らないのですが、その神社での目撃情報を最後に行方不明になった女の子がいて、家族が何度もその神社を訪れたことから始まった噂なんじゃないかと思います。
ある日、とある行方不明者を捜している人たちがその神社を訪れてご祈祷をお願いしました。神主さんたちもご神体の本旨ではないものの無碍に断ることができず、とりあえず、という感じで受けているようです。
その一団の中に、霊が見える人がいまして、その人から聞いた話です。
本殿で祈祷が始まりみんな下を向いたり目を閉じたりして行方不明者を見つけられるようお祈りをしていたんですが、その人はフッと風を感じました。
なんだろうと目を開けて顔を上げますと、黒い大きな服を着て、両腕を水平に上げた人が、飛ぶように前に進んで行くのが見えました。
いえ、実際足が床に付いていません、飛んでます。
それだけなら(神域に黒い服の霊?)と不思議がる程度なんですが、それ以上におかしい、ありえないと思ったのが、首がありえない角度に曲がっていることでした。
それは本殿正面の壁にぶつかる直前、壁を床にして上に走り続け、こっちに向いてふわっと飛び、本殿の中をめちゃくちゃに舞い始めました。
その人の他には誰も気がついていません、見えていないのでしょう、神主さんも一切反応せずご祈祷を続けています。
それも別に誰かに危害を加えるわけでもなく、睨んだり笑ったりすることもなく、全くの無表情で、首が曲がっていることを抜きにしてもどこかを見ているのか解らない、そしてその舞も、その人が今まで見たどんな舞、どんな踊りとも似ていないというか、マンガの知識を使っても説明することもできない、奇妙な舞だったそうです。
ご祈願が終わるとそれも消えて、心の底から(なんなんだ?いったい)で終わる話なんですが、
他の神社ではそんなことは一度もなかったし、行方不明者が見つかるようにという願いと関係しているのか、行方不明になったという少女と何か関係が関係があるのか、気になって仕方がないそうです。