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【CL2021新潟環境】ナツハチ型アメイジングイベルタル

はじめに

おはこんばんにちは。
普段はドイツボードゲームを遊んだり、ポケカのルール変遷を熱心に勉強しているおじいちゃんポケカプレイヤーです。

CL2021新潟大会の開催中止、大変残念でした。
そんな折、ボランティアジャッジ有資格者(以下、ジャッジ)有志により開催されたオンライン大会「第3回 ジャッジステーションカップ」に参加してきましたので、デッキレシピのメモを兼ねて本記事を公開します。

本記事におけるカード画像は、ポケモンカードゲーム公式ホームページ「トレーナーズウェブサイト」から引用しています。
カード画像の著作権は、(株)クリーチャーズ・(株)ポケモンに帰属します。

デッキ選択の経緯

オンライン大会とはいえどジャッジ交流会的な側面も大きく、勝ちに徹したデッキよりも回してて楽しいデッキを握ろうと考えていました。
とはいえまったく勝てないのはそれはそれで楽しさ3割引なので、比較的回し慣れているデッキ、昨年12月頃から公認自主イベントやジムバトルでちょこちょこ回していた《イベルタル (アメイジングデス)》デッキで挑むことにしました。

この《イベルタル》デッキですが、メインアタッカーとなる《イベルタル》のHPが110と心許なく、3月のCL2021愛知環境に数多く存在した《れんげきウーラオスVmax》に不利をとるため、なかなか活躍させる機会がありませんでした。
しかし、4月には《こくばバドレックスVmax》の登場により《れんげきウーラオスVmax》が大きく数を減らしたことで、《イベルタル》デッキにも活躍の望みが出てきたのです。

デッキコンセプトとメインプラン

炎超悪無無 アメイジングデス
「相手のバトルポケモンをきぜつさせる。」

ポケモンカードにおいて、かつてここまで明瞭で爽快なワザがあったでしょうか(否ない)。
ルールを持たない(いわゆる非エク)ポケモンでありながら、昨今の大怪獣メガバトルに一矢報いるこの強力なワザを宣言したい、という思いがこのデッキのほとんどすべてです。

「アメイジングデス」は強力なワザゆえ、必然、要求されるエネルギーは非常に重く、それを解決するのが《リザードン&テールナーGX》のGXワザ「ぐれんのひばしらGX」です。
炎エネルギー1個で宣言可能で、後攻1ターン目から最大5枚の基本エネルギーを(トラッシュから)加速することができるため、うまく決まれば大きなボードアドバンテージを得ることができます。
この《イベルタル》+《リザードン&テールナーGX》を使う上で、以下2つの課題を認識しながら、60枚のデッキにまとめてみました。

✓ いかにして後攻1ターン目に「ぐれんのひばしらGX」を決めるか
✓ いかにして《イベルタル》のきぜつ後から復帰するか

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デッキレシピ

ポケモン (12枚)

3 イベルタル (アメイジングデス)
2 リザードン&テールナーGX
1 ミュウツー&ミュウGX
1 アーゴヨン&アクジキングGX
1 ガラルファイヤーV
1 ガラルフリーザーV
2 デデンネGX
1 マーシャドー (リセットホール)

トレーナーズ (32枚)

グッズ (19枚)
4 クイックボール
3 タッグコール
1 ポケギア3.0
3 ポケモンいれかえ
3 エネルギーつけかえ
1 リセットスタンプ
1 ふうせん
1 大きなおまもり
2 学習装置

サポート (10枚)
4 溶接工
2 ナツメ&ハチク
1 グズマ&ハラ
1 シロナ&カトレア
2 ボスの司令

スタジアム (3枚)
2 巨大なカマド
1 トレーニングコート

エネルギー (16枚)

1 オーロラエネルギー
8 基本炎エネルギー
3 基本超エネルギー
4 基本悪エネルギー

解説

後攻1ターン目に最大バリューで「ぐれんのひばしらGX」を宣言するために必要なカードは、

✓ バトル場 → リザードン&テールナーGX (+ 炎エネルギー)
✓ ベンチ → イベルタル
✓ トラッシュ → 基本炎・超・悪エネルギー計5枚

の計8枚。
さらに《リザードン&テールナーGX》でスタートできなければ、《ポケモンいれかえ》や《ふうせん》も追加で必要となります。
現行レギュレーションには、《バトルコンプレッサー》や《ツボツボ (なましぼり)》のように山札から直接エネルギーをトラッシュする手軽なカードもないため、エネルギーを一度手札に引っ張ってきてからそれをトラッシュする手段も必要です。
結構えぐいな。

この問題を概ね解決するカードが、サポート《ナツメ&ハチク》です。
使用時に手札から追加で5枚トラッシュすることで、山札から「基本エネルギー2枚+たねポケモン3色」を手札に加えられます。
基本エネルギーサーチは多色デッキと非常に相性がよく、採用枚数の少ない基本超・悪エネルギーを確実に引っ張ってくることができます。
手札に加えるたねポケモンはそれぞれ異なるタイプである必要があるものの、《イベルタル》+《リザードン&テールナーGX》+ 何か を持ってくる分にはまったく問題ありません。
この“何か”は、ほとんどのシーンで《デデンネGX》が選ばれることになるでしょう。

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初手に基本エネルギーが多ければ多いほど、「ぐれんのひばしらGX」のバリューは上がっていきます。
初手に基本エネルギーがまったくないようなら、「デデチェンジ」で基本エネルギーないし《巨大なカマド》に触れることを祈りましょう。
一見活躍の場のない《ガラルフリーザーV》ですが、《ナツメ&ハチク》で選ぶ3色目のポケモン、かつ、手札の基本エネルギーをトラッシュに送る手段として有効です。

「ぐれんのひばしらGX」で3色5枚のエネルギーを《イベルタル》に加速することができれば、相手に大きなプレッシャーを与えることができるでしょう。
とはいえ、相手の先攻2ターン目に《ボスの司令》でエネルギーが潤沢についた《イベルタル》が狙われる可能性も考慮し、時には《リザードン&テールナーGX》やもう1匹の《イベルタル》にエネルギーを分散するプレイングも大事です。

無事にターンが返って来て、《イベルタル》のワザ「アメイジングデス」を宣言できれば(おそらく)サイド3枚はあなたのものです。
しかし、ポケモンカードで勝利するためには、追加であと3枚ものサイドをとる必要があるのです。
結構しんどいな。

バトル場の《イベルタル》がきぜつした後、迅速に盤面を復帰させるためのカードが以下の3枚です。

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✓ 溶接工
✓ 学習装置
✓ エネルギーつけかえ

《溶接工》および《学習装置》は言わずもがなですが、《エネルギーつけかえ》は《ガラルファイヤーV》の特性「じゃえんのつばさ」と組み合わせることで、トラッシュから悪エネルギーを1個を好きなポケモンに供給することができます。
これらをすべて組み合わせることで、最短1ターンで「アメイジングデス」の準備を整えることも可能なのです。

……というのは正直、机上の何とやらに近いですが、《溶接工》か《学習装置》のいずれかさえあれば《ガラルファイヤーV》のワザ「オーラバーン」を、《エネルギーつけかえ》もあれば《リザードン&テールナーGX》のワザ「シャイニーフレア」や《アーゴヨン&アクジキング》のワザ「ジェットピアス」を1ターンで宣言できるのは、このデッキの特筆すべき点です。
《ミュウツー&ミュウGX》を絡めれば、炎・超・悪の3タイプで弱点込みVmaxワンパン級の打点を繰り出せますし、《イベルタル》が非エクであるおかげで、単に180(190)点を2回刻むだけでもサイド3-3プランでサイドレースを制することができます。
180(190)点という打点は、多くのデッキの潤滑油である《デデンネGX》や《クロバットV》をワンパンできるラインでもあるため、状況によってはサイド2-2-2プランを狙うことになるでしょう。

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ジャッジステーションカップの結果

予選リーグ:3勝0敗
決勝トーナメント:BEST 8 敗退

予選❶ vsADPZ+ラプラスVmax 後6-4○

お馴染みの《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》+《ザシアンV》を水タイプ軸に寄せ、《ラプラスVmax》を組み合わせたデッキ。
ワザ「アルティメットレイ」だけでなく、サポート《メロン》によるエネルギー加速も期待できる。

お互い事故気味で、こちらは《タッグコール》や《ナツメ&ハチク》に触ることもできず、メインプランに繋がらない立ち上がり。
幸い炎エネルギーは手札に潤沢にあったため、《溶接工》からの「シャイニーフレア」で《アルセウス&ディアルガ&パルキアGX》を2パンしながら後続の必要パーツを集め、順当に《ラプラスVmax》を「アメイジングデス」できぜつさせて勝ち。

予選❷ vsこくば+マホイップVmax 後6-0○

《こくばバドレックスVmax》の特性「めいかいのとびら」でエネ加速&ドローをしつつ、《マホイップVmax》ないし《こくばバドレックスVmax》自身で攻撃する超タイプデッキ。

またしても《タッグコール》や《ナツメ&ハチク》に触れないスタートをするものの、何とか相手の弱点をつける《ガラルファイヤーV》を用意することに成功。
「マホイップV」のサイド落ちにも助けられ、「オーラバーン」で《ゲンガー&ミミッキュGX》と《こくばバドレックスVmax》をそれぞれワンパンして勝ち。

予選❸ vs悪MM 後6-4○

《ミュウツー&ミュウGX》の特性「パーフェクション」で、様々な悪タイプTAG Teamポケモンのワザを使い分けながら戦うデッキ。
《マニューラGX》の特性「シャドーコネクション」による基本悪エネルギーのつけかえ能力と、サポート《レッド&グリーン》の追加効果や《ガラルファイヤーV》の特性「じゃえんのつばさ」を組み合わせたエネルギー加速が強力。

三度目の正直とはいかず、泣く泣く《溶接工》でベンチの《イベルタル》を育てる展開に。メインプランとは何だったのか……。
相手は順当に《レッド&グリーン》を使用し、場の悪エネルギーを増やしつつ、《シルヴァディGX》のワザ「バディブレイブ」でこちらの壁役の《イベルタル》をきぜつさせる。
とにかく相手の場の悪エネルギーを減らさなければGXワザ「デッドムーンGX」で大きくテンポをとられてしまうため、次のターンの準備をする余裕もなく、何とか「アメイジングデス」で《シルヴァディGX》をワンパン。

相手は「じゃえんのつばさ」で悠々と盤面を復帰し、《ミュウツー&ミュウGX》のワザ「ブラックランス」で、こちらの2匹目の《イベルタル》も早々にきぜつさせる。
返しで相手の《ミュウツー&ミュウGX》をきぜつさせられなければ実質負け、という盤面だったが、《ミュウツー&ミュウGX》+《溶接工》+《ガラルファイヤーV》+《エネルギーつけかえ》+《基本超エネルギー》の要求を「デデチェンジ」を絡めてクリア、「ジェットピアス」で弱点をついてワンパン。
こちらの《ミュウツー&ミュウGX》が倒されなかったため、GXワザ「カオスオーダーGX」で〆て勝ち。

TOP 8  vsフリージオインテレオン

グッズロックをして相手のバトル場を縛りながら、ダメカンばらまき特性と合わせてサイドをとっていくデッキ。一昔前でいうところの「ゲロゲジュナイパー」。
グッズロック要員もダメカンばらまき要員も非エクとなり、サイドレースで優位になったっぽい。

無理くね?
非エク相手なので、メインプランである「アメイジングデス」がコスパ最悪のワザに成り下がってしまった……。
3エネ180(190)点出せることをサブプランとして構えているものの、それですらコスパが悪い……。

「溶接工」で炎エネルギーを加速し、《ガラルファイヤーV》の「オーラバーン」、《ガラルフリーザーV》の「サイコビーム」で少しずつサイドをとり進める。
《ガラル鉱山》でこちらの《デデンネGX》が縛られそうになれば、《オーロラエネルギー》を絡めた「バチバチ」で攻撃するプランをとり、こちらのサイドは残り3枚。

あと1枚サイドをとり、《アーゴヨン&アクジキングGX》のGXワザ「カオスオーダーGX」で勝負を決めるプランを狙いたいが、サイドに埋まっている《トレーニングコート》を手札に加えて《ガラル鉱山》を割らなければエネルギーが足りそうにない……。
「オーラバーン」の反動による《ガラルファイヤーV》のきぜつを甘んじて受け入れながら4枚目のサイドをとるも、《トレーニングコート》には触れず万事休す。
《デデンネGX》の「オーロラエネルギー」が相手の《クラッシュハンマー》でトラッシュされ、万策尽きたためここで投了。

結果、BEST 8で終了!

むすびに

ジャッジステーションカップでは、交流会的側面と試合時間無制限ということもあり、有象無象のデッキと戦えて非常に刺激的でした。
反面、仮想敵として切っている非エクデッキと対戦することになり、サイド3-3プランを積極的に狙うこのデッキとしては、最後は苦い結果で締めくくることとなりました……。

大会の4戦中、1戦もメインプランを通せなかった(通す必要がなかった)ので、まだまだ徳の積みが足りないことを思い知らされました。
結構気に入った構築になったので、Cマークのレギュレーション落ちまでまだしばらく、他の機会に活躍させてあげたいですね…!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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