#リモートポケカ を気軽にあそべるランダムマッチアプリを開発しました
はじめに
おはこんばんにちは。
ポケカ用の note アカウントなのに、ポケカしないでデータサイエンスしたり、機械学習したりしてる IT エンジニアです。
誰にリクエストされたわけでもなく、ポケカエンジニアリング第3弾になってしまいました。
「リモートポケカ」してますか?
ジムバトル(店舗大会)と公認自主イベントが軒並み中止となってから早1ヶ月が経ち、Web カメラなどの映像をオンラインでつないでポケカを遊ぶリモートポケカが浸透しつつあります。
YouTube のポケカ公式チャンネルでも、ビデオチャットアプリ「Skype」を使った Skype ポケカのやり方を公開していますね。
リモートポケカを遊ぶには、だいたい以下の準備が必要ではないでしょうか。
✓ 撮影環境(スマホや Web カメラなど)を用意する
✓ ビデオチャットアプリ(Skype や Discord など)をインストールする
✓ リモートで対戦したい日時に都合がつく相手を見つける
✓ 対戦する相手と同じビデオチャットアプリで連絡先交換する
重い腰を上げれば済む前者2つはともかく、後者2つはひとりで解決するものではありません。
チームを組んでポケカしている競技プレイヤーのような方々からすれば何の障壁ではないかもしれませんが、普段はポケカしないでプログラミングしたり、無人島開拓したりしてる私のようなにわかプレイヤーは友人も少ないですし、結構な心理的障壁があったりします。
たかがスケジュール調整ですが、スケジュール調整って意外と面倒くさいんですよね。会社で働いていてよく感じます。
“同じことをしたい複数人が” “同じ場所で” “同じ日時に” 自然と集まるジムバトルや公認自主イベントの存在が、何とありがたかったことか!
ランダムマッチアプリを開発した
“友人プレイヤーがいないなら、友人以外とポケカすればいいじゃない” と言った人はいないと思いますが、私がジムバトルや公認自主イベントに求める価値のひとつはまさにこれでした。
同じ場所で同じ日時に複数人が集まりにくいこのご時世、「リモートカードゲームのためのランダムマッチングアプリがあればなあ…」と漠然と思いながら、大した競合調査もせず趣味プログラミングの一環でひと通り開発してみることに。
本当は GW 前に間に合わせたかったのですが、数日遅れた昨晩にとりあえず動く状態のものを公開できるところまで至りました。
開発したアプリは、以下の URL からご覧いただけます。
Web ブラウザベースなので、PC でもスマホでもそれなりに使えるかと思います。
(各デバイスでの検証まで手が回っていません…)
トレーディングカードゲーム(Trading Card Game)をランダムマッチ(random match)でプレイ(Play)できるアプリなので、「PTCGrand(ぴーてぃーしーぐらんど)」と名付けました。
「P」を「Play」としているのは、大人の事情ということにしておきます。
本アプリおよびその開発者は、「ポケモンカード」「ポケカ」の商標を有する各企業と一切関係ありません。
「PTCGrand」の特長
特長、というか、現状の「Skype ポケカ」などと比較して、差別化を意識して開発したのは、以下のようなポイントです。
✓ ランダムマッチング機能
✓ アカウント登録・インストール不要
✓ コイントス機能
ランダムマッチング機能
アプリタイトルにも入れているコンセプトの根幹です。
レギュレーションごとに部屋分けされてるイメージで、対戦相手を募集しているプレイヤー2人を自動的にビデオチャットでつなげます。
対戦相手の募集を開始する前に相手に送られる画面は確認できますし、設定画面(ページ右上)から使用するカメラを変更することもできます。
(設定を反映するには、ページを再読み込みする必要があります。)
また、開発者である私が普段、現行レギュレーション(スタンダード・エクストラ)以前の古いレギュレーションを頻繁に遊ぶこともあり、異常に細かい部屋分けを用意しています。
人口の最も多いスタンダードですら、いつでも対戦相手が見つかるほど盛況になるか怪しいのに、本当に必要な機能だったか心底疑問ですが、これを機に皆さんとリモートポケカ界隈を盛り上げていけたらなと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。
アカウント登録・インストール不要
Skype や Discord のアカウント登録やインストールが面倒、ってほどではありませんが、人によってメインに使っているビデオチャットアプリはちがうので、約束を取り付けるたびに連絡先を交換したり、アプリを切り替えるのは地味に面倒ではないでしょうか。
PTCGrand は、Twitter アカウントと連携するだけで始めることができます。
「診断メーカー」とか「質問箱」とかそこらへんの Web サービスと同じです。お手軽です。
ちなみに、対戦画面に表示される名前やプロフィール画像は Twitter アカウントから引っ張ってきていますが、名前に関しては設定画面から変更可能です。
(プロフィール画像についても、今後変更する機能を実装する予定です。)
コイントス機能
すごく地味な機能が来たと思いませんでしたか?
リモートポケカを一度やったことある人は身に覚えがあるかもしれませんが、スマホや Web カメラに映る範囲なんてたかが知れていて、コイントスって画面外に飛ばしがちです。
《エスケープボード》のついた《ジラーチ (SM8a)》のねむりチェックくらいだったらいいかもしれませんが、勝負を分ける重要な場面で「コインがよく見えなかった」「画面外だと思うから振り直した」みたいなやりとりしたくないですよね?
PTCGrand のコイントス機能は、リアルタイムに対戦相手に結果(オモテ/ウラ)が共有されますし、過去十数回の履歴も残るので「ウラが出るまで〜」系のコイントスでも間違いなくオモテの回数を記録することができます。
おわりに
以上が、開発したランダムマッチングアプリ「PTCGrand」のご紹介でした。
過去2回のポケカエンジニアリング記事とはちがい、この記事は「読みもの」ではないので、皆さんを退屈にさせてしまったかもしれません。
ランダムマッチングアプリは、ユーザーがいなければその価値はゼロに等しく、ユーザーのいない記事執筆時点では何ひとつ面白い発見や示唆は生まれていないからです。
半年後、あるいは一年後、もしかしたらそれよりも後に、このアプリのふりかえり記事を書いてみようと思います。
それは、リモートポケカ界隈の盛り上がりを報告する場かもしれませんし、開発や宣伝施策の失敗談になるかもしれません。
お願いごとで恐縮ではありますが、上に書いた PTCGrand の特長に少しでも価値を感じてくれた方は、実際にアプリを使って対戦を募集したり、この記事をシェアしていただければ幸いです。
PTCGrand のお知らせ用 Twitter アカウントも用意していますので、続報が気になる方はぜひフォローしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!