スイーツ女子のたわごと
カリッとしていないワッフルじゃなきゃ嫌だ。
薄焼きで、中までサクサクとしていて香ばしい。
そんな出来立てワッフルにホイップクリームをまとわせて食べるのがよいと思う。
ただ、ベリーソースのかかっている部分はもう既にしっとりとしてしまって、そうはいかない。
なのでいつもその部分から食べ始めるのが自分の流儀だ。
人生はどうしても自分に都合のいいことばかりじゃない。
生まれた時から、もしくは生まれる前から既に埋められない格差があるものだと常々感じる。
でも、それを口に出したら何かに負けてしまう気がするから、ワッフルで口を塞いでいるところだ。
ワッフルですら自分に都合のいいことばかりじゃない。
手足が痒くなってきた。
手間に見合った対価だと思うから、値段に文句などない。
カロリーなど、生まれてこの方気にしたことがない。
子供の頃から好きなカフェで、他のメニューも好きだ。
…今日は時間が経ってもなかなかに痒みが治まらない日だ。頭もぼんやりとしてくる。
そう、アレルギー体質なのである。
小麦はおろか、乳や果物など多くのアレルギーがあった。
食物性のものでざっと30種類近くあるが、どれも軽微なアレルギーに留まっている。
後天的なアレルギーだが、あまりにも多すぎるので完璧に回避することはできず、次第に食欲のままに食べるようになっていた。
甘美な癒し無しに生きていくなど、それこそ死ぬも同然だ。
食すことで誘発される苦しみなので、ある意味では自身で支配しているようなものである。
…というのは少し自分に酔った言い方だ。
一生懸命に生きているからこそ、息抜きにも一生懸命に。それこそ、命懸けになっても良いんじゃないかと思うばかりだ。