懺悔日記

今でも夢に出てきてしまうほど、好きな人がいました。過去形で言い表すのは間違っているかもしれません。というのも、まだずっと好きで思いを断ち切れていません。その人と気持ちを共有できた数年は、今になってみればかけがえのないものです。

 その時は私も相手の方も、悩みの種は別件でも、現実に傷つき、あるMMORPGに一緒にのめり込んでいました。趣味が共通しており、好きなものが似ていました。なので相手も自分と同じように物事を考えるものだと、無意識に思い込んでいました。良かれと思って己の中の理想をその人に押し付け続けていました。「現実逃避で趣味に打ち込んでいないで、現実と向き合おう」と。

 「誰もが向上心を持つべきであり、それが人のあるべき姿だ」と私はずっと思っておりました。この考えが合っていようが、合っていまいが、人に押し付けるのは良くないと気が付いた頃には全てが終わっていました。

人様の悩みを完璧に理解はできません。ましてや、相手は自分と同じ考えだなんて傲慢でした。今思えばただの嫌味な奴です。

 その方と縁が切れ、一緒にやらなくなりました。そのゲームはすっかりつまらなく感じるようになったので、もうプレイしてません。そのゲームを始めたきっかけはその方とさらに深く繋がりたかったからだったと、今になって気がつきました。正直、ゲーム内容が自分に合っておらず、我慢しながらプレイしていたことがこの事態を招いたとも考えられて滑稽でした。

人の悩みを型にはめて扱っていたこと。

生身の人間には生きる人の感情は、とてもじゃないが背負いきれないこと。

これらの後悔は、カリギュラ2でかなり共感した部分です。