【前編】日・韓・台の人気クリエイター20名以上が集結!九州・沖縄の魅力を世界に向けて発信した「TikTok Connect By Tourism」レポート
3月17日から24日まで、日本・韓国・台湾の人気TikTokクリエイターを九州(福岡・大分・熊本・長崎)・沖縄に招き、それぞれのユニークな視点で各地域のグルメ、伝統文化、美しい景色、文化遺産などの魅力をショートムービーによって世界に発信するTikTok Japan初のプロジェクト「TikTok Connect By Tourism」を実施しました。
アメリカの経済誌『ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)』では、九州が「2024年の行くべき場所ベスト10」の一つに選ばれるなど、アメリカやヨーロッパだけでなく、韓国や台湾などアジア各地から観光に訪れたいエリアとして熱い注目を集めています。そんな中、九州観光機構、沖縄観光コンベンションビューローなど各地域の観光機関の協力のもと、盛りだくさんの観光ツアー体験が組まれました。雄大な阿蘇山や日本有数の温泉地である別府などの自然景観、熊本城や首里城などの文化遺産、琉球ガラスや琉球紅型(びんがた)などの伝統文化、ハウステンボスや美ら海水族館のような人気観光スポットなどを巡り、行く先々の食文化にも触れました。
ツアーには、韓国から6組、台湾から4組、そして日本から11組の計21組21名(※)、フォロワー総数は2,630万以上(2024年3月時点)という人気クリエイターたちが集結。旅行、グルメ、料理、写真撮影、ダンス、イラストなど幅広いジャンルのクリエイターが、国や地域を超えてお互いに交流し、ときにはコラボ動画を撮影して今回のプロジェクトを楽しみました。
※ツアーへの帯同無しのクリエイターも含めるとプロジェクト全体で計25組26名が参加。
※参加TikTokクリエイターのリストは記事末尾に掲載。
レポート前編では、ツアー初日に、参加クリエイターたちを歓迎するために行われたレセプションパーティーの様子を中心にレポートします。
DAY 1:福岡県
「やまやファクトリーテラス」で福岡名物「めんたいこ」を堪能
ツアー初日、福岡空港に東京や韓国、台湾などからクリエイターが続々と到着。チャーターバスに乗って福岡の新名所「やまやファクトリーテラス」(福岡県糟屋郡)へ向かいました。ここは福岡名産「明太子(めんたいこ)」メーカーのやまやが2023年にオープンしたばかりの、本社と工場に隣接する体感型施設。工場見学や展示を通じてめんたいこを「知る」「買う」「食べる」が楽しめます。
クリエイターたちは、さっそく明太子をイメージしたかわいいオブジェの前で撮影スタート。テラスでは、篠栗の緑豊かな山並みが広がる絶景に歓声を上げる姿も見られました。
昼食の「めんたいビュッフェセットランチ」は、できたての「八十八っ歩めんたい」が注目の的。工場からレストランまではたった88歩、つくりたてのおいしさを味わえることから名付けられた逸品は、工場併設レストランだからこそ味わえる究極のご当地グルメ。韓国でも馴染みのある明太子を、クリエイターたちは興味津々で味わい、撮影していました。旅系クリエイターのおおさこさんは、「お茶漬けがまた絶品!」と、めんたいこをご飯にのせてお出汁をかけて楽しんでいました。
「TikTok Creator Connect」で日本のクリエイターと交流
今回のツアーに合わせ、TikTokクリエイターの交流イベント「TikTok Creator Connect」を福岡市内で開催。九州のみならず関西や関東から集まった約50人のクリエイターが、日本・韓国・台湾のクリエイターとの交流を楽しみました。
イベントではTikTokの注目機能「フォトモード」の特徴や事例紹介のあと、日本・韓国・台湾を代表する人気クリエイターによるトークセッションがスタート。日本のおおさこさん、韓国のドンウさん、台湾のウィリアムさんが登壇しました。TikTokクリエイターになったきっかけや、ショートムービー制作やTikTok LIVE配信をはじめてよかったこと、これからの夢などについて会場からの質問に答えました。
トークセッションの後は、フリートークタイム。お互いのアカウント名を聞き合ってビンゴカードを埋めるゲームも楽しみながら、クリエイター同士が気さくに声を掛け合い、写真を撮る姿が見られました。「積極的に英語で話しかけてみたい」「LIVE配信をいつも見ているクリエイターさんとリアルで会えてうれしい」と笑顔で交流を深める様子も。ドンウさんを中心にじゃんけん大会も盛り上がり、会場は最後まで熱気につつまれました。
九州・沖縄の伝統芸能や食文化を楽しみながらクリエイターたちが交流
「TikTok Creator Connect」でクリエイター同士が打ち解け始めたところで、同日夜に、福岡市内のホテルで参加するTikTokクリエイターを歓迎するレセプションパーティーが行われました。MCを務めたのはエンタメ系クリエイターSATOYUさんと、ドタバタ系クリエイターのMOSCOさん。息の合ったトークで会場を盛り上げます。
レセプションパーティーの冒頭では、プロジェクトに関わった機関の代表者より挨拶が述べられました。TikTok Japanから「TikTok Connect By Tourism」にかける思いを述べた後、九州観光機構の濵﨑様からは、「個性豊かなクリエイターの皆さまに、春の九州ならではの風景を楽しみながら、観光地それぞれの魅力や食文化や伝統文化について発信していただきたい」そして沖縄観光コンベンションビューローの新本様からも「TikTokクリエイターの皆さまが観光体験を通じてつくられる素敵なショートムービーが視聴者の旅行意欲の喚起につながれば」と、日本初のプロジェクトへの期待を語っていただきました。
次に、会場では国土交通省・國場副大臣から寄せられた、プロジェクトの実現を祝うビデオメッセージが上映されました。沖縄で生まれ育った「ウチナーンチュ」(沖縄の言葉で「沖縄の人」)である國場副大臣は「沖縄で生まれ育った政治家として、地元沖縄のために人生をかけて沖縄振興に取り組んでいる」と地元への熱い思いを語ります。2023年に閣議決定された「観光立国推進基本計画」を推進する國場副大臣は「今回の動画発信をきっかけに、もっと多くの方が沖縄・九州を訪れ、また日本の観光客が皆さまの国や地域を訪れ、観光交流が深まってほしいと願っております。ぜひ各地の美しい風景、おいしいもの、奥深い伝統文化・伝統芸能の世界に触れて、旅を存分にお楽しみください!」と力強い応援メッセージをいただきました。
歌や踊りでクリエイターたちをおもてなし
ここから、おもてなしのためのパフォーマンスプログラムがスタート。まずは、山鹿灯籠踊り保存会のみなさまが熊本県山鹿市の郷土芸能「山鹿灯籠踊り」を披露。室町時代から伝わる伝統工芸品「山鹿灯籠」を頭に掲げ灯をともし、山鹿の民謡「よへほ節」に合わせた幻想的な踊りにクリエイターたちは引き込まれていました。
次に、沖縄の古典・琉球民謡において数々の賞を受賞され、那覇市国際通りにある島唄ライブ居酒屋の専属アーティストで、海外でのライブ、イベント等にも出演経験がある石嶺愛莉さんが三線を演奏しながら有名な沖縄民謡「安里屋ユンタ」を歌い上げました。BEGINのヒット曲「島人ぬ宝」では、沖縄のストリートダンス界で注目される姉妹ユニットNeIROさん、同じく沖縄にゆかりのあるTikTokクリエイターDELIVAさんがコラボパフォーマンス。「イーヤーサーサー」と掛け声や指笛が飛んで一気に会場が盛り上がり、クリエイターたちは沖縄文化を体感していました。
すっかり会場の空気がほぐれたところで、佐賀県観光PRキャラクター「壺侍(つぼざむらい)」が登場。有田焼の壺に入ってしまった武士の子どもが現代にタイムスリップ、道に迷った旅人を「どがんしたと?(どうしましたか?)」と気づかう壺侍。ちょんまげを揺らしながら歩く姿を、クリエイターたちが「かわいい!」と思い思いのアングルで写真や動画に収めます。話をすることができない「壺侍」の代わりに一緒にステージに立った九州観光機構の白澤様が、唐津のイカや嬉野温泉など佐賀県の魅力を語ってくださいました。
ここで、サプライズ演出!「とんこつラーメン湯切り体験」ができる屋台風セットが用意され、ラーメン店の大将に扮したSATOYUさんが福岡市の人気店「麺屋たいそん」の指導を受けつつ、麺の湯切りにトライしました。試食したMOSCOさんが「おいしい!」と目を見開きます。ラーメンが大好き!という韓国や台湾のクリエイターも多く、ドンウさんは湯切りに挑戦して「ウマイ!」とハンドサインでアピール! ウィリアムさんも「スープがおいしい」と大満足の表情でした。
最後に、本プロジェクト「TikTok Connect By Tourism」の任命状を代表クリエイター3名に授与。韓国の代表クリエイターであるドンウさんは「九州・沖縄は初めて訪れますが、ずっと来たかったので本当に楽しみにしていました。素晴らしい思い出をカメラに収めて素敵なコンテンツを発信したいです」と意気込みを語りました。台湾の代表クリエイターのウィリアムさんは「福岡はこのツアーより前から先駆けて滞在しているが、時間がゆったり流れていて、ラーメン、寿司、ショッピング、公園など魅力的なところがたくさんある。沖縄にも数年前に訪れたことがあるが、見どころが色々あるのでとても楽しみにしている」と、これから始まるツアーに対する期待を寄せまし
た。
立食パーティでは、九州各県と沖縄を代表する郷土料理や地酒に加え、韓国や台湾の人気グルメもズラリと並びました。まるでグルメ博覧会のようなテーブルをクリエイターはそれぞれに写真や動画に収め、全員で「カンパイ!」と杯を交わしました。おいしい料理を味わううちに、言葉の壁もこえて笑顔が広がった夜。
いよいよ、翌日から大分の進撃の巨人ミュージアムや別府地獄めぐり、熊本の熊本城、長崎のハウステンボス、沖縄の首里城や美ら海水族館など約1週間をかけて現地を観光しながら、各地の魅力を映像に収めてショートムービーを制作し、日本のみならず世界に向けて発信していただくツアーが始まります。
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