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世界中のTikTokクリエイターをパリに招待する「Creator Experience Program」に、日本人クリエイター「さとし」がアジア地域から唯一参加!クリエイターインタビュー

「TikTokを通じて、日本だけでなく世界中に仲間を作ることができた」

024年8月5日(月)〜11日(日)の1週間に渡り、TikTokが世界中から19名のトップクリエイターをパリに招待し、特別なクリエイター体験プログラムを実施しました。そのプログラムにアジア地域から唯一、日本クリエイターさとし🤽♂️🦈Satoshi(以下、さとしさん)が選出されました。

本記事では、パリで行われた「Creator Experience Program」に参加したさとしさんのインタビューをご紹介します。

【前編】プログラムレポートはこちら

TikTokで夢を現実に。創造力が導く成功のストーリー。

パリの特別なクリエイター体験プログラムにアジア地域から唯一選出されたさとしさん。さとしさんがTikTokを始めたきっかけやTikTokクリエイターとしての軌跡、本プログラムを通じて得られた経験や今後の思いについて語っていただきました。

「水球をみんなに広めたい」という想いで始めたTikTok

TikTokを始めたきっかけは?
「水球をみんなに広めたい」「有名になりたい」という想いで、2020年1月からSNS活動を始めました。当時のTikTokはダンス動画が多く、今ほどコンテンツジャンルが幅広くなかった印象だったため、友達に共有するノリで日常の動画を数本投稿していました。

その1年後に中学の頃の同級生から、とあるメッセージが送られてきました。

なーすけがTikTokの「おすすめ」フィードに出てきた!」
※なーすけさんは、さとしさんの中学の同級生であり、当時から互いにスポーツを通して切磋琢磨していた関係

自分はすぐに調べてみると、既に有名TikTokクリエイターとして「筋トレ×トランジション」で視聴数が伸びていたんです!その時は「会ってアドバイスが聞きたい!」とすぐに連絡を取り、会う約束ができて、茨城から東京に会いに行きました。

そこで彼は「動画で有名になりたいなら絶対TikTokやった方がいい!しかも水球まだ誰もやってないでしょ!」と強く背中を押してくれました。それから僕は本腰を入れようと、撮影日を決めて、後輩に手伝ってもらいながら、初めて本気で撮影をすることになりました。

投稿に本腰を入れてから動画視聴数が増えるまでのスピードはどれくらいでしたか?
奇跡の3投稿目でヒットしました(笑)撮影中にカメラにボールが当たるハプニングがあり、それを友達に見せたらみんな驚いてたので、投稿したら面白いかも!と思い投稿しました。TikTokでの反応は自分が狙った通りの反応で、みんな驚いてくれました。僕の動画を見た視聴者がスマホ落として画面割れた人もいたくらい・・・。あの時はスミマセンデシタ(笑)

その後はどんな工夫をしましたか?
面白いかもと思いついたのが「水球初心者と水球上級者の違い」です。長年水球をやっている選手は身体能力がかなり高く、水中で巻き足を使い20kgの重りを30秒持てたりするのですが、初心者は無理だと思うんです(笑)

それを比較動画にしたら水球の凄さが伝わるかと思ったら、案の定動画が注目を集め、それ以降、水球のすごさがわかる動画を投稿するようになりました。

それからネタに困った時は、海外の動画を参考に探すようになりました。面白そうな動画を見つけては、お手本と全く同じ流れや音源で真似してみたりしました。海外の動画を参考にした投稿動画の一つが1000万回視聴され、いまだに自身のTikTok投稿では過去最高の視聴回数です。

「仕事に行けなくなった挫折経験を乗り越えられたのはTikTokのおかげ」

「働きながら水球とTikTokを頑張る」
そう決めて就職を決意しましたが、簡単には行きませんでした。
就職先が大学のスポーツを統括する部門で、主にマーケティング領域でSNS運用を担当していました。事前に企画を練り、セリフやシーンを決めて、予定を立ててから撮影と編集を行う。初めてSNSをマーケティングの視点から運用し、学ばせてもらいながら仕事をしていました。本当にありがたい環境でした。

なので仕事を趣味のように楽しめました。一方で、雑務もあり、それが本当に苦手でした。気が付いたら、水球とTikTokをやる暇がなくなっていました(笑)
「俺はなんのために働いてるのか?」「今仕事を楽しいと思えていないな」
僕は働き始めてすぐに社会人の壁にぶつかりました。仕事とプライベートを両立する社会人を尊敬すると同時に、よく耳にする「まずは3年働くべき」という言葉に疑問を抱き始めました。

そんな疑問を感じている時に、あるメールが一件届きました。
「TikTok Creator Academy当選のお知らせ」
TikTok Creator Academy(以下、TTCA)は、次世代のTikTokクリエイターの発掘、支援を目的にした日本のTikTok独自のプログラムです。
TTCAに応募した際に「受からなかったら、TikTokは諦めて今の仕事を頑張ろう」と本気で思ってました。なので、メールが届いた時は1人で部屋で雄叫びをあげました(笑)

そこからは仕事が忙しくても、TTCAでのインプット・アウトプット(投稿)を頑張っていました。
ですがある朝、限界が来ました。その朝、いつも通り起きれたのですが、仕事には行けない謎のブレーキが、僕の足を止めました。

【精神科で適応障害と診断され、仕事を病気で休職することに】
「3ヶ月好きなことして休みなさい」と、精神科医に言われた時は戸惑いでした(笑)初めてそのように言われましたし、今まで習い事も部活も休むことはありませんでした。「許されるのか?」と思った反面、「水球もTikTokも自由にできる!」と思っていました。ですが実際は、気持ちに波があり、本当に休みが必要なんだと自分でも気がつきました。

TikTok Creator Academy(TTCA)をきっかけに生まれたスポーツ観戦vlog投稿 

休職中、TTCAの2期に参加していました。横のつながりを大切してTTCAに参加していたある日、TikTokクリエイターとして生計を立てているグルメ系のクリエイターに出会いました。この出会いをきっかけに、「TikTokクリエイター」を職にすることに現実味を感じることができ、退職を決しました。

その後、TTCAでの学びの土台をもとに、試行錯誤しながら投稿を続けていたら、サッカーのチケットをいただけることに。
せっかくの機会だからと、サッカー場でTikTokを撮影することにしました。その頃、仲良くしていたのがグルメ系のクリエイターだったので、スタジアムでグルメ系のコンテンツを撮影してみよう、と撮影して投稿したのが、スポーツ観戦vlogの始まりです。
「これがいわゆるジャンルの掛け算か!」とTTCAで学んだことを実感できた瞬間でした。

@wp_satoshi_wp

選手1人も知らない、にわかだけど、こんなに満足すると思わなかった😄 なんのスポーツ観戦がオススメか、みんな教えて! #jリーグ#スポーツ観戦#ttcasports

♬ サッカー 日本代表テーマ曲 クエスチョン・オブ・オナー (カバー) - Crimson Craftsman

スポーツ観戦vlogを投稿し始めた当初は、撮影にかかる経費(チケット、交通費、食費等)が大きな出費でしたが、結果を出すべく撮影を続けました。時には自らスポーツチームに連絡して、チケット代と食費を負担してもらうこともありました。
投稿を続けた結果、TikTokを通じて僕の認知度は一気に上がり、スタジアムでは毎回声をかけられるようになりました。フォロワーも着実に増え続け、大きな分岐点が巡ってきたのです。

海外からスポーツ関係の撮影依頼が続出!「違う形ではあれど、小学生の頃に願った『日の丸を背負う』夢が叶った」

2023年、仕事を辞めてTikTokクリエイターに転職してから9ヶ月目に、ドイツのプロサッカーリーグから招待を受け、ドイツに撮影に行けることになりました。
日本で多くの有名TikTokクリエイターがいる中で、自分が選ばれたことは、自信に繋がる成功体験となりました。

TikTok主催の【HelloVietnam】に参加し、世界中のクリエイターを7日間旅をしました
同年の年末には、ベトナムで行われたTikTok主催のイベント「HelloVietnam」に招待され、世界中から集まった60名のクリエイターと7日間旅をするプログラムに参加してきました。様々な国と地域のクリエイターと仲良くなり、一緒に撮影したり食事に行ったりと本当に最高な旅でした!

今年の4月には「F1 Japan GP Creator Program」に3日間招待してもらいました。イギリスのアストンマーチンにグローバルTikTokがスポンサーをしており、日本人クリエイターを招待したいとのことで、選出いただけました!

そして今回、TikTokからフランスのパリに1週間招待していただきました。世界から集められたクリエイターは19名。自分は唯一の日本人(アジア地域から唯一のクリエイター)クリエイター代表として行ってきました。日の丸を背負ってオリンピックに出たいと、小学生の頃に夢見ていましたが、違う形で叶うなんて帰ってきた今でも信じられないです(笑)

TikTokの可能性

さとしさんがTikTokを続けてきた理由を教えてください。
TikTokの強みは、よく耳にする「ゼロからでも有名になれる可能性がある」。これにつきますね(笑)
これだけだと面白くないので脳みそを掘り返してみました!TikTokには、2つ大きな可能性があるなと思います。この強みがあるから、僕はTikTokを続けています。

①「ゼロからでも有名になれる可能性」
どんなにすごい人、すごい商品、すごいサービスでも、知ってもらわないと価値がないのと同じです。TikTokでは自分の強みや、コンプレックスでさえも個性として幅広く受け入れてもらえる環境があります。
自分は水球という個性を生かし、このマイナースポーツの凄さを比較動画にしたことで、多くの人に見てもらえました。スポーツ観戦vlogでも、癖だった食べ方をTikTokに投稿したら「美味しそうに見える」とコメントを多くいただきました。挑戦したからこそ気づけたんですよね。

②「面白そう!」を形にできる
「これやったら面白そうだな!」という思いつきを動画で表現できる場所であることがTikTokの魅力の1つだと思います。TikTokはジャッジが平等だと思っているので、可能性を広げられるかどうかは、行動するかにかかっていると思います。優れたレコメンドシステムだからこそ、動画の質が高く、視聴者からの反応が良ければ、誰でも視聴回数が増えるチャンスがあります。
これまでと違う系統や企画にチャレンジすると、視聴回数が伸びないときもあるので、僕も試行錯誤しています。それが自分にとっては成長し続けられる理由にもなっているので、本当にありがたいです。

今後の目標

さとしさんの今後の目標を教えてください。
僕の人生の目的は子供達のヒーローになることです(笑)
と言っても曖昧なので具体的に言うと、人生でやり遂げたいことが3つあります。

①世界中の子供達に夢を与え、挑戦する人の背中を押す
自分は友達に背中を押してもらってから、夢を叶える人生をスタートでき、現在までこれました。ですが、夢をバカにして、挑戦しなかった自分を肯定するために引き摺り下ろそうとしてくる人間が一部いるのも事実です。なので、子供たちに夢を語ることの大切さ、叶え方を伝え、背中を押せるような存在に、今度は自分がなりたいです。夢を叶える人を増やします。

②日本のスポーツ界で子供が人として成長できる環境を整える
人生の半分以上をスポーツにかけてきた自分は、大学の時に「理念・目的・目標を持ってスポーツ取り組む」ことを学び、成長してこれました。

この考え方は、どこの会社でもある企業理念や目的目標と同じだと思います。これをスポーツを通して学ぶことで、目の前の練習(仕事)は何のためにやるのか、何のために勝つのか(売り上げるのか)を考える癖ができます。目の前の作業は、作業でなく、会社のため、自分の夢のためと思えて、日々の幸福度やモチベーションが必ず上がります。

そのおかげもあって、自分はTikTokを使う理由や人生の目的が決まっています。選択理論心理学という考え方の1つなのですが、これを日本のスポーツ界に普及して、人間として成長できる子どもを増やし、日本の社会に貢献します。

③日本社会に「休む勇気」と「辞める勇気」を届ける
適応障害で仕事に行けなくなり、休職し退職することを、自分は発信者でありながら経験をすることができました。
世の中には適応障害で苦しんでいる子ども大人が数多くいます。暗い話ですが日本で自殺率が多いのは、それも原因の1つだと思ってます。

子どもの場合は、何らかの理由で学校に行きたくない、だけど行かないと親に怒られる、心配させてしまう、相談できる環境がない。大人の場合は、上司や仕事が合わないことが原因だけど頑張り過ぎてしまったり。
日本では休むこと、辞めることは悪とされることが多くあります。ですが自分はそのどちらも選択した上で、夢を叶え、昼に起きて(早起き苦手なのです)スマホで仕事するという理想のライフスタイルを手に入れて、毎日幸せに生きれています。社会の圧力に負け、仕事を辞めていなかったら、絶対に今より幸せではないです。

発信者でありながら経験できたことなので、自分は多くの人、人生を選択する本人や選択権利を持っている保護者に伝えなければいけないという使命があります。
全員に行動を変えてもらうのは難しいですが、救いを求めてる人は必ずいるはずです。1人でも多くの人に情報を届けて、自分に関わった人が幸せになれる社会を作りたいです。

そのために僕はTikTokを頑張っています。

クリエイタープロフィール

水球選手でありながら、スポーツ観戦をしながら食レポを行う動画クリエイター。正直なレポートと、美味しそうに食べる様子が共感を呼び、注目を集める。

https://www.tiktok.com/@wp_satoshi_wp

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