2021年2月からTikTokで巻き起こっている大ブーム「#ペッパーランチ」。ホットプレートに牛肉、ライス、コーン、ネギ、バターと焼肉のタレを乗っけて混ぜて食べるグルメトレンドで、「簡単で美味しく、一人でも大人数でも楽しめる!」と、芸能人やTikTokの人気クリエイターをはじめ、つくる人が続出。
TikTokの「#ペッパーランチ」の総動画再生回数は1.7億回を突破!いまもその波はおさまることを知りません。
ネタ元となっているのは、全国展開するレストラン「ペッパーランチ」の代表メニュー「ビーフペッパーライス」。
コロナ禍の緊急事態宣言下、多くの飲食店の客足が遠のく中、ペッパーランチには「ペッパーランチください!(*正式名称はペッパーライス)」と注文する若者や女性のお客さんの来店が増えているそう。
TikTokのグルメトレンドは、本家にどんな影響を及ぼしているのでしょうか。
ペッパーランチを運営する株式会社ホットパレットの経営企画本部 広報・プロモーション担当・冨沢 美幸さんと伊藤 鞠さんを直撃しました。
(左:冨沢 美幸さん、右:伊藤 鞠さん)
TikTokから、地上波へ。ブランド認知が向上!
ホットパレットがTikTokの「#ペッパーランチ」ブームを知ったのは、三度目の緊急事態宣言を目前にした2021年4月。
TikTokでのブームは次第に、他のプラットフォームにも派生していきます。
さらにその波は地上波にも。広報・プロモーション担当のおふたりのもとには、テレビを中心にメディアからの問い合わせが相次ぎます。
「ペッパーライス」の注文数の増加と客層の変化
TikTokからYouTube、地上波へと拡張していった「#ペッパーランチ」ブーム。実店舗にはどんな影響をもたらしたのでしょうか。
お店を訪れる客層にも少し変化があったそう。
楽しく食べる体験を。ブランドが提供する価値を再認識するきっかけに
今回のTikTokのブームは、ブランドの認知度が上がったことで、目に見える数字以上に、社内にもいい影響が波及していると言います。
仕掛けたわけではなく、TikTokのユーザーがペッパーライスをつくることと食べることを楽しんで、ブームが巻き起こっていった。その事実は、ブランドが提供する価値を改めて認識するきっかけにもなったそう。
TikTokのグルメトレンドは、飲食店がコロナ禍を凌ぐ突破口にもなる!?
TikTokから自然発生したブームをきっかけに、ペッパーランチは6月にTikTokで公式アカウントを開設。1本目の投稿で、再生数は17万回を超え、100件以上のコメントが寄せられています。
「おいしさ」だけでなく「楽しさ」も体験できる。飲食店だからこそ提供できるグルメの価値は、動画との相性がいいのでしょう。
TikTokの中で起こったブームがアプリを超えて広がり、ブランド認知を向上させ、実店舗の客層や注文数、サービスを提供する人たちの意識に、いい影響を及ぼしていった。
TikTokのグルメトレンドは、飲食店がコロナ禍を凌ぐ突破口にもなりうるかもしれません。
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