#003 その理屈は知っている

「映画大好きポンポさん」の映画を見た。
思考の書き散らしです。

漫画も読んでいて、その時も感情をめちゃめちゃにされた。
映画は1巻の内容に加えてより鋭利に作品と「何かを得るためには何かを切り捨てる必要がある」という理屈をぶつけてきた。

僕は、世界にはいくつかの理屈が存在していると信じている。少なくとも僕は。

その一つである「何かを得るためには何かを切り捨てる必要がある」という理屈を直球ストレートデッドボールしてきた。
これはもう、知っていても避けられない。それは僕の信じているものの一つだったし、受け止める必要のあるものだと感じてしまったから……結果、見事に感情をめちゃめちゃにされたってわけ。

別に普通に生きてきた人も何かを選択して、何かを切り捨てて、何かを得てきたはずなんですよね。だから、これは誰にでも刺さる刃だと思うんです。
作っている人は言わずもがなだと思うし、何を今更な話だと思う。

「”それ”を得るために”他”を切り捨てる」

”それ”に関しては、自分の中にしかない何かなんです。
”他”っていうのは、自分を含めた全てだと思います。
そこまでしてでも得る必要があるものが確実にあって、”それ”がなければ自分ではないっていうものだったりするんです。

「お話を書いて、書いて、書いて、書いて、それをひとの本棚に置いて貰ってある。それが自分の存在の証明になる」って僕の同人の先輩は言ってました。僕はそれを見習いたと思ってます。
先輩にとって「お話を作る」という行為は「他全てを切り捨てる事が出来る」だけの理屈が通るのだと、その事に圧倒されました。

お話は初めに戻りますが「映画大好きポンポさん」本当にいい映画でした。
漫画も映画も見るたびに感情をずたずたにされて、それで正気に戻って創作へ帰っていくんだと思います。

お目汚し、ありがとうございました。

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