#007 「過去への乗車券」について
上記の短編を書くのに考えてたこと。だから読んでくれたら嬉しいなって。
いくつか選択できるテーマがあり、自分は「過去」は書き易そうだな~って思って選びました。
短編に合わせたスクリーンショットも添付が必要だったので、自分のアバターに合わせて「学生」にしようってことで登場人物が決まる。
お話の流れは「学生」が「ループ」。
割とよく聞くけど「『学生がループする動機』って何?」って動機づけにちょっと悩んだ。良くあるのは「大切な人が死ぬ未来を変えたい」とか……「時をかける少女」「シュタインズゲート」とかが有名っぽい。
「過去に戻りたい」「やり直したい」って思うのって「何かを後悔している」って場合が多いし、学生に高尚な理由とか必要なくて「恋愛」みたいなところで書く方が「っぽさ」があるよな~って事で「何かに後悔している」という事が決まった。
じゃあ、「”何”に後悔してるの?」ってことで「恋愛」的な話だと自分は、「一歩踏み出せない関係」とかの「想い人」が「どこかに行ってしまう」みたいな「『待ち』をしていたせい」みたいな所が一番後悔するよねって思って動機は決まり。
告白とかして振られてしまうと心境としては一つの納得が発生してしまう気がしたので振られる流れにはしなかった。
「ループ」を行う舞台装置はなんでもよかった。
VRChatのワールドで「TIME TRAVEL」っていうバスの中のワールドがあるのでそれをモチーフに「過去へ向かうバス」という舞台装置にした。
↓ワールド:TIME TRAVEL
https://vrchat.com/home/world/wrld_642c2f0a-f2a3-40aa-bb58-a1fbffc9778d
ブルーム強いし、FPSが結構キツい
「『時間旅行者』は、前ループとは違う動きをする」っていう原則あると思う。でも、そんなことしたらお話の頭とお尻が繋がらないので「ループの代償として、”記憶”を無くしてもらう」というのも舞台装置に組み込む。
後は、お話の頭とお尻の文章を揃えて、無限にループを繰り返してもらうだけとなりました。
ここまで決まったけど、読者に登場人物たちが「一歩踏み出せない関係」とかっていうのはポン出ししただけじゃ、味気なさすぎる……。
ちゃんと登場人物の感情のラインをある程度は、なぞってほしい。
文字数は限られているので必要なポイントだけ抑えて、心情描写とかでカバーしようって事になりました。
始めのシーン、始業式に軽い会話で二人の親しさだったり、長いこと一緒っぽいって雰囲気を伝える。
そこから時間を圧縮しまくる。圧縮はしても、その中に二人が共にいたであろうイベントを書き並べる……。
年度末に振り返るけど何も進展がない、それも去年からそんなことを思ってる(ループ的には去年どころではないけど)中で連絡があって、驚くし、期待させるような展開と期待とは裏腹の話と「こんな時に告白したら……」という後ろめたさで負の感情が加速していく、そこに舞台装置の出番。
結果として無限のループに飲まれてしまう。
こうしてお話は出来上がりました。
このお話で1部。
事の発端を書いて2部。
ループ脱出で完結の3部みたいにお話が広げられそうではあるよね。
書くかどうかは別だけど。
ノベルゲーム作る時に頑張れれば3部まで書きたいね。
ここまで読んでくれてありがとうございました。