和をもって貴しとなす
“和気(わき)あいあい”という言葉。
なごやかに楽しみ合う様子を意味します。
この和気(わき)という言葉の音(おん)からイメージされたのが、かの聖徳太子が、日本の国としての理念をしめすために制定(西暦604年)した「十七条の憲法」です。何故かって?学生の頃に習った有名な言葉を思い出したからです。
それは、「和をもって貴しとなす」(和+貴)というこの憲法第一条の条文です。今から1400年以上前のこの時代に、国内の人々に対して自己努力による平和の尊さを訴えていたのは驚きです。
さて、和気(わき)ですが、和(わ)は、穏やか、激しくない、気が合う、融合する等の意味がありますが、日本国そのものを意味する言葉でもあります。また、気(き)は、空気、天地間に起こる自然現象、目に見えない働きetc.を意味します。
和気(わき)とは、皆が仲良く穏やかに融合する、という事になるのでしょう。
人の世は、日本国内においても、世界に目を向けても、必ずしも、和気あいあいという訳ではありません。しかし、私達日本人は、脈々と受け継いできた「和(わ)の精神」をもって、世の荒波と対峙しつつ、世界平和に貢献する民族で有りたいと願っています。