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“アリガトウ”と“スミマセン”

 日本人は、“アリガトウ”という感謝(かんしゃ)の言葉をとても多く使います。日本には、謝罪の言葉である“スミマセン”ですら、感謝の意が込められています。

 タクシーに乗車し、降りる際に、当然、運転手は“アリガトウゴザイマス、お忘れ物はございませんか?”等と言いますが、乗客も、(無事に運転をしてくれて)“アリガトウ”と言いながら料金を渡す。こんな風景は日常です。ただ、こういった文化的土壌は、日本以外の外国では、決して通用するものでは有りません。感謝が仇になる、あるいは自分が悪くても決して謝らない文化というのもありますので、あくまでも、日本と諸外国は同じ・・といった錯覚を持たないようにすることが肝要ですね。

 感(かん)とは、心が動く、物事に触れての心の動きetc.等の意味があります。また、謝(しゃ)は、お礼を言う、有難く思う心を言葉に表すetc.の意味がある一方、“スミマセン”という謝絶(=丁寧に断る)の意味を持つように、感謝を述べつつ断るという謙虚なニュアンスが含まれています。感謝(かんしゃ)とは、心に有難く感ずる事ですが、日本人として自然の心の働き、そのものです。

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 私は、それほど若くありませんが、振り返って30代以降のバリバリの頃は、自分が給与相当の仕事をしているか?そんな思いで、自分の仕事に懸命に取り組んできた事を思い出します。

 努力と感謝の積み重ねが、生きる力になることを、これからも意識して行きたいと思っている、今日この頃です。