終遠のヴィルシュ FD リュカ アフター ネタバレ感想

4人目のアフターはリュカ先生 大好きな平川さんボイスなので耳が幸せです。


<絶望エンドアフター>
めちゃくちゃしんどかったなあという思い出のあるリュカ先生の絶望エンドは、隠れ家で自分が殺してきた人の名前を呼びながら懺悔をし続けているリュカ先生。寿命が迫り血を吐くリュカ先生を心配するセレスちゃんですが、セレスちゃんは既に死亡していてリュカ先生の中の幻です。それにリュカ先生は死ぬ間際に気づき、絶望しながら最期を迎えるというものでした。本編の骨しか残っていないセレスの手をとるリュカ先生のスチルが衝撃的すぎました。

セレスちゃんは天に、リュカ先生は冥界に行きます。
数十年後、生まれ変わったセレスちゃんはリュカ先生を待ち続けますが、リュカ先生が生まれ変わる日は永遠に来ないのです。



<救済エンド>
あれ、リュカ先生ルートで救済ってあったっけ?と思いながら始めた救済アフター、救済と言えない救済エンドからどう繋げていくのかと思っていたけどまさかの冥界始まりだったのに驚いた。救済とは?

リュカ先生を追って自死し、冥界へと来た主人公に、リュカ先生は、最初は天に昇るよう突き放すも、主人公の意志の強さを知っているリュカ先生は共に冥界を歩くことを認めます。



地獄で、リュカ先生とセレスちゃんは死刑執行人にハルバードで何度も何度も体を割かれて殺されます。何度体を裂かれてもすぐに再生してまた同じ痛みを味わうのしんどすぎますね。
ハルバードのざっくり音が神経に響いてしんどいです。セレスちゃん悪いこと特にしてないのにこの拷問に付き合うの強すぎますね。わざわざ冥界まで好きな人追いかけちゃう子ですから覚悟ガンギマリです。

地獄のあとに幸せの日常パートがあるのしんど。ナディアの病も治って・・・,施設の子どもたちも生きてて・・・絶対夢だよと思いましたがやっぱり夢でした。。

ナディアにあって、涙をこぼす主人公。だって、ナディアは、カプシーヌの非人道的な実験によって怪物になってしまったのだから、これが夢であることがわかってしまいます。

ナディアが読んでくれる殺人鬼が恋人に赦してもらうことで幸せになる物語はリュカ先生と主人公のことなんだろうなあ。・・・の反応が正しいのは。自責の念を持ち続けないといけないということなんですよね。

私は全ての罪を忘れるわけにはいかない
共に死ぬことを選んでくれた

ここはもしもの世界でした。
リュカさんがカプシーヌを盲信しなかったら…
誰かに助けを求めることができていたら…
ナディアの病気が治ったら…


どうして目を覚ましてしまったの?
眠ったままでいれば苦しい記憶も犯した罪もなかったことにできるのにと夢の中でナディアが言います。

リュカは罰を受けなければならないから夢の中にはいられない。でも、セレスに幸せになって欲しいリュカは、幻の中にいることをすすめます。
リュカ先生の気持ちも痛いほどわかります。自分だけでいいのに・・・好きな人を巻き込んでしまうのは辛いてすよね。

でも、セレスはそれを拒否する。さすが。

再びリュカとセレスは地獄へと戻り裁きを受けるために進みます。

門の前にいたのはリュカの手によって殺されたナディア。ナディアからの憎悪の言葉は、リュカにとって何よりも苦しい責苦だと思います。
ナディアを抱きしめて、リュカが来世でも妹として生まれてきて欲しいとと言うと、怪物から少女に戻り、天で二人のことを待っていると言い残し消えていきます。


思いを確かめ合い生まれ変わって家族になる約束をする二人を見ることができてよかったです。

何百年何千年の裁きと責苦を受けて罪を償い、生まれ変わり、家族となった3人を幸せになる瞬間を見届ける約束をしていたアンクゥが迎えてくれます。

ここで私はようやくこの物語の本当の救いを見た気がします。


他ルートに比べてリュカ先生ルートのボリューム少ないなあと思いましたが、まあ、文字通り地獄の旅路をFDで延々やられてもしんどいのでちょうどよかったです。

OPのあの幸せそうなスチルは、本編の幕間のSSのものでした。そりゃこの話であんな幸せそうな絵面は描けませんよね。

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