ガザのインテリアデザインの学生さん・BaraaさんへのインタビューVol.3〜フランク・ロイド・ライトとパレスチナの建築について
前回のインタビュー記事「日本人建築士shiitakeさんとの往復書簡編」では、有機建築家の巨匠・フランク・ロイド・ライトについて「どんなところが好きですか?」というバラーアさんへの日本の建築士・shiitakeさん)のご質問で終わりました。今回も大変なご協力を頂いたshiitake様に、心から感謝申し上げます。
今回はまず、Baraaさんのその質問へのお返事をご紹介いたします。
パレスチナ建築については私が質問を作成し、shiitakeさんに編集いただきました。その間に随時無人ドローン機が飛び続けるラファの「犬が遺体を食べる為、身元の確認が取れない」というひどい状況について知り、Baraaさんからしばらくご連絡がなかった為とても心配でした。
何日か後に、お疲れだったとのご連絡があり安心しましたが、現在ガザは物価が高騰中、最低気温が10度を下回る日が増えた中、Baraaさんはテント住まいに関わらず、冬服をお持ちではありません。
お疲れの中、インタビューをするのは心苦しかったのですが、Baraaさんは快くお答えくださいました。夢を捨てず、いつも優しく気高いBaraaさんですが、飢えと寒さと戦っています。
インタビューは無料でお読みいただけますが、ご購入いただけましたら全て、Baraaさんに寄付させていただきます。
どうぞお心寄せくださいますと幸いです。
(フランク・ロイド・ライトのどういうところが好きかとの問いに対して)
Baraa:
要約すると有機建築とライトの作品の魅力は、環境と人間の経験の両方に共鳴する、【調和のとれた機能的で美的に心地よい空間を作り出す力】にあり、私はそのことに感銘を受けています。
彼の先見の明のあるアプローチは、今日でも建築家やデザイン愛好家にインスピレーションを与え続け、建築を自然や人間のニーズと統合することの重要性を強調しています。 有機建築の本質、特にフランク・ロイド・ライトのデザインに代表されるものは、いくつかの理由で特徴づけることができます。まず第1に自然との調和です。
ライトの建築は、自然環境とシームレスに融合する能力で知られています。彼の建築は、石や木材などの、自然素材を取り入れることが多く、景観を支配するのではなく、景観を引き立てるように設計されています。
これにより、構造と周囲の一体感が生まれ、自然とのより深いつながりが強化されます。
第2に、流れるような空間。ライトは、空間間のスムーズな移動を可能にするオープンなフロアプランの作成に重点を置きました。このアプローチは、<空間の機能性>を高めるだけでなく、自由と開放感も促進します。屋内から屋外の空間への移行により、自然光が入り込み、居住者が外の世界と関わるようになります。
第3には、革新的な材料の使用が挙げられます。ライトは、新しい材料や建築技術を試し、見た目も美しく実用的でもあるユニークなデザインを生み出しました。たとえば、※)片持ち構造の使用により、シェルターと視覚的な興味をそそる大胆な張り出しが生まれます。
※)片方を固定しもう片方を自由にした梁のこと
第4には、デザイン要素の統合です。家具、照明、造園などのさまざまな要素が全体的なデザインに統合されている点に、ライトの細部へのこだわりが表れています。この総合的なアプローチにより、建物のあらゆる特徴が空間の全体的な体験に貢献します。
第5に、 幾何学的調和があります。 ライトは幾何学的形状とパターンを利用して、デザインに視覚的な調和をもたらしました。 シンプルでクリーンなラインと慎重に考慮された比率の使用により、ライトの建物に優雅さとバランスが加わります。
第6には人間のスケールに重点を置くこと。
ライトの建物は [人間の体験]を念頭に置いて設計されました。彼は、「人々が空間とどのように関わるか」を考慮し、より親密な雰囲気を醸し出すために特定のエリアの天井を低くしたり、屋外とのつながりを高めるために大きな窓を組み込んだりしました。
第7にパーソナライゼーションと個性です。ライトは、建築はそこに住む人々の個性を反映すべきだと信じていました。彼のデザインには、居住者の特定のニーズやライフスタイルに応えるパーソナライズされた空間が含まれることが多く、各構造がユニークになっています。
そして、第8に持続可能性。
ライトの時代には「持続可能性」という言葉は注目されていませんでした。 彼の有機的な原則は、地元の材料を使用したり、大規模な変更を必要とせずに環境にフィットする構造を設計したりするなど、持続可能な慣行を促進することがよくあります。
shiitake:
バラーアさん、ライトについての返信ありがとうございます。
的確に8つのライトの魅力について語っていただき、感銘と共感致しました。
「自然との調和」について、例えばライトの落水荘ですが実際の滝と山林を借景とし、実際に日本の桂離宮に大きく影響を受けていると聞きます。
日本では「借景」といい、庭園を作る際に実際の山をあたかも庭園の一部であるかのように見えるように設計する、自然との調和を目指した建築、造園法が伝統的にあり、ライトはその影響を受けているので、日本人から見てもライトの建築はなじみ深いかもしれません。
今回は、私もあまり知識がないのですが、パレスチナ建築について教えてください。まずその前に、バラーアさんの作品についてお聞きしたいと思います。
Q1.バラーアさんが20歳という若さで、とても博学で、また素晴らしい作品を作り上げている事に驚いています。きっとお父様の影響の他、たくさん勉強されたと思います。 下の作品は「milky way」と配したブルーのネオンサインのカウンターは美術作品のようでもあり、とてもおしゃれです。この作品のネオンや素材、デザインの着想はどのように得ましたか?また実際にどこかのショップとして想定して作られたのでしょうか。
Q2.パレスチナの歴史的建築物は豊かで多様であり、豊かな文化遺産とともに長く複雑な歴史を反映しています。このアーキテクチャについてはどのような考えがありますか?
Q3.近代の建築でいえば、2019年に詩人のムスアブ・アブートーハがパレスチナ系の偉大な思想家の名を冠したエドワード・サイード・ライブラリーを設立していますが、どのような建築だとお感じになりましたか?
★以上の3つの質問にお答えいただきました。以下からがそのお返事です。
A1.Baraa:
照明を追加したのは、作成した作品に美しさを与え、より鮮明に見せるためです。このデザインで照明を使用したのは、私のプロジェクトが宇宙会社 NASA について語っているためです。NASA は優れた技術レベルに達しているため、天の川=銀河とテクノロジーをデザインに組み合わせました。 NASAらしさを演出するため、照明はネオンラインの形であることが好ましいと思い、決めました。 色はNASAのロゴが青であることと、青が目に心地よいという理由で青を選びました。また、床に照明を組み合わせて星座からインスピレーションを得た移動経路を形成しました。星座は、砂漠に住むベドウィンが移動するために使用する移動の科学の基礎です。金属とガラス素材をデザインに使用しました。
A2.Baraa:
パレスチナの伝統的な建築には多様な側面があり、思う所が多くあります。まず、 文化的多様性が挙げられます。 パレスチナの歴史的建築物は、アラブ、イスラム、ビザンチン、ローマの影響など、さまざまな文化の融合を体現しています。
この多様性は建築様式やデザインに明らかであり、各地域に独自の特徴を与えています。第2に、 イスラム建築としての側面です。
モスク、宮殿、教会などのイスラムの歴史的建造物は、建築の素晴らしさを示す代表的な例です。たとえば、エルサレムの岩のドームは、ユニークなデザインと複雑な装飾で知られるイスラム最大のランドマークの 1 つです。第3に、地元の伝統的な建物としての側面です。
伝統的な建物は地元の石を使用し、環境と調和した独特の外観を与えているのが特徴です。ベツレヘムやナブルスなどの古代パレスチナの村の家には、アーチやバルコニーなどの美しい建築的ディテールが特徴です。
第4にアーキテクチャの変革があります。
占領と紛争の期間を通して、パレスチナは重要な建築の変化を目の当たりにし、1948 年の戦争中とその後にいくつかの史跡が破壊されました。それにもかかわらず、多くの個人や組織が、絶滅の危機に瀕した建築遺産を保存するために努力しています。
第5に社会的および文化的側面をあげます。
パレスチナの建築は社会の伝統と習慣を反映しており、建物には人々の間の日常的な交流を促進する公共スペースが含まれており、文化的アイデンティティの保存に貢献しています。
第6に現在の課題となります。
パレスチナの歴史的建築物は、都市の拡張や占領など、建築遺産の保存に影響を与えるいくつかの課題に直面しています。しかし、地元および国際機関による継続的な取り組みは、この遺産を保護することを目的としています。
結論として、パレスチナの歴史的建造物は単なる建造物ではありません。それはパレスチナ人のアイデンティティと文化を表現しています。これは、さまざまな文化や文明との交流の長い歴史を記録しており、保存と評価に値する世界的な人類遺産の不可欠な部分となっています。
A3.
Baraa:
詩人ムスアブ・アブートーハが2019年に設立したエドワード・サイード公共図書館は、美的機能と実用的な機能を兼ね備えた現代建築の一例と考えられています。ここでは、それが表すアーキテクチャの特徴についていくつか考察してみました。
現代建築としてこの図書館は、すっきりしたライン、オープンスペース、ガラスやコンクリートなどの現代的な素材の使用など、現在の建築トレンドを反映したモダンなデザインが特徴です。
また多目的機能があります。この図書館は、読書や学習のためのエリアだけでなく、文化的および文学的なイベントの会場も含む多機能スペースにもなります。このタイプのデザインは、コミュニティのニーズに応える柔軟なスペースを提供するという現代のトレンドを反映しています。
そして思想と文化とのつながりが感じられます。パレスチナの思想家エドワード・サイードにちなんで名付けられたこの図書館は、その設計に思想と文化の重要性を反映しています。建築要素にはパレスチナの文化遺産を反映した側面が組み込まれ、象徴的な側面が追加される場合があります。
持続可能性も考慮されています。ライブラリには、現在の建築トレンドに沿った、太陽エネルギーや自然換気ソリューションなどの持続可能な設計要素が含まれています。
コミュニティとの関係を大切にしています。 図書館の設計は、社会的なつながり、訪問者間の交流、コミュニティの関与を促進する公共スペースを創出し、図書館を単なる本の保管場所ではなく文化の拠点にする可能性に焦点を当てています。
結論としてエドワード サイード図書館は、文化と思想を称賛し、美しさと機能性を組み合わせ、持続可能性と社会的交流を重視した現代建築の好例になっていると思います。これは単なる従来の図書館ではありません。文化的アイデンティティを強化し、コミュニティの知的生活に貢献する空間です。
Baraaさんがフランク・ロイド・ライトをお好きな理由、制作スタイル、またパレスチナ建築についての考察も、「環境と調和し、建築物が社会に貢献できること」に意識的に取り組まれていることを感じさせます。星座をモチーフに取り組まれている事も、ロマンチックであると同時に様々な思考を重ねた上ではないでしょうか。古典的な建築、ネオクラシック建築、現代建築、イスラム建築、様々な建築が好きだと言うBaraaさんは、エドワード・サイード・公共図書館に訪れた際には、建築についても勉強したにありません。
現代の建築がコミュニティに対して持つ役割や、パレスチナの建築物が危機に晒されていることも踏まえて、それがパレスチナのアイデンティティだと言う意見を噛み締めたいと思いました。
ハッサイナ・モスクがあったガザ市民の拠り所となっていたアッ=ラッシード通りは2014年のイスラエルの攻撃後、様々なインフラが復興し、カフェ、レストランが賑わいを見せていました。ビーチに行くことを楽しみにしていたガザの方は多く、海沿いのこの通りとモスクは、ガザ市民にとり大切なものだったに違いありません。
それが、2023年10月以降、破壊され瓦礫と化しました。今「パレスチナの伝統的建築」と呼べるものはヨルダン川西岸地区境のエルサレムにある「岩のドーム」、「アル・アクサ・モスク」を除き、わずかとなったのではないかと思います。アル・アクサ・モスクも損傷の危機にあります。
停戦後、オマリ・モスクや、ハッサン・モスクが再建され、新たなコミュニティとしての機能を持つ建築やカフェ、レストランが、ひしめく日が来る事を願います。バラーアさんの設計したインテリアデザインがガザのショップを彩る…そんな
日が早く訪れるよう、私達のできることを考えなければならないと思います。
※Baraaさんグッズですが、画像の解像度が足りず、制作が遅れております。
Suzuriでの受注販売にするかなど検討中です。販売が決まりましたらまたお知らせ
いたしますのでその際はよろしくお願い申し上げます。
Baara's Answers regarding Frank Loyd Wright
The essence of organic architecture, especially as exemplified in the designs of Frank Lloyd Wright, is impressive for several reasons: 1. **Harmony with Nature**: Wright’s architecture is known for its ability to seamlessly blend with the natural environment. His buildings often incorporate natural materials, such as stone and wood, and are designed to complement the landscape rather than dominate it. This creates a sense of unity between the structure and its surroundings, enhancing a deeper connection to nature. 2. **Flowing Spaces**: Wright focused on creating open floor plans that allow for smooth movement between spaces. This approach not only enhances the functionality of the space but also fosters a sense of freedom and openness. The transition from indoor to outdoor spaces invites natural light and encourages occupants to engage with the outside world. 3. **Innovative Use of Materials**: Wright experimented with new materials and construction techniques, resulting in unique designs that were both aesthetically pleasing and practical. For example, his use of cantilevered structures creates bold overhangs that provide shelter and visual interest. 4. **Integration of Design Elements**: His attention to detail is evident in the way different elements—such as furniture, lighting, and landscaping—are integrated into the overall design. This holistic approach ensures that every feature of the building contributes to the overall experience of the space. 5. **Geometric Harmony**: Wright utilized geometric shapes and patterns to create visual harmony in his designs. The use of simple, clean lines and carefully considered proportions adds elegance and balance to his structures. 6. **Focus on Human Scale**: Wright’s buildings were designed with the human experience in mind. He considered how people would interact with the space, incorporating features like low ceilings in certain areas to create a more intimate atmosphere, and large windows to enhance the connection with the outdoors. 7. **Personalization and Individuality**: Wright believed that architecture should reflect the individuality of its inhabitants. His designs often include personalized spaces that cater to the specific needs and lifestyles of the residents, making each structure unique. 8. **Sustainability**: Although the term "sustainability" was not prominent during Wright’s time, his organic principles often promote sustainable practices, such as using local materials and designing structures that fit into their environments without the need for extensive alteration. In summary, the appeal of organic architecture and Wright's work lies in their ability to create harmonious, functional, and aesthetically pleasing spaces that resonate with both the environment and the human experience. His visionary approach continues to inspire architects and design enthusiasts today, emphasizing the importance of integrating architecture with nature and human needs.
Mr.shiitake's 4th Letter and Questions regarding Palestinian architectures.
Baraa, thank you for your reply regarding Wright. You spoke precisely about eight factors which make Wright’s architects appealing, and I was impressed and empathized with you. Regarding “harmony with nature”, for example, Wright's Fallingwater Villa uses actual waterfalls and mountain forests as scenery, and I hear that it was greatly influenced by the Katsura Imperial Villa in Japan. In Japan, there is a traditional architectural and landscaping method called shakkei “borrowed landscape” that aims to harmonize with nature, in which the actual mountain is designed to appear as if it were part of the garden. Therefore, even from a Japanese perspective, Wright's architecture may be familiar. This time, I don't have much knowledge,so could you please tell me about traditional Islamic architecture?
Q1. I was surprised that Ms. Baraa has so much knowledge and produced such wonderful works at the young age of 20. In addition to your father's influence, I'm sure you studied a lot at the library. The work below has a blue neon sign that says "Milky Way" and the counter looks like a piece of art and is very stylish. How did you get the ideas for the neon, materials, and design of this piece? Also, was it actually made with any store in mind? Could you please tell us if you have any specific dream what kind of stores and houses do you like to design?
Q2. .When I looked at the Dome of the Rock in the old city of Jerusalem, I felt that the large golden dome and geometric shape were more a symbol of the spiritual world. Al-Aqsa Mosque also has a dome that seems to float in the sky.They have ethreal beauty. Ms. Baraa, what do you think about historical architecture in Palestine? Also, do you have any favorite Islamic architecture, not just in Palestine
Q3. Speaking of modern architecture, in 2019 the poet Mus'ab Aboutoha established the Edward Said Library, named after the great Palestinian thinker.What kind of architecture do you think it is?
Baraa:
A1.
I added lighting because it gives beauty to the created piece and shows it more clearly. I used lighting in this design because my project talks about NASA, the space company, where I combined the Milky Way galaxy and technology in the design because NASA has reached a great level of technology. I preferred that the lighting be in the form of neon lines to be close to NASA's productions. I chose blue because NASA's logo is blue and because blue is comfortable for the eye. I also combined lighting in the floor to form movement paths inspired by the constellations, which are the basis of the science of movement and travel that the Bedouin tribes living in the desert use to navigate. I used metal and glass materials in the design.
A2.
**Cultural Diversity**:
The historical architecture in Palestine embodies a fusion of various cultures, including Arab, Islamic, Byzantine, and Roman influences. This diversity is evident in building styles and designs, giving each region its unique character.
### 2. **Islamic Architecture**:
Islamic historical structures, such as mosques, palaces, and churches, are prime examples of architectural magnificence. The Dome of the Rock in Jerusalem, for example, is one of the greatest Islamic landmarks, known for its unique design and intricate decorations.
### 3. **Traditional Buildings**:
Traditional buildings are characterized by the use of local stone, which gives them a distinctive appearance that harmonizes with the environment. Homes in ancient Palestinian villages, like Bethlehem and Nablus, feature beautiful architectural details such as arches and balconies.
### 4. **Architectural Transformations**:
Throughout periods of occupation and conflict, Palestine has witnessed significant architectural transformations, with some historical sites being destroyed during the 1948 war and afterward. Nevertheless, many individuals and organizations are making efforts to preserve endangered architectural heritage
### 5. **Social and Cultural Dimensions**:Architecture in Palestine reflects social traditions and customs, as buildings included public spaces that promote daily interactions among people, contributing to the preservation of cultural identity.
### 6. **Current Challenges**:Historical architecture in Palestine faces several challenges, including urban expansion and occupation, which affect the preservation of architectural heritage. However, ongoing efforts from local and international organizations aim to protect this heritage.### Conclusion
The historical architecture in Palestine is not just about structures; it expresses the identity and culture of the Palestinian people. It documents a long history of interactions with various cultures and civilizations, making it an integral part of the global human heritage that deserves preservation and appreciation.
I like different types of architecture...classic, neo-classical, contemporary, Islamic and Palestinian.
Q3.
The Edward Said Library, established by poet Musab Abu Taha in 2019, is considered an example of modern architecture that combines aesthetic and practical functions. Here are some thoughts on the type of architecture it represents
:### 1. **Contemporary Architecture**:
- The library features a modern design that reflects current architectural trends, including clean lines, open spaces, and the use of contemporary materials like glass and concrete.
### 2. **Multipurpose Functionality**:
- The library serves as a multifunctional space that can include areas for reading and studying, as well as venues for cultural and literary events. This type of design reflects a modern trend toward providing flexible spaces that cater to community needs.
### 3. **Connection to Thought and Culture**:
- Named after the Palestinian thinker Edward Said, the library reflects the importance of thought and culture in its design. Architectural elements may incorporate aspects that reflect Palestinian cultural heritage, adding a symbolic dimension.
### 4. **Sustainability**:
- The library may include sustainable design elements, such as solar energy or natural ventilation solutions, aligning with current architectural trends toward building healthy and sustainable environments.### 5. **Community Relationships**:
- The library's design may focus on fostering social connections, creating public spaces that facilitate interaction among visitors and promote community engagement, making it a cultural hub rather than just a book storage place.
### **Conclusion**
The Edward Said Library can be seen as a good example of modern architecture that celebrates culture and thought, combining beauty and functionality, with an emphasis on sustainability and social interaction. It is more than just a traditional library; it is a space that enhances cultural identity and contributes to the intellectual life of the community.
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