家族で服を素敵にシェアする時代
女性だけどメンズ服のエッセンスが好きな人、
レディスのサイズで着たい細身の男性、
子供服のサイズが合う華奢で小柄な女性…
人にはそれぞれ色々な好みと体型があるものですが
これまではカテゴリが―はっきりめに区分けされており、
それぞれの領域を犯すのに勇気がいりました。
ところが、ゆったりとしたサイズ感のトレンドが続き
これに伴って、昨今はパートナーと服を共有する
ことが容易になったように思います。
男女間だけでなく、フランスではここ数年
親子で洋服をシェアしながら楽しめる人気ブランドが
ひしめいており、男性、女性、子供服と
トータルで提供するライフスタイル提案型の
スタイルがあるブランドに人気が集まっています。
例えばカップルでシェアしやすいアイテムの
代表格は、Tシャツとスウェット。
こういったアイテムは何枚も欲しくなるので
ユニセックスなアイテムを二人で持っていると
かなりコーデの幅が広がるものです。
また親子で楽しめるアイテムだとスカーフや
バッグなどの小物類やアクセサリー、
同じブランドのショップで互いに違うアイテムを
買っても、そのスタイルに統一性があるので
交換して使いやすくなるという狙いもあります。
私の好きなライフスタイル提案型のショップに
イギリスのToast
ベルギーのBellerose
フランスのNo74
というショップがありますが、どれも独特なセンス
を持った洗練された世界観があり、LOOKBOOKを
眺めているだけでワクワク感がとまりません。
共通するのは、
どのブランドも色が美しいアイテムが多く
自然から切り取ってきたようなニュアンスの
ある色、染め具合、ひと言で表現できないような
複雑な色の出方に惹かれるものがあるのです。
そんな時、ついつい欲しい形のどの色を買おうか
迷ってしまうのですが、家族で服を共有できると
色違いで買って、必要な時に最適な色を選ぶ
選択肢が増えることになります。
もちろんスカートやパンツなど、
自分のサイズにフィットしていたり
完全に自分好みのアイテムは絶対的に必要な
ものですが、シェア出来るアイテムがあることで
着こなしに余裕が生まれて、スタイルに奥行が
生まれることも、また事実。
メンズ服のエッセンスが好きな私は、
メンズラインのユーズド品にも見入ってしまい
シャツやカーディガン、ベルトなどなど
メンズモノでも欲しいアイテムがザクザク!
レディスと合わせることで、より女性らしさが
引き立つことも有るし、服の楽しさが広がります。
トータルで楽しめるブランドの人気拡大で、
服選びに自由度が増して、ファッションがもっと
ボーダーレス感覚で楽しめる時代を体感しています。