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お盆に思い出す祖父のまなざし

上京し、とある老人ホームに就職したての頃、

理由はもう忘れてしまったのですが、

仕事の事でひどく落ち込んでしまった事がありました。

ユニットバスのシャワーに打たれて泣きながら、

こんな思いをするなら、その日に亡くなった○○さんのかわりに

わたしがいなくなりたかったと罰当たりな事を思いました。

その時何故だか、

幼いころ田舎の母の実家に遊びに行くと祖父がいつも

○○ちゃん、よく来たね。

と言ってくれたことが心の中で再生されました。

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なにもできないのに全てが肯定的。

ただそこに存在するだけで良かった。

時間も空間も超えて脳内に現れた祖父に

当時のわたしは救われました。

今年もお墓参りには帰れないけれど

心の中で思い出したいと思います。

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