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DJI Pocket 2購入時に注意すべきこと

舞台撮影でのサブカメラとして購入しましたが、2回の初期不良を繰り返し、結果として返品することとなりました。

同様のトラブルに合わないよう、購入予定の方、参考にしてください。

●不具合1回め

製品到着後、簡単な操作確認・録画を確認し、舞台上演前日に設置しました。設置後2時間ほど録画なしで動作させ、リモートでのパン・ティルト操作を行い、放置していました。
その後、アプリから操作しようとすると映像が写っていません。確認すると、本体はシャットダウン状態、電源も入りません。
返品された製品を販社が検証したところ、再現しないとのこと。
※なぜ再現しないのか大いに不可解でしたが、原因は後日判明します。

●不具合2回め

上記状況を販社に伝え、初期不良ということで新品到着。問題なく連続撮影できるか検証しました。
■検証映像 https://youtu.be/2qZ9xzuFicw
結果は惨憺たるものでした。
DJI Pocket 2の仕様としては録画ファイルサイズ4GB単位で連続撮影可能なのですが、4GBを超えると録画を終了してしまいます。
しかもその映像は再生できません。
※本体温度も人肌程度で高温ではありませんでした。さすがに怒り心頭、販社に対して上記検証映像作成し提示、かつ当方がこの製品を使って想定している運用方法を伝えました。

●販社に対する検証依頼内容


1. Do-It-Allハンドルを接続する。
2. ファームウェアを最新版にする。
3. DJI Mimoアプリから<常時>映像をモニターし、録画ボタンを押す。
4. 適宜アプリからカメラのパン・ティルト操作を行う。
5. 録画3時間経過後、アプリから録画を終了させる。
6. 本体を終了させる。
7. 2時間経過後、再度3~6を繰り返す。
以上が1日2公演の舞台撮影での運用です。

●販社からの回答

(原文ママ)早速ですがご相談の運用方法につきましてメーカー確認を致しました。結果としては、「要件を満たすのが難しい」との事です。

製品仕様として考えた場合には、連続撮影時間については、バッテリーの
続く限りは可能となっています。理論上としては給電さえ出来れば、
3時間の撮影撮影は可能となる

ただし、実際にはPocket2では発熱による保護機能があるため、
給電しながら連続撮影をした場合、相当の熱上昇があるため、
季節や気温状況にも依存しますが3時間の連続撮影は難しいとの実運用面での判断、となるとの事です、

ご希望に添う事が出来ません事、大変恐縮ですが
返品のDJI Pocket2の到着を確認し次第、返金手配を進めさせて
頂きたく存じます。

●結論

この「発熱による保護機能」という説明、これは初回の症状ではないかと、合点がいきました。販社検証で再現なし、としたのは大した検証を行っていなかったからに他なりません。

この保護機能が働くと規定の温度まで下がらないと電源を入れても即シャットダウンするという仕様のようです。(この点回答ないので弊社推定)

さらに2回目の検証における、4GBでの映像ファイル切り替えができていなかったのは、製品の基本機能としてありえないものです。
※当時本体の温度を確認しましたが、体温より若干高いくらいの発熱でした。

この件は、製品到着後同様のトラブル回避のためにもぜひ検証して欲しいところであり、販社より連絡あり次第追記いたします。

いずれにしても、業務用ではないコンシューマー向け小型カメラは発熱に弱いことがよくわかりました。
当方としてもSONY FDR-X1000Vなどの小型カメラで発熱問題は経験しましたが、何年経ってもこの問題はクリアになっていないのですね。

DJI Pocket 2は「チョイ撮り」以外の利用は避けましょう!
またDJIとしても、販社としてもこのような利用制限はきちんと公開しましょう!


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