noteはじめました/『スカンダーと奪われたユニコーン』が面白すぎていつウマ娘とコラボしてもおかしくないだろって話
自己紹介
こんにちは!納期は守らないのに積み読だけはちゃんと崩すタイプの社不こと遅筆マンです!はじめまして!
ここ数年、「な〜んか読書に飽きちまったっつーか……もう極めちゃったんだよね笑 小説ってやつ笑」みたいなモロ井の中の蛙マインドですっかり読書から離れてたところ、急に児童ファンタジーにどハマりして最近は感想などつらつらSNSにあげております
xの文字数じゃ書ききれない俺の熱い想いを壁打ちするべく小生意気にnoteなどはじめました!!
基本自分用のメモ代わりですが、なにかしら目に止まった方の参考になれば幸いでございます
7月に読んだ本リスト
児童ファンタジーを読み漁ろう! ってことで色々とそちらの方面を読みつつ、自分の趣味の本を読みつつした結果、先月読んだ本はこんな感じに
・スカンダーと奪われたユニコーン
・死のエデュケーションシリーズ(闇の魔法学校/闇の覚醒/闇の礎)
・パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
・失われたものたちの本
・最後の竜殺し
・蟲神器 オリジナルノベル 大激突!カードバトル
・アマリとナイトブラザーズ
・ダレン・シャン 奇妙なサーカス
・もしもの世界ルーレット①
・私立探検家学園①
・自由研究には向かない殺人
若い頃からどちらかというと「酒!ドラッグ!暴力!wow…」みたいな本ばかり読んでいたのでファンタジー方面は不勉強でしたが、いやはや宝の山過ぎてびっくり…上で挙げた本、どれもこれも面白くて度肝抜かれましたね
こんなに面白い世界が広がっているだなんて、も〜!言ってよ〜!って感じでございます
なかでも面白かった本の感想を今後ちまちま書していこうと思います。
というわけで一冊目はこちら。
スカンダーと奪われたユニコーン <著>A・F・ステッドマン
児童ファンタジーを読もう!となって、一番最初に手を取った本であり、僕が児童ファンタジーの世界にガッツリ引き込まれたきっかけとなった本がこちら。
あらすじを読めばわかる通り、一般社会では居場所のない主人公が本来は選ばれた人間であり、いままでとはまったく違う未知の世界に飛び込んでいく…という、いわゆる貴種流離譚に類型されるお話。
古くはハリポタ、パーシー・ジャクソン、新しめな本だとアマリとナイトブラザーズ、ディズニー映画ならヘラクレスなどなど、この手のお話はとにかく人気の造形で、おそらく本好きな子供が夢中になるプリミティヴな様式なんでしょう。
ここではないどこかに自分の本当の居場所があるはずだ、というのはすごく普遍的な願望で、そんな願望をわずかばかりの間でも満たしてくれる物語は大人になっても魅力的だな〜と思うばかりです
そして、この「スカンダーシリーズ」ではここ最近読んだファンタジー小説のなかでも飛び抜けて楽しい世界が広がっていました。
一般的な物語のなかで描かれる、こじらせオタクみてーな歪んだ性癖を持つ温和な神話生物・ユニコーンは本作では凶暴で危険な生命体として描かれています。
その危険度は「このワンちゃん、ちょっと噛み癖あるんですよね〜」みたいなレベルじゃなくてガチで捕食者のそれ。
ファンタジーというより、ホラー映画とかアニマルパニック映画の住人。
人間の血の味とか心から好きそう。頼むから現実にはいないでくれ…仮にいたとしてもアラスカの厳しい地でひたすらライオンと喧嘩しててくれ…
こんなやつが山から降りてきて近所に練り歩いてたらマジでヤバい。「クマを殺すなんて可哀想だ!」みたいな動物愛護派も一人残らず猟友会に頭下げるし、たぶん頭下げられたとて猟友会もお手上げ。怖いて。
現実世界にお住まいのユニコーン諸兄がおられましたらすぐ著者のA・F・ステッドマンに抗議したほうがいい。あなた方のブランドイメージ、とんでもなく傷つけられてますよ、こいつぁ…
そして、そんな危険な生物・ユニコーンと心を通わせ、共に生きるのがユニコーン・ライダーと呼ばれる存在。
ユニコーンは危険な存在であると同時に、人間に魔法を与える存在でもあり、主人公はそんなユニコーン・ライダーに憧れる少年・スカンダー。
紆余曲折ありながらもユニコーン・ライダーの世界に飛び込んでいくスカンダーには大きな秘密があり、やがてとんでもない事件に巻き込まれていく…というのが本作の筋立てでございます。
あまりネタバレになるのも嫌なので詳しく内容には触れませんが、とにかく面白い物語の要素がこれでもかと詰め込まれている純粋なエンタメの塊。
秘密を抱える危険な存在である主人公、そんな主人公とともに冒険する魅力的な仲間たち、陰謀うずまく大事件……
本作はファンタジーでありながら、ミステリーの要素も多分に含まれていて、黒幕は誰なの!? とページをたぐる手が止まらなくなる、まさに大人にもおすすめしたい一作。
ハリポタ的な魔法要素や、ヒックとドラゴンのような未知で恐ろしい存在と友情を結んでいく過程など、とにかく子供が夢中になれる要素と、大人も楽しめるミステリーのミックスが、本作を超一級のエンタメ作品に押し上げているように思います。
読む年代によってこの物語の感想はガラッと変わるのでは。
お子さんがいらっしゃる方は、ぜひぜひお子さんと一緒に読んで感想を語り合って欲しいな〜と思うばかりです
個人的には読んでいて、スカンダーが相棒のユニコーン・スカンダレルラックと心を通わせようと模索する姿をどこかで見た気が……
ユニコーンと……ウマと、心を通わせ……
ウマ娘じゃねーか!!!!!!!!!!
ソシャゲ界隈で一世を風靡し、ウマ娘たちの躍動感あふるる爆走ぶりに比例する課金圧で俺を振り落としたウマ娘じゃねーか!!!!!!!
おいサイゲ!!!!!はやくスカンダレルラックを美少女にして競馬場で走らせろ!!!ライブで歌も歌わせろ!!!!そのときはすげぇツンデレキャラにしてくれよな!!!!!
(ちなみにスカンダレルラックはツンとデレの落差がえぐいツンデレキャラです)
個人的に好きなセリフ
というわけで、最後にこの小説を読んで一番刺さったセリフを紹介して、此度の駄文書き殴りフェス、閉幕の儀とさせていただきます
一般社会の子どもたちのコミュニティの除け者であり、ユニコーンライダーを目指す子供達のなかでもやはり除け者でもあったスカンダーに、とある少年がかけたセリフ。痺れましたね。
学校の休み時間、みんながグラウンドでドッジボールやってるなか、誰も知らない変な小説を教室で読んでいる変わり者の少年少女には、「みんなとちがうってのは、根性がいるよな」というセリフは響くんではないでしょうか。俺には響いた。なぜなら俺はみんながドッジボールしているのを横目にわけわからん小説をデュフデュフ読んでたキモくて暗い少年だったから。いいセリフ。
そして、そんな少年少女にどこか似た面影を持つスカンダーの冒険は、きっと彼ら彼女らや、そんな子供時代を過ごした大人達も大いに感動させてくれるはず!
というわけで、「スカンダーと奪われたユニコーン」超絶おすすめでございます!!!
それでは!!!!!!!!!!