5月2日 緑茶の日

「ほれ、飲め」

寂れた住宅地の中にある、そこだけ陽だまりの落ちてきたような小さな庭で、緑茶を淹れてもらう。

お茶の美味しさなんてわからなかったのに。
パックのお茶なのに。

ふいに涙がこみ上げる。

50年後、60年後…老後までの約束を彼と交わせた奇跡が、静かに沁みて。

#記念日BL #小説 #短編小説 #超短編小説

いいなと思ったら応援しよう!

佐原チハル@趣味小説置き場
ワンコインのサポートをいただけますと、コーヒー1杯くらいおごってやろうかなって思ってもらえたんだなと喜びます。ありがとうございます。