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外資系資産運用会社の日本拠点立ち上げと採用|ニューヨークライフ・インベストメント・マネジメント・アジア・リミティッド 日本代表 川元 紀子氏
各業界に精通したコンサルタントが採用・転職をご支援する人材紹介会社タイグロンパートナーズの採用企業インタビュー
今回は、ニューヨークライフ・インベストメント・マネジメント・アジア・リミティッド 日本代表の川元紀子様にお話をお伺いしました。
Tiglon Partnersでは、ニューヨークライフ・インベストメント・マネジメント・アジア・リミティッドの日本拠点で合計5名のプロフェッショナル人材の採用をご支援させていただいています。
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川元様のバックグラウンド
ーはじめに川元様のこれまでのご経歴についてお聞かせいただけますか。
社会人のスタートは日興証券、その後ゴールドマンサックス、メリルリンチ証券といった外資系証券者会社で一貫して外国債券の機関投資家向け営業としてセルサイドでのキャリアを積んできました。
その後、家族の都合で一時ニューヨークに拠点を移り、メリルリンチ証券のニューヨーク本社に在籍していました。同社のグループであるメリルリンチ・インベストメント・マネージャーズが日本で新たに金融法人向けのビジネスを開始するにあたり営業を探しているお話しがあり、日本からの帰国と同時にグループ内で異動することになったのが、バイサイドでのキャリアがスタートしたきっかけです。
同社にも10年ほど勤めたのち、独立系ヘッジファンドに参画。ヘッジファンドでは東京拠点の代表として事業展開・営業を行いました。その後、日本に拠点を持たない海外の運用会社が日本の投資家へアプローチをするための日本のパートナー探しをするコンサルティング会社をニューヨークで立ち上げました。
ー現在のニューヨークライフ・インベストメントへ参画されたのはどういった経緯だったのでしょうか
実はニューヨークで立ち上げた自分の会社のクライアントだったのが、ニューヨークライフ・インベストメントだったんです。同社が日本市場進出に向けた本格的な準備を開始することになった2013年頃から、自身の会社の経営を続ける傍ら、同社の日本市場進出に向けた準備の支援をはじめました。その後、同社の日本拠点最初の社員であり代表者として同社に正式参画することになりました。入念な準備を行う会社であることもあり、実際に日本拠点を登記したのは2016年3月です。
日本拠点の立ち上げのプロセス
ー日本拠点を立ち上げていく際にはどんなプロセスがあったのでしょうか
本当にゼロからのスタートでしたので、まずは私自身が日本の資産運用業界のマーケット動向を調査、フィージビリティスタディをするところからはじまりました。
本社の希望や予算等も踏まえながら、計画しているビジネスを立ち上げるにあたってどれぐらいのオフィスサイズにするべきか、人員計画や採用すべきポジションやその優先順位など、マーケットで幅広く情報収集を進めました。Tiglon Partners代表の野尻さんは、その中で業界の情報、同業他社の動向など日本拠点立ち上げに必要な情報収集にお力添えを頂いた一人です。
いよいよチームを立ち上げるというフェーズになり、まずは私のビジネスパートナーとなる人材を私自身のネットワークから採用し、それ以降チームの本格的な採用がスタートしました。
Tiglon Partnersからの採用ご支援
ー実際にTiglon Partnersからはどのようなポジションでご支援をさせていただいたのでしょうか
実は、現在のチームの半分ほどがTiglon Partnersからのご紹介です。コンプライアンス、ジュニアセールス、シニアセールス、プロダクトなど、立ち上げ当初から多様なポジションでお力添えを頂いています。Tiglon Partners野尻さんの存在なしにはチームが立ち上がらなかったと言えるかもしれません。
ー川元様が感じていらっしゃるTiglon Partnersの採用支援の特徴や長所をお聞かせいただけますか
ビジネスパートナーのような立ち位置から採用支援をしていただいているというのがまず大きく挙げられる点だと思います。
投資信託のサードパーティ向けの営業チームで現在活躍してくれている2名の採用を行なった際には、まさに野尻さんとパートナーシップを組んで連携しながら二人三脚で採用を行いました。ただ間を取り持っていただくだけではなく、第三者の立場からの様々な意見を伺いながら採用プロセスを進められたことは大変助かりました。
ジョブディスクリプションには記載できないようなニュアンスを汲み取って、親会社含めた弊社のカルチャーに合う人物を選んでご紹介くださったり、既存のチームとのバランスをみながら人選し、アドバイスを頂けるということも非常に助かっています。
少人数の組織のおいて、一人を採用することのインパクトは良くも悪くもとても大きくなります。レジュメ上の経験を見たときに同じような候補がいたとしても、スキルセット以外の点で実際の組織人員との相性やバランスなども踏まえながら、どの人材を採用すべきかというアドバイス頂ける点はいつも大変頼りにさせて頂いています。
Tiglon Partnersへのメッセージ
ーぜひ今後のTiglon Partnersへのメッセージをお願いします
日本市場における外資系資産運用会社のプレゼンスは、次々と新たな会社が進出してきた過去10年ほどのマーケット潮流が終わり、淘汰が進んでいく市場局面に入ってきています。単なるソリューションプロバイダーではなく、本質的な資産運用が出来る運用会社のみが生き残っていくことができるより競争の厳しいマーケットになりつつある中、ニューヨークライフ・インベストメントも日本での事業をスタートしてから数年が立ち、組織のフェーズも変わってきています。
市況の変化、弊社の組織ステージの変化、そして日本における資産運用業界全体の就業人口構成の影響など、採用や組織運営をめぐる課題は日々尽きることがありません。今後もビジネスパートナーのような立ち位置で、市場や弊社のステージの変化に寄り添ったアドバイスと採用のご支援を頂けたらと思っています。
インタビュー実施:2023年8月
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