青への執着
好きな色は赤色。
だけどこだわりがあるのは青色。
青って200色あるやん。
趣味でカメラを初めてもう8年くらいになる。
昔はよくカメラを持って、写真を撮るために出かけていたけど今はお出かけにカメラを持っていくようになった。
持ち歩いていたカメラもデジタル一眼レフからコンパクトフィルムカメラに変わった。
撮れたものをすぐに見れない不便さと引き換えに簡単に持ち運べる手軽さをとった。
デジタルでもフィルムでも変わらないこだわりは青だった。
デジタルで撮った写真はだいたい編集を行う。
コントラストや彩度や露出を上げ下げして、色味をいじったり明るさを変えたりしてイメージする写真に近づける。
全体のイメージももちろん考えて編集をかけるけど、1番は青にこだわる。
黄味がある暖かな青よりも冷たい青らしい青がすき。
目が覚めるくらいの青をいつだって求めている。
フィルムのときは癖の少ないフィルムを選んだ。
見た景色にフィルムの雰囲気が乗るようなフィルムがよかった。
お気に入りだった業務用100は製造が終了してしまった。
最後の1本はまだ使えないでいる。
業務用100の次に行き着いたのはKodakgold200だった。
Kodakのフィルムの特徴は温かみのある写りだから青だけで言うと少し違うんだけど、全体の雰囲気が柔らかい気がしてこれはこれで気に入っている。
今使っているフィルムがなくなったらFUJIcolor100を使おうかなと思っている。
業務用100に似た癖の少ないフィルムらしい。
フィルムってこういう選ぶ楽しさもあるよね。
デジタルにはデジタルの良さがあると思うけれど、やっぱりフィルムの青がすきだ。
でも今フィルムがどんどんなくなるし、価格もどんどん上がっている。
苦しい。色々と。
デジタルも超えてAIの時代になったけれど、そんな時代だからこそ、どこかの誰かがフィルムカメラに興味を持ってくれたら嬉しい。
そして私は細々と好きな人と気に入った景色と何気ない毎日をフィルムの中に残しながら歳をとりたい。