長生きリスクと年金受給繰下げ:将来のための軍資金計画
ここ数年は、年齢的なものなのかセカンドライフを考える事が多かった様に思います。
定年後は、再雇用で働いてはいますが、いずれは無職となり年金暮らしになる事への不安からでしょうね。
人生100年時代と云われるようになり、あと40年以上の生活を考える必要があります。
そこまで生きられるかは、正直判りませんがその可能性があるのであれば、あと40年の生活設計が必要と思います。
しっかし、まさに ”長生きリスク” って言葉通りですね。
そんなワケで今回のネタは、セカンドライフの軍資金です。
なんだかんだ云っても、生活するのに ”お金” は必要ですから。
第201回通常国会にて「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」が成立し、私が年金を受給できる頃には、60歳~75歳までの間で選べるようになりました。
2022年以前でも、年金受給は、60歳~70歳の間で選べるようになっていましたので、更に5年繰下げ可能となりました。
本来の受給年齢である65歳からの受給金額に比べて、
70歳受給だと1.42倍に増える
75歳受給だと1.82倍に増えるわけです。
倍率だとイメージし難いと思うので、受給金額の絶対値だとこんな感じになります。
65歳で、受給金額が10諭吉/月の人は、
70歳繰下げ受給だと14.2諭吉/月
75歳繰下げ受給だと18.4諭吉/月です。
この繰下げ受給について、ネット上でも意見が分かれてますね。
意見の多いのは、繰下げ受給は損というものでしょうか?
平均寿命を考えたら、さっさと貰った方が得というのがその意見の趣旨になりますね。
でもさぁ、年金って保険ですよね。 保険って損得じゃないですよね。
自動車保険だって、一生に一度も使わない人だって数多くいるでしょう。
一度も自動車保険を使わない人が損だからって加入しないかというと...
そんな事はないわけです。
自動車保険は、万が一の時(事故など)に使うためのものです。
じゃぁ年金での万が一とは何か?
それは、「万が一、長生きした時どうするか!」 ですね。
いまや、100歳を超える国民が6万人以上いるそうですよ。
うちの親父は、91歳で亡くなりましたので、私も90歳以上までは長生きする可能性がある。
そういった長生きのリスク回避のためにも、繰下げ受給による増加分って有り難いです。
自己資金が尽きたとしても...
年金受給金額で生活するための資金を全てカバー出来るとなれば、これは素晴らしい事ですよね。
長生きリスクのほかにも、将来受給金額が下がるリスクもあります。
現役世代が少なくなれば、当然そうなる可能性もありますよね。
またインフレが進んで貨幣価値が極端に下がる可能性もあります。
年金は、マクロ経済スライドがあるから大丈夫という人もいるでしょうが、それでカバーできない事態もあるかもでうs。
将来受給金額が減るリスクも考慮すれば...
そのリスクを回避するために少しでも受給金額を増やす事を考えたいです。
ワタシも70歳までの受給繰下げは、ほぼ確定。
あとは、状況を見ながら75歳まで繰下げしたいです。
受給開始年齢までを自分の資産で生活できれば...
あとは年金保険で生活できる状況を作るのが目的
受給開始年齢が70歳なのか75歳にするのかは、まだ判らないけど、
自分の資産でその受給年齢までのフィナンシャルプランを確立すれば、あとは何歳まで生きても経済的には安心な状況を作りたいのです。
そのためには、何をすべきか?
年金受給開始までの軍資金作りですね。
まずは70歳まで仕事を続ける事が目標。
そのあと75歳まで仕事をするかは体力(体調)次第。
自己資金に余裕(生活できる)がある間は、年金は受取らない(増やす)かな。