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サヨナラ勝ち!控え選手の「粘り」・「準備」・「想い」
2021/4/3 14時 京セラドーム 〇1-0(中日)
ほぼスコアレスでの引き分けを覚悟した試合でしたが、最後の最後に山本選手が殊勲のサヨナラ打! 代打も考えられる場面。矢野監督の采配もナイス!でした。
最終回のサヨナラ劇を演出したのは3人の「現時点の」控え選手。それぞれが殊勲であり、それぞれに感じさせるものがありました。
1人目、原口選手。2ストライクまでの追い込まれ方を見ると、出塁できそうな匂いは感じませんでしたが、そこから粘りに粘っての四球。段々とタイミングが合ってきて、最後は相手投手が少し怖さを感じてストライクゾーンに投げにくくなっていたように見えました。そう、打てそうになくてもなんとかする、原口選手の「粘り」。さすがです。
2人目、北條選手。先発出場はおろか、代打や守備固めでの出場もほとんどない今シーズンのこれまで。与えられた場面は久々の出場で、いきなり絶対に決めないといけない「ピンチバンター」。毎日試合に出ていてもしびれる場面。試合感覚が十分でない中、やはり最初の2球は明らかに硬さというか、押し込まれている感がありました。「難しいなー、失敗しそうやなー」とも感じました。しかし、そこで腹を決めたのでしょうか。最後は見事に送りバント成功!良かった!!先頭打者の出塁に備えての気持ちの準備、そして、毎日の練習の中でのピンチバンターの想定。春キャンプの時にはレギュラーを目指している選手にとっては、つらい面もあると思いますが、そこをしっかり「準備」していた北條選手、ナイスです。次はチャンスに「ピンチヒッター」で快打を飛ばしてください。
3人目、もちろん山本選手。代打で出てきて初球からしっかりとタイミングをとっての思い切りスイング。素晴らしい!ヒーローインタビューで語った「タイガースの一員になりたい」の「想い」によるものだと感じました。「ここで打てれば・打ちたい・打つぞ!」の無我夢中の集中だったのではないかと想像します。インタビューでの様子は強い集中後の興奮状態に見えました。ファンや他の選手たちはそんな風にはみてないですが、他球団から移籍してきた選手は「外からきた、早く一員になりたい」と思っておられるのしょうね。タイガースの場合はファンの熱が高いこともあって逆に「壁」を感じるのかもしれませんね。しかも山本選手の場合はジャイアンツからの移籍。でも大丈夫。山本選手は最初から「阪神っぽい」選手のように見えます。
さて、金曜日のショッキングな敗戦から、昨日は控え選手の「粘り」「準備」「想い」で勝ちを創り出しての1勝1敗。昨日は「先発出場選手」は青柳投手以外は全くのノー活躍でしたね。今日日曜日は、スターティングメンバーからのヒーローを期待します。そろそろキャプテン大山選手の一発か!
だいちゃん