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ミスを取り返す力がついてこそ(2018/7/17投稿)

7/17/2018 18時 甲子園 ●2-4 巨人

金本監督のコメントの通り、この日の敗因は、4回の二死満塁で投手・ヤングマンに甘い甘い高めの球を2点タイムリーを打たれたこと。ただし、野球にミスはつきもの。ミスがゼロでないと勝てないというのは窮屈すぎる。

本当の問題は、試合の中で1つ2つミスをしてしまうと、そのまま敗戦になってしまうこと。例えばカープで同じことがあっても、3回に2回は、「そういうミスもあったな」というように取り返してしまうだろう。古い話だが1985年のタイガースは、最初に3点・4点取られることは、屁でもなかった。

前回7月9日のコラムの試合(●0-1DeNA)もそう。あのショートゴロをタイムリーエラーにしてしまう北條選手はかなりマズいが、だからといって、それで負けてはいけない。さっさと誰かが2点取ればよい。巨人の坂本なら、自分のエラーをさくっとバットで取り返すであろう。

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「1点を大事にしない」「守備を軽視する」「ミスを許容する」と言っているのではない。そういうミスを取り返す力がついてこそ上位を狙えるということである。今はその力がない。故に、試合の流れが読めてしまう。「ああ、今日も逆転はできない」と選手もファンを思ってしまう。故に、一本でれば追いつけるチャンスで、必要以上に追い詰められる・力が入る。それが今日でいえば、原口と糸原の連続三振である。チーム全体にもう少し余裕が出てくれば、2回に1回は打てるようになる。

たぶん、選手の士気は下がっておらず、1人1人の選手は現状持っている力いっぱいは出しているように見える。だが届かない。選手にもう少しの力と経験が足りていない。チームとしては、「個々の力の足し算が足りていない」と皆が感じているから、安心感・余裕・自信みたいなものが不足しており、力みと追い込まれ感につながっている。球場の雰囲気もそうなっている。

この「不足分」は1週間のオールスター休みで埋まるようなものではない。私の本業であるコンサルティングの仕事的にいうと、既に現状分析は終わっており、課題は明確である。故に、ToBe(狙う姿・あるべき姿)に向けた「設計図」とその「具体的遂行」が必要である。シーズンの途中だが、これは監督・首脳陣の大切な仕事だと思う。

来年もナバーロ選手と心中するのであれば別だが、ここで経験させるのはナバーロではない(と思う)。今年の心中・賭けは既にロサリオで済んだはず。それが外れるのは仕方がない。外れたからこそ、本来の狙う姿に向けた次の「手」に移るべきだ。

この後半戦開幕の2敗は、現状の足りない部分と、逆転1位の可能性が少ないことを認識する上では、十分すぎる材料になったと思う。少なくとも、虎を愛しながらも、客観的に他チームと比較できる外部者にはそう見える。素人目だが、たぶん間違ってはいない。実は監督・コーチ・球団首脳よりも、虎を愛するタイガースファンは永く、そして常に、自軍の実力と健康状態を見続けている。私は、85年と暗黒時代と今のチームの比較はできるが、申し訳ないが、金本監督・コーチ陣にはその比較はできないはずである。

「今こそ明確な設計図を」です。金本監督。

だいちゃん

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