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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.26)

概要:「再開」と「再想像」。再開事業優先順位。R0値、Rt値。

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総患者数。減少。今日の値は3/31頃の値です。

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新規患者数(net)、新規人工呼吸器使用数(net)共に減少。

新規患者数(gross)、少し減少していますが、まだ多い。1000件程です。一日に1000件の新規入院、普段だったら酷い数です。

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酷い数と言えば、死亡者数。

367

4/20 481
4/21 474
4/22 438
4/23 422
4/24 437
4/25 367 (内349病院/18老人ホーム)

367名の方が命を落としました。

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私どもは皆さんに事実を伝える事をモットーとしてきました。まず、事実を州民の皆さんに知ってもらう、そこで初めて私の政策を吟味して頂く。

政府に皆さんの行動を制限する力はありません。皆さん一人一人がご自分の健康保護のため、社会的責任のため、自分の意志を持って行動する、と言うのが原則ですので、私達が私達の政策を施行するに至った事実、データを提供して、皆さんに同意してもらう必要がありました。

そして皆さんの自主的な協力を得て現在に至っています。

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再開/再想像

CDC(米国疾病予防管理センター)のガイドラインでは州や地域の再開は新規患者推移が14日間連続で減少している、という条件となっています。

NY州では各地域のデータ解析により再開プラン決定、感染率のモニターを続けます。

●フェーズ1:建設業、製造業のうちリスクの少ないもの。
●フェーズ2:(事業重要性、感染リスク)を事業毎に評価。重要性が高く、感染リスクが低い事業を優先。

事業者自身も、これからのNew Normalに向けて営業形態を変えていく必要があります。

フェーズ1とフェーズ2の間は2週間開けて、感染率の様子を見ます。

ただし、
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娯楽施設など、地域外、州外から多くの顧客を集めてしまうような事業は例外です。


再開のベースは地域特有の患者数推移で決まります。再開した地域にまだ目標値に達していない地域から人が流入してしまっては意味がありません。

これを隣州と連帯して行います。隣州との連携は特にダウンステートにとって重要です。NY/NJ/CT/PAからダウンステートへの人の流出入は多いですから。

ダウンステート以外にも例えばMAに近い地域もありますね。各地域に隣接する州と連帯しなければなりません。

公共交通機関ー公園ー学校ービーチー事業はすべて繋がっていますから再開は全体で調整せねばなりません。

NYC—Nassau—Suffolk—Westchesterなどの地域でも同じ事です。

各事業でクリエイティブに営業形態を変えて下さい。会議はネットでできますか?机をしっかり離す事はできますか?ドライブインでできるサービスですか?観客のいないスポーツ?

ダウンステート特有の問題として、これから夏の間の行楽があります。例えば市内在住5人家族に夏にやる事ない、なんて言えませんよね。同時に公共住宅、低所得層の住宅事情も取り組まないといけません。フードバンク/保育サービス(childcare)も希求されています。
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各事業は
ー人
ー場所
ープロセス

の3点で低リスクを目指してください。

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感染拡大モニター

(*当初クオモ知事はR0値(R Naught)=基本再生産数の事をinfection rate=感染率と言っていて、そう訳していました。失礼しました。)

基本再生産数、R0は感染者の一人が新たに何人感染させるかの値です。

R0 < 0 なら感染は収縮
R0 = 1 なら一定
R0 > 0 なら感染拡大

現在基本再生産数は

州全体 0.8

アップステート 0.9
ダウンステート 0.75

この数値をモニターします。基本的には3種の値。

●入院者数
●抗体陽性者数
●検査による陽性者数

これらの値からRt値を算出します。

(*rate of transmission in real time, tは’time'から来ています。ウイルスのポテンシャルを示すR0=「基本」再生産数に対して、政策の施行などで動的に動く「その瞬間毎」の再生産数。政策の効果をモニターする時に使われるそうです)

Rt値1.2でアウトブレイク(爆発感染/オーバーシュート)が起こります。0.8~1.2。私達にはあまり余裕がありません。


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そして、私はただの「再開」はしたくない。

「再想像」(reimagine)

Buid Back Better。私対は「昨日に戻る」なんて事はしません。前進するんです。

Lラインの話をさせて下さい。
(*出たー!!ニューヨーカーなら誰でも知ってるLラインの大騒ぎwww)

マンハッタンとブルックリン北部を地下トンネルで結ぶ、40万乗客/日のライン。

このトンネルが老朽化していたので、このLラインを閉鎖して工事するというプランがありました。

その間ブルックリン居住者がどうやって通勤するのかと戦々恐々と代案を練りました。

バス?船?自転車?

15〜18ヶ月の閉鎖が必要と色々な専門家に言われました。知事としてそれは「24ヶ月〜一生」と聞こえましたが、、、、。とにかうそれくらい閉鎖するという計画だった。

そんな時、数名の賢明な外部の専門家が現場を視察。なんとヨーロッパで使われている技術を使えば、閉鎖せず、15ヶ月の夜間/週末工事で出来る、と言うではありませんか!

そうするとこの「新しいアイディア」への反発の声が爆発的に上がりました。

「外部の人間の言う事を聞くのか」と。

あれは凄かった。

その雷のような反対を振り切って新しい方法で工事をした。

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そして、今日、Lライントンネルプロジェクトが完了します。

12ヶ月、予算内、
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古い慣習に捕われて同じようにしか物事を進められないとき、

WHY?

と問わなければいけない。

そして新しいアイディアが出て来た時

WHY NOT?

と心を開いて前向きに検証しないといけない。

人は変化を好みません。自分では「変化は素晴らしい」と思っているかも知れませんが、実は好きではない。

私達はコントロールが好きなんです。(*良く知った古いものは自分の思い通りになりますからね)

個人が変わるのも難しいし、社会が変わって行くのはもっと難しい。

ただ、変化なければ成長もありません。

私達は今過酷な時を過ごし、多大な犠牲を払いました。変わるんです。変わらなければ。

出来ます。

今もニューヨークは変わっています。

NEW YORK TOUGHを持って。

賢明/自制/団結/愛。


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