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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.27)

概要:抗体検査7500人の結果。地域ごとの再開に向けて再開条件の確認。食糧過多と食糧難。秋の第2波への準備。

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総患者数。横ばい。いいニュースではありません。日曜日でもしかして退院者数が少なかったのかもしれません。

減少曲線がどれくらいの速さで、何処まで下がるのか、知りたい所です。

(net)新規患者数、マイナス値で横ばい。

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(net)新規人工呼吸器、減少。

(gross)新規患者数。1000人で横ばい。

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死亡者数

337

4/21 474
4/22 438
4/23 422
4/24 437
4/25 367
4/26 337 (内313病院/24老人ホーム)

減少しています。だからといってこの337の家族が慰められる訳ではありませんが。まだまだ数値が高い。

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検査

今の所州内で7500人を(*抗体)検査。感染率の参考になります。

(*訳者注:NY州での感染率のモニター値としてここでは抗体検査結果を使っています。罹患した人が全員抗体を獲得できる訳ではないので、抗体検査結果をそのまま感染率と考えるのはどうか、という声もありますがここでは「参考」として提示しているのだと思われます。)

抗体陽性率(4/22)/抗体陽性率(4/27)
13.9%/14.9%

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ほぼ同じ値。このくらいだと「誤差範囲」です。



男女比
性別[全体への検体率]/抗体陽性率(4/23)/同値(4/27)
女性 [52%] /12%/13.1%

男性[48%]/15.9%/16.9%

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地域別
地域[全体への検体率]/抗体陽性率(4/23)/同値(4/27)
LI[14.4% ]/16.7%/14.4%
NYC [43% ]/ 21.2%/24.7%
W-Chester [6.6%]/11.7%/15.1%
Rest of State [ 35.9%]/3.6%/3.2%

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アップステート
Mohawk Vally 2.6%
North Country 1.2%
Capital District 2.1%
Hudson Valley 10.4%
(Westchster/Rockland)
Central NY 1.3%
Southern Tier 2.4%
Finger Lakes 2.7%
Western NY 7.1%

例えばMohawk Vally、North Countryなど、市内に比べて大分数値が低い。こういう地域と市内の地域は違う再開プランになって行きます。

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人種別
人種[全体への検体率]/抗体陽性率(4/22)/同値(4/27)
アジア人[8.8%]/11.7%/14.6%
黒人[14.1%]/22.1%/16.9%
ヒスパニック[17.7%]22.5%/32.0%
その他有色人種[2.3%]/22.8%/22.2%
白人[57.1%]/9.1%/8.9%

ヒスパニックの値が10%程上昇しているのが心配ですが、今のところ原因は分かりません。気をつけてモニターしていきます。

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年齢別
年齢[全体への検体率]/抗体保持率
18-24 [11.6%]/8.2%/12.4%
25-34 [18.6%]/15.9%/17.4%
35-44 [16%]/15.9%/16.3%
45-54 [16.4%]/16.7%/19.0%
55-64 [16.7%]/14.9%/14.8%
65-74 [11.7%]/11.9%/9.9%
75+ [9%]/13%/9.6%

大きな変化なし。

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???Reopen/再開???

5/15にいくつかの地域NY PAUSE法の解禁(Un-PAUSE)をします。

各地域のリーダーは再開できるかどうかしっかりと吟味して賢明な選択をして下さい。

●CDCガイドラインー感染率連続14日減少
●フェーズ1:建設業/生産業
●事業ごとのリスク軽減策(Social Distanceのモニターなど)
●地域政府の医療負荷容量。ICU数は足りるか?次のインフルザシーズンに耐えられるか?物資/機材備蓄はあるか?
●感染率モニターである検査システム、キットの整備
●検査ー追跡ー隔離の追跡要員/システムの整備
●隔離施設(ホテルなど)
●多機関/地域との調整
●’attractive nuisances’(迷惑行楽、他地域の人々を無用な流入を促す)事業は再開の対象外
●各地域にcontrol room(対策室)を設置


再開、というバルブを緩めるときに、入院患者数/抗体検査/陰陽性検査/再生産率(RT値)、などの値をモニターしてバルブを調節する、というイメージーです。

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秋のインフルエンザと共にやってくる可能性がある第2波に備えて、今回特別設置した仮設病院/特化病院を継続します。

Javtis Center
Westchester County Center
SUNY (Old Westbury)
SUNY (Stony Brook)

JavitsとWestchesterに関せしては元々コンベンションセンターという違う役割ですので、本当に仮設病院としてとどめて行くのかもうちょっと検討します。

Javits2500ベッドの内1000以上が使用されました。迅速に動いてくれた大統領、陸軍工兵隊に感謝します。

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検査規模拡大

検査を受ける為の条件を土曜日に緩和しました。条件に見合う方達の為に今週は次の地域でドライブスルー検査場を開始します。

Broome County
Erie County
Monroe County
Niagara County
Oneida County

ここに行かれる方はCOVID Hotlineで予約をお願いします。
1-888-364-3065

更に今週は市内警察官1000人、消防士1000人の抗体検査を行い、フロントライン従事者の感染状況を調査します。

現在は回復していますが、市警で病欠による欠勤率上昇がありました。毎日ウイルスに自らを曝露し、働いている彼らをしっかりと調査したい。

3000人の医療スタッフ

1000人の公共交通機関従事者

も検査します。

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Food Banks

フードバンクの需要が高まっています。当然です。市内では倍、westchesterでは3倍。

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州政府から$25 mil(25億円)を該当機関に援助します。

各慈善団体からの支援も必要です。力をかして下さる方は

COVID@Philanthropies@exec.ny.gov

まで連絡をお願いします。

Nourish New York Initiativeを立ち上げます。アップステートの農家がプロダクトをマーケットに出荷できず、例えば牛乳などが大量に捨てられています。

ダウンステートで食糧危機が起こっているのに、アップステートで食糧過多が起こっている。ここを繋げます。

各乳業企業と連携して、余っている牛乳をヨーグルト、チーズ、サワークリームなどに加工してフードバンクに送ります。

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Reopenin → Reimagining

ただ立て直すのでなく、前進する。

Build Back Better

1871シカゴ大火事。犠牲者300人を出して、新しい規制法ができました。

1906サンフランシスコ地震。3000人の犠牲者。新しい建築法、規制。

1911ニューヨークTriangle Shirtwaist縫製工場大火事。146人の犠牲者。全国で初めての労働者保護法を可決。

1927ミシシッピ川氾濫。63万人に被害。堤防の建設。1928に当時最大の職場安全法。

1929ー1939世界恐慌。ニューディール。

2001。同時多発テロ。2977人犠牲者。Department of Homeland Security設立。近代最大の政府構造改革。

2012。ハリケーンサンディー。53名犠牲者。$32.8 bil(328億円)の損害。インフラの改善(送電システム強化、高架発電装置)。

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what we learn. how we learn . how we change
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遠隔教育
遠隔医療
新しいレベルで清潔な公共交通機関
公的医療システム強化
社会平等—低所得層に最大の被害。これを調査/改善したい。

私達の生活は確実に変わります。

より良い方に変わります。

Build Back Better

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ケンタッキー知事のバシェアー氏の話をします。

彼は同州上院議員、マコーネル氏の「州政には援助をしない」という発言に「それは間違っている」と立ち上がりました。

彼は比較的新人の政治家です。彼にとって、マコーネルのような大物に歯向かうのはよほどの事です。勇気のいる事です。

A.J.Parkinsonの言葉
"I respect elected officials who aren’t typical politicians.”

「政治家っぽくない役人を尊敬する」

と、ありますが、彼のような役人の事を言うのでしょう。

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