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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.18)

概要:再開の鍵である大量検査の実施の難しさを製造ラインの見地から説明。ネックは国際サプライチェーンと連邦政府規制。連邦政府の協力を仰いだ。

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本日もまごうことなき事実から。

今日は土曜日です。

総患者数、減少。いいニュース。1万6千人程です。過去数日間減少が続いていますので、頂上を超えて下り坂に差し掛かっている、と言う事もできます。

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Net新規患者数、マイナス。3日平均値はマイナスで横ばい。

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Net新規ICUもマイナス。

Net新規人工呼吸器使用数、マイナス。

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新規患者数。まだ2000人で横ばい。ここで現実を突きつけられます。まだまだ気は抜けません。これに慣れないで下さい。毎日2000人が医療システムになだれ込んでいるんです。

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死亡者数。

昨日は540人。

4/12 671
4/13 778
4/14 752
4/15 606
4/16 630
4/17 540(内504病院/36老人ホーム)

数は下がっていますが、でも、540名です。一日で。540の家族が愛する人を亡くしました。

老人ホームの状況。良くありません。高齢者が密になってる場所なので中々制御が難しくなっています。
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検査

昨晩私の娘の一人、、匿名希望だそうです、、が、「検査検査、って言っているけど、どういうことか良く分からない。」と言っていました。

私の娘で毎日たくさん話していますから、かなり情報を浴びている方だと思うのですが、まだ理解できない、と言う。

この毎日の会見を始めた最初の日から私のポリシーは変わりません。正しい情報、事実を皆さんにまず提供する事を心がけています。皆さんが自ら決断できるように。その後に、私の首長としての計画方針=「こうやったらいいと私は思います。」という’意見’を提示させてもらっています。意見よりも先に、情報/事実が重要と考えます。

検査に関する事実の提示が少なかったのかも知れない、と反省しました。こうです。

検査は感染率をモニターし、制御するツールです。

そして、社会の再開への鍵です。

私だって再開したい。きっと他の誰よりも。

感染率(一人の感染者が何人を感染させるか)、現在NYでは0.9です。これは過去1.4だったのをNY PAUSE法、Social Distance、マスクなどの個人の予防策で0.9まで下げたものです。

町を本当の意味でロックダウン、厳戒令を出した武漢は0.3まで下げました。

いわゆるアウトブレイクは感染率1.2で起こりますから、私達には0.9~1.2のレンジしかありません。

(*武漢のような本気の厳戒令を出す事はこの国ではまず無理なので、現状のPAUSE法=自宅待機令のみではこれ以上感染率を大幅に武漢並みに下げる事はあまり期待できない、と言う事なんだと思います。

だから感染率を更に下げる為に、自宅待機令に加えて、検査/追跡/隔離、日本で言うところのクラスター潰しを始めないといけない、との主張です)

まず検査で陽性者を発見。その後その陽性者のコンタクトを追跡、検査、更なる陽性を芋づる式に発見して、隔離する。

この追跡にはNY州だけで数千人の人員が必要です。正に軍団です。

検査/追跡/隔離は効果があります。この国で最初のクラスタであったNY州ニュー ロシェルでそれは証明されています。

ニューロシェルでやった事をスケールアップするのが課題です。それが出来ればそれが社会/経済活動再開につながります。その難しさはこうです。。。

検査キットの製造会社は約30社。その30社は独自の検査キット、独自の分析器、独自の検査試薬を検査試験所に販売。


検査試験所は州におよそ300カ所。そしてここから検査キット/サービスが病院に販売されます。


検査ブランドによってそろえなけらばいけないキット/分析器/検査試薬が全て違う。

この30あまりのテストにキットの内容/試薬に関して、類似性はあまり見られません。互換性がない。

私達が州のトップ50検査試験所にコンタクトをして、「どうすれば検査数を倍にできるか」と聞いたところ、ほとんどの試験所は

「検査試薬が足りない」

と言いました。

かれらの分析器は現在より多くの検査に対応できる。ただ検査試薬が足りない、と言う。検査製造会社が売ってくれない。

それを検査製造会社に聞くと、売れない理由は二つ。

①検査試薬は国内で作られておらず、入手に時間がかかる。
②連邦政府の規制で誰にどのくらい販売していいかが決まっている。

かいつまんで言えば、製造会社が連邦政府に規制を受けているからです。XX個をカリフォルニアに、XXをミシガンに、と言った具合に。

連邦政府のその役割は理解します。

NY知事としては、国際試薬サプライチェーンの確保/統合に力を貸して欲しい。連邦政府の協力が必要なんです。

検査が足りなかった、誰のせいだ、州のせいだ、連邦のせいだ、と責任のなすり付け合いになります。これは絶対にどうやったって後から起こります。そういうものです。でも、今は、協力に集中して下さい。


そして経済援助。連邦政府が航空会社に援助(* $25 bil = 2兆5千億円https://www.nytimes.com/2020/04/14/business/coronavirus-airlines-bailout-treasury-department.html )。分かります。中小企業に援助、分かります。

でも、州政府には?学校や病院、更なる中小企業に経済援助するのは州です。このような機関への補償は再開への第一歩でしょう。再開の指揮を州に任せますか?経済援助をお願いします。

会長は共和党員、副会長は私の、米国知事連合は州政府への連邦政府の経済援助、$500 bil (50兆円)を求める,嘆願書を党派を超えて共同作成、昨日発表しました。

連邦政府から150万枚のヘインズ社製布マスクが届きました。州民に配布を始めます。感謝します。

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私見です。単なる意見ですから気に入らなければゴミ箱に捨てて下さい。

今この国は暗く、不安に満ちた時を送っています。こんな事は過去にも少ない。

こんな時、

政治を持ち込む余地はありません。

この人々の不安、恐れを政治に利用するような事があれば、事態は急激に悪化します。

ですから私は出来る限り政治から距離を置くようにしています。私は何にも出馬する気はありません。皆さんに捨てられるまで知事でいるつもりです。政治の思惑はありません。州の為に仕事をして、帰って家族と時間を過ごす。それだけです。

リンカーンは1858年に言いました。
「国が中から割れれば立ち行かない」
“A house divided against itself cannot stand.” --6/16/1858

これは何処から来ていますか?
「家が内輪で分離すれば家は立ち行かない」、マルコ福音書からです。
“If a house is divided against itself, that house cannot stand.”—Mark 3:25

古くからの教えなんです。

今第2次大戦にも匹敵する危機に対する時、国は、ただ立っているだけではだめです。立ち上がらないといけない。一つにならなければ行けません。

この国はUNITED Statesです。Unity、一つになって乗り越えましょう。

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