主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(5.4)
概要:経済再開条件10項目おさらい。再開事業種フェーズ1−4の内容。
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(*今日はローチェスターから)
総患者数、減少。減少していますが速度が緩い。上り坂だった時よりゆっくりと下がっています。私達は上った時と同じように速やかに下がって欲しかったのですが。
(net)新規患者数、減少。
(net)新規人工呼吸器、減少。
(gross)新規患者数。多少の減少。一度平坦になりましたが、また下り坂です。嬉しいニュースですがまだ手は抜けません。
4/28 330
4/29 306
4/30 289
5/1 299
5/2 280
5/3 226 (内193病院/33老人ホーム)
226の家族が愛する人を亡くしました。
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???REOPEN???
閉めた時は突然でした。再開は慎重にゆっくり行わないといけません。賢明に。焦らず。レッスンを学びましょう。
CDCによれば、ウイルスは欧州から米国に来ました。2/5-3/16の間のヨーロッパのフライト、1200便がニューアーク、2758便がJFK773便がシカゴに降り立っています。シカゴで感染拡大があった事がこれで説明がつきます。
1918のスペイン風邪は再開を急いだために第2波がきました。今でも再開を急いで、感染最拡大したケースが世界中にあります。
“...we could be in for a bad fall and a bad winter." —Dr Fauci
ファウチ博士によれば、今年の秋冬も良く無い可能性があると。
誰も、次に何が、いつ、起こるかなんて分からないんです。専門家に「9月は?11月はどうなってる?」と私達は詰め寄りますが、結局は
「分からない」
なんです。
私もこの会見で、分からないことはしっかり「分からない」とお伝えするようにしています。何が「分からない」のかを知る。そしてその分からない案件では全ての可能性に対して準備をする。
再開の指針を一度立てますが、それは予測と間違っていた時にすぐ舵取りをできるものでなければならず、同時にデータと科学に基づいていなければなりません。
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患者数の推移ーと陰陽性検査(〜追跡)を行い、実効再生産数Rt値を出す。
フェーズ1−4で事業を段階的に再開。Rt値が1.1以上になればまた経済を止めなければ行けない。そこに上がるまで放っておかない=しっかりとRt値をモニター、上がれば、再開を減速。
いきなり発車して急ブレーキ、なんて事にならないように。止まらなくて良いように、少しずつバルブを開けます。
再開は州で一斉という事はありません。郡、地域ごとに状況が違うのでそれぞれで検証します。
CDCの再開への条件ガイドラインは
1。3日毎平均値で総患者数と死亡数が14日連続で減少を続けること。
2。陽性件数のすくない地域では3日平均で新規患者15、新規死亡数5を超えてはならない。
3。新規陽性件数が人口10万人対して2人/日を超えてはならない。
医療システム
4。病院は病床とICUに30%の余裕を残しておく。
5。90日分の医療物資の備蓄の義務付け。
検査。
NY州の陰陽性検査は100万件を超えました。国家警備隊の協力で30万の検査キットができました。本日は6万キットが州内の検査場、病院に送られます。
6。30検査/1000住人/月 の容量があること。
7。地域は住人10万人につき30名の追跡員がいること。
事業
8。Risk & Reward分析
各事業の評価を「必要度」「感染拡大へのリスク度」の2点で評価。それによってどの再開フェーズに入るかが決定。
フェーズ1:建築業、製造業、卸売りサプライチェーン、特別小売り(歩道での無人受け渡し)
フェーズ2:Professional Services、金融/保険業、小売り、Administrative Support、不動産業
フェーズ3:レストラン/Foodサービス、ホテル業
フェーズ4:アート、娯楽、reacreation、教育
9。各事業での安全管理
People-Places-Processes
の3点で。
People:自宅勤務、Social Distance、出張を少なく
Places:清掃やマスク着用義務付け
Processes:検温義務づけ、陽性報告
各事業者は必要な調整をクリエイティブに行って下さい。
10。各地域でControl Roomを設置
PAUSE法は5/15までです。それまでに各地域上記の条件を満たすようにし、フェーズ毎の再開を始めます。
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政府は外見、テレビ映り、を気にしている時ではない。結果と効率が最重要です。私達の能力が生と死の分かれ目です。
私達の全体の努力で人の命を救いました。これからも同じです。コミュニティーへの愛と敬意。続けましょう。