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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.1)

本日のデータ

検査 220,880(前日比+15,694)
陽性 83,712(前日比+7,917)
入院 12,226(前日比+1,297)
人工呼吸器使用(ICU) 3,022(前日比+312)
退院 6,142(前日比+1,167)
死亡者 1,941(前日比+391)

人工呼吸器を取り付けられると、生きて外れる確率は20%です(*何回も聞き直したんですけど、間違いないです、、、恐ろしい)。

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データ分析と予測。

色々な見解が出回っています。今の状況で一つ確実に言えるのは「誰も先の事は分からない。」という事です。予測を立てるしか無い。私は報告を受けるときに口を酸っぱくして「今のところ君の意見はいらないんだ。とにかく客観的な数字が欲しい。」と言っている。楽観的、悲観的になる隙間の無い、生のデータと事実を獲得し、皆さんに伝えるように努力している。政策を立てなければならない私にとって、状況を少しでも理解したい皆さんにとって

Factこそが力の源です。

悪いニュースでも、良いニュースでも、まずは偏見無く受け入れる事が状況を把握/掌握し、心の落ち着きを取り戻す第一歩です。

私達はデータ分析をコンサルタント会社マッキンジーの協力で行っています。武漢のデータ、イタリアのデータをみてこれからの予想をたててもらっています。

医療負荷のピークApexは4月下旬。そのマグニチュードは感染拡大抑制策の効果の大小によって変わって来ます。

マッキンジーによれば、皆さんが外出禁止令を守らず、感染拡大抑制が最小だった時、
●COVID専用のベッド数-11万台
●人工呼吸器-3万7千台
が必要になります。
一方しっかりと皆さんが行動を制限してくれ、感染拡大抑制が最大に効いた時。
●COVID専用のベッド数-7万5千台
●人工呼吸器-2万5千台
となります。

この感染拡大抑制効果の様子を見てこの間のどこかでターゲットを決める訳ですが、最初のデータ=拡大抑制最小のターゲットは「実現不可能」です。これがどう言う意味か分かりますか。

外出禁止令にコンプライアンスをお願いします。外に、出ないで下さい。何度でも言います。言い方を変えて言います。人に会わず、外に出ないで下さい。

連邦政府対策顧問のファウチ博士は10万人−20万人のアメリカ人が犠牲になるとの予測を出しています。一方私達が参考にするゲイツ財団資本のIHMEの予測によると死亡者予測は9万3千人。NY内では1万6千人。

今NYが他の州の10倍以上のマグニチュードで感染拡大している事を考えればNY犠牲者の割合が低いように見えますね。これがどういう事か分かりますか。ここで起こっている事が、他の州でも起こるという事です。

see us today, see yourself tomorrow

今の私達を見て未来のあなた自身を想像して下さい。

更にIHMEアメリカが集団免疫を獲得して死亡率が下がるのは7月中と予想しています。長いです。その間経済活動を100%停滞させるのか?と思うでしょう。

人の命と経済活動を天秤にかけることはできませんが、両方取り組むことはできます。その鍵は検査、検査、検査です。罹患者を特定/隔離し、抗体保持者を経済活動に復帰させるには、個人が自分でできる簡易テスト、が不可欠です。抗体検査、プラズマ検査も研究中です。

医療会社Regeneronが新しい検査を開発、50万キットを無償で生産中です。月曜日には第一弾の配達が届きます。その後は毎日2万5千キットずつ届きます。

医療会社Corningは検査チューブを10万個寄付をしてくれました。そのあと50万個や送料も減コストで提供してくれるそうです。

二つの会社に感謝します。

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若者!私の大好きなトピックです(*いやみ!)

若い人達、「俺は大丈夫」と思っている人達、もっとよく考えて下さい。

第一に若くても罹患するし、重症化する場合もあります。そしてもっと重大なことはあなたが知らないうちに誰かにうつし、その中で犠牲者出してしまうという所です。

この事を手を変え品を変え伝えようとしてきましたが、どうも私のメッセージが届いていないようです。まだ公園でたむろしている若者が減らないとの報告ですので、市内の公園の遊技場(子供の遊び場やバスケットコートやテニスコートなどの事だと思います)を閉める事となりました。

公園のフィールドや散歩道の部分は閉めませんので散歩やジョギングなど、個人で行うエクササイズだけにして下さい。そして、人とは6フィートの距離をとってください。

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昨日お知らせした医療システム統合のオーガナイズは順調に行われています。今までこんな事は一度も無かったのですが、皆、理解し、迅速に動いてくれています。各病院に感謝します。

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ウイルスがNYに来てから後手後手でやって来ましたが、今はApexに向けて先手の対策をとっています。次の敵は山の上にいます。ただ、その先の話をさせて下さい。

いつになるか分かりませんが、そのうち「通常営業」に戻ると思ってませんか?私はそうは思いません。この状況は私達に多大な影響を与えました。これを経験して、戻った「通常」はコロナ前の「通常」とは別物だと思って下さい。個人として、社会として、私達は変形してしまったのです。

「愛する人に近づくな」。手をつなぐ事、抱き合うこと、それを悪しき事せよ。兎に角家にこもって誰とも接触するな。社会的本能をもつ私達、人とのつながりを希求する私達にはこんな残酷な仕打ちはありません。隔離。なんと醜いコンセプトでしょう。

犠牲者もたくさん出ます。私達はこの状況で傷つき、打ちのめされ、地面に這いつくばる。立ち上がれるでしょうか?そして立ち上がるとして、どのように立ち上がりますか?

恐怖にまみれ、怒りに満ち、否定的な思いで立ち上がりますか?

それとも、経験値を上げより賢明な社会として立ち上がりますか?

この事態から私達は学んで、より頑丈な社会、より生命力の高い経済体制を作らなければならないと私は思っています。このような事態、これで終わりだと思いますか?このウイルスが変異しないと言い切れますか?自然災害が手を緩めると思いますか?否。似たような緊急事態はこれからも確実にやって来ます。私はより強く立ち上がる方を選びます。

●市/郡/州/連邦の縦の繋がり、全国の横の繋がりを助け合える緊急時統一システム
●遠隔教育-家にいてもできる事はあります。
●遠隔医療サービス-同じ症状で同じ診断で同じ対処法を聞くために出かけるのは馬鹿げています。
●医療物資の国内生産-こんな時に物資をわざわざ中国から買い付けるのはおかしい
●ウイルス変異の研究
●警察/消防の緊急時要員の拡大

このような事が用意に頭に浮かびます。

全てが終わった時、この事を忘れないで。

しかしこれはまた別の話。今は今の戦いがあります。
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昨日陽性が発覚した私の弟クリスは自宅の地下で隔離療養中です。いくら若くて健康だと言っても私は恐い。誰も先の事を知らない。ファウチ博士でさえ、クリスがどうなるかなんて分からない。怖いです。できる限りのサポートはしたい。「ストライプバスの釣り入門」の本を送りつけました。

昨日の朝陽性の結果。症状はティピカルなインフルエンザが酷くなったようなもの。その状況で彼はなんと夜のCNNに自宅から出演したのです。私だって怖いのに、彼自身の恐怖は計り知れない。そこに来て「自分はジャーナリスト。罹患したなら自分の状況を伝える義務がある。」と番組を続行した。

弟として誇りに思う。死んだ父さんもきっと誇りに思うだろう。愛している。この写真はひどいけど。口開いちゃって。俺が選んだんじゃないけど。まー、(うるさい奴だから)ふさわしいか、やっぱり。

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