見出し画像

主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.22)

概要:先日の大統領面会の報告。実りあった。検査/追跡/隔離システムの構築にブルームバーグ氏が有志宣言。

今日はPAUSE法(自宅待機令)発令53日目です。

前世代の国難と比べてみましょう。

第一次世界大戦:4年
第二次世界大戦:6年
ベトナム戦争:8年
1910年コレラ疫病:1年
1918スペイン風邪:2年

こう見ると53日は何でもありません。

働きに行けませんから月々のお給料が入って来ませんね。ストレスが溜まるし、否が応でも経済再開して欲しいと思うと思います。

当たり前です。

いくら仲が良い家族だってずっと一緒にいたらキャビンフィーバーは起こります。

我が家でも同じです。

娘達が私のジョークに飽きて来ています。面白いはずなんですけど。

毎晩映画を選ぶのも苦労しています。ルールは「面白くない映画を選んだ者は映画選択権を剥奪され保護観察となる」ですが、ただいま全員が保護観察中です。

犬までストレスを抱えているようです。多分(マライアの)彼氏が嫌いなのだと思います。私は好きですよ、彼。ごにょごにょ。

家族でずっと同じ家にいるストレスは分かります。しかし、いままでの皆さんの協力で今状況は良くなって来ている事を思い出して下さい。

私達が拡大曲線を制御していることを思い出して下さい。このストレスは意味があるんです。

————

ダウンステートでは下り坂、どの位の速度で何処まで下がるのかは分かりませんが、上り坂よりは良い事は確かです。


総患者数。減少。

画像1

Net新規患者数。マイナス。

Net新規人工呼吸器使用数。マイナス。

新規COVID患者数。まだ高い数値です。

画像2

死亡者数。

474

4/16 630
4/17 540
4/18 507
4/19 478
4/20 481
4/21 474(内446病院/28老人ホーム)

息をのむほどの高い数値がまだ続いています。減少傾向ではありますが、毎朝見るのが辛いデータです。

思い出して下さい。今この時の私達の行動が未来を作ります。とても重要な時間です。今日の行動が4−5日後にリニアに影響します。今日人々が歩き回り密になって過ごせば、シンプルに入院患者の数が急増します。

やりたかった事、やりたい事、感情、そう言ったものでなく、真実と事実が私達の行動を決定します。

————

昨日ホワイトハウスに行きました。

実りある訪問となりました。事実を述べ、話し合い、次のプランの同意に至りました。

あそこには政治的に私と対立する人達が大勢います。大統領も。しかし一緒に卓を囲んで話し合いが出来ました。彼が私を「嫌い」だとか、私が彼を「嫌い」だとか、つまらない事です。それを一旦置いて、プロフェッショナルは話し合いができました。

検査と州政府への経済援助の話をしました。

州政府を経済援助なければ、医療スタッフや公立学校スタッフ、警察官などが置き去りになる(*彼らの補償は州がやる) 。大統領に納得していただき、次の補償案では州政府への援助を含むよう力を尽くすとおっしゃってくれました。

(*今補償案第2弾が議会で話し合われています。$500bil(50兆円)の予算で、その中には州政府への補償はまたしてもゼロ。公共放送のニュースでは連邦政府補償案は第3弾もある、そこに州政府の要求に対する応答が見られるのでは、とのことでした。)

議会の進歩はいつも牛歩です。いま段階的に少しずつ応答している時ではありません。大きなスケールでの行動が必要な時です。議会の誰も経験した事無い甚大な危機なのですから、もっと大胆に取り組まなければいけません。

更に大統領はFEMAへの州支払い(25%)義務免除に同意。

検査に関して。
検査ー追跡ー隔離。

検査の量2倍を目標にする事で同意。これは潤沢なキット/検査試薬の提供で、現在使用されている分析器を稼働率を100%にした時。週7日24時間レッドゾーンで回しっぱなしで今の2倍。4万件。

ですから少し高めの目標設定となります。

そして検査の後には「追跡」があります。陽性の患者が感染させたであろう近しい集団を洗い出し、芋づる式に検査、隔離。

こんな事このスケールで誰もやった事ないんです。


NY/NJ/CT3州で共同して追跡団を作ります。

前市長マイケル ブルームバーグが追跡システムの構築に力を貸してくれると名乗りを上げてくれました。彼の有志宣言は非常に心強い。彼はこの事業に適任ですので。感謝します。

Johns HopkinsとVital Strategiesとも協力します。

ダウンステートに関しては郡を超えた統合システムで追跡。近郊群に住んで、市内に通う人(*市内社会人の2〜3割)はたくさんいますので、追跡は郡境界線を超えて行わなければならない。

この統合は難しいですがどうしてもやらなければ追跡の意味がない。

今のところの追跡人
NYC : 200
NASSAU : 60
SUFFOLK : 140
WESTCHESTER : 50
ROCKLAND : 40
NY STATE : 225

画像3

これに加えてSUNYとCUNYの医学生3万5千人を追跡人として動員。

————

今日はEarth Dayです。環境について話します。

なぜ、黒人/ヒスパニックにCOVIDの被害者が多いのか。その理由に居住区問題があります。

彼らの住む場所は工場の横だったり、空気が汚染されている場所が多い。

喘息を始め、気管支系の基本疾患を持つ黒人は全体平均の3倍です。

どうして彼らの中でCOVID患者が重症化するのか分かりますね。


2ヶ月前に誰が「自宅待機令」の実現を想像したでしょうか?このニューヨークで。でも、皆さんの理解と自制でできた。

この姿勢で取り組めば環境問題だって改善できるはずです。

————

私見。

より小さい自治体に再開へのプレッシャーがかかっている。理解しています。

ですから、地域ごとのデータを見て緩められる所は緩める。隣接する地域の影響も考察して調整しないといけない。事実に基づいて各地域の再開プランができます。

政治圧力に押し流されるのだけはやめて下さい。

愚かな行動は慎んで。

これはマラソンなんです。短距離走じゃない。

「外に出たい」「給料がない」「こんな生活続けられない」

分かります。それと同時にこれも事実です。



死ぬんです。

これを続けなければ、確実に


人が


死にます。

毎日数えますね。何人亡くなっているか。あの数、忘れないで。

1918のスペイン風邪で第2派の被害が第1派より大きかった事はお話しました。あれを避けたい。

各機関の首長は、私を責めればいい。自分でプレッシャーを受けなくていい。ナーバスにならなくていい。

私を責めて流して下さい。

画像4

「責任からの自由を欲した時、彼らは自由で無くなった」

ローマ帝国の没落は、そうやって起こったんです。


“When the freedom they wished for most was freedom from responsibility, then [they] ceased to be free.” ('The History of the Decline and Fall of the Roman Empire’—Edith Hamilton/Edward Gibbon)

私達には自由でいる為の責任があります。他人への責任。貴方がくしゃみをすれば私が病む。貴方には責任がある。

貴方に私や私の家族の健康を脅かす権利はありません。

いいなと思ったら応援しよう!