主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.8)
概要:6/23のNY州大統領予備/州各役職選で全州民が郵送投票出来る事とした。「誰の為に家にいる」キャンペーンで、自宅待機は自分の為でなく、自分の愛する誰かの為である事を強調。
(*今日は定例の検査数/陽性数などの数値の発表はありませんでした。)
今日は複雑な気分です。良いニュースと悪いニュースがあります。
良いニュースから。
私達が今までやってきたSocial Distance、PAUSE法が確実に効いています。曲線を平坦化しました(*it flattened the curve,もう流行語大賞ですね)。ただし、「今のところです」。
今緩めてしまえばまたこの曲線はまた変わります。
入院患者数、一日の数でも、3日まとめての平均値でも両方減少しています。受け入れ患者よりも退院患者の方が多い(病院内の患者数が減っている)病院もでてきました。
このまま入院者数の減少が続けば、特設病院など(Javitsセンター、病院船「コンフォート」)の利用が最小ですみそうです。
ただし!
ただしですよ!
「もし減少が続けば」です。この大きな「もし」を忘れないで。イタリアのケースを思い出して下さい。まだ自制を続けて。
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悪いニュース
昨日の死亡者数は779人と過去最高です。連邦政府のファウチ博士も電話でおっしゃっていましたが、この数はこれからもしばらく上がるだろう、という事です。11日以上ずっと人工呼吸器を使っていた方が力つきて亡くなっている。彼らはもっと前に入院した人たちです。入院者数が勢いよく増加していたころの患者さんです。
今入院者数が下がっているのに、死亡者数の数値が上がるからくりはなるほど理解できます。しかしだからと言って容易に受け入れられるものではありません。この数字一つ一つの後ろには顔があります。
(*毎回はしょらずに訳しているつもりですが、クオモ知事は死亡者数を発表する時、いつでも「**名のニューヨーカーが亡くなりました」と言ったり、少し重たそうに沈黙したり、この数は、ただの数ではない、と言う事を私達に思い出させてくれます。「今日も上がった!」「今日は下がった!」などと、数字を追う事に慣れてしまって、見ている私達が人間でなくなって行くのを彼が防いでくれている、と言う気持ちになります)
多くは、医療従事者、警察、消防、公共交通機関職員などの公務員の方々です。社会として、私達が前に進むために、自らを危険に晒して働いている人達です。
その事を心に留めて、責任をもって行動して下さい。あなたが無責任に行動する事で危険にさらす命は、あなたの命ではない可能性があるという事です。一線で働く彼らを危険にさらさないで。
同時多発テロでは2,753名のニューヨーカーが亡くなりました。今回これまで6,268名が亡くなっています。
犠牲者に敬意を表し、各機関は半旗を揚げて下さい。
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これからの話
元の生活に「戻り」たいですか?私はそうは思わない。私達は先に進むんです。学び、成長し、新しい平常(new normal)を獲得するんです。
今回の世界的パンデミックで私達は世界は思ったより小さい事を学びました。アジアで誰かがくしゃみをしたと思ったら、ここで私達が罹患している。世界は小さい。
公的医療システムの容量と非常時対応の整備。私達はもっとここに力を入れないといけない。
テクノロジーを使ってかなりの事が出来る事が分かった。テレ医療、テレワーク、NYでは一部司法手続きまでも遠隔でできるシステムが確立されました。
検査。これが新しい経済活動への第一歩ですね。
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学びと、成長。もう一つやっておきたい事があります。大切な事です。
なぜ、有色人種が飛び抜けて罹患数が多いのでしょうか?他州に比べてNY州はそれほど顕著ではありませんが、確実に人種によってウイルス被害に差が出ています。
これはなんですか?なぜですか?
このような災害が合った時、台風、洪水、屋根の上で助けを求めているのは金持ちの白人じゃない。いつだって有色人種だ。
これはなんですか?なぜですか?
害悪だけが貧民層に降り掛かかっている。貧困層ばかりが一番高い災害による代償を払わされる。
貧困層は移動できないから。元々の疾病(糖尿病など)があるから。雑多な都会に住んでいるから。
それはそうです。でも、これはなんですか?なぜですか?
公務員に有色人種が多いから。彼らは非常時にも仕事を休めない。「公」職だからたくさんの人と接触するから。
分かります。でも、これはなぜですか?
これをちゃんと研究しましょう。
アルバニー州立大学とDOHに強力してもらい、マイノリティーコミュニティでのこの状況を、今、しっかり調査していもらいます。
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失業保険、今早急に$600州が出します。勿論州は連邦政府の補償を期待しています。
失業保険付与期間を26週から13週増やし、39週にします。
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選挙
他州で、投票所に並ぶ人達を見ました。このような事を有権者に強いるのは全く理解できません。この状況で市民としての義務を果たそうとあそこに並ぶ人々は素晴らしいと思いますが、私はそれはさせられません。
6/23の大統領予備選と、州選挙の投票はNY州民は全員不在者投票(郵送)可能とします。
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BiPAP(簡易人工呼吸器、改造してCOVID患者にも使える)を2400台寄付して下さったMercury Medicalとフロリダからの空輸に協力してくれたjetBlueに感謝します。
そして人工呼吸器を貸してくれたオレゴン州、カリフォルニア州、ワシントン州に、感謝します。
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そして、今日も私達の為に働いてくれているessential workerに感謝です。
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誰の為に?
誰の為にあなたは家に籠っていますか?
これでSNSキャンペーンをやります。もっともっと、social distnaceの重要性を分かってもらえる為に。
#istayhomefor (#誰のために家にいる)
私は、自分の母親の為に。(*マチルダかわいい!)
ニューヨーカーの皆さんに感謝します。
これで終わりと思わないで。私が外出禁止令の罰金を上げたこと忘れないで。もっともっと自制して下さい。
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最後に。今日はユダヤコミュニティに。今日は過超祭(passover)です。おめでとうございます。最近、ユダヤコミュニティには辛い事ばかり起こっています。反ユダヤの暴力事件が多発しています。今夜は良き過超祭をお過ごしください。
Passoverのメッセージは今の私の教訓です。
過去を振り返り
過去から学び
過去の教訓を次の世代に伝えよう
そして来年は、エルサレムへ
よりよい未来へ