主婦ポリ番外：NY知事クオモ会見(6.9)

概要：社会の不正義を変えるには連邦からの包括的な改革が必要。大統領のツイートに関して厳しい批判。

ーーーーーーーー

コロナ禍１０１日目。

ジョージフロイド氏殺害からの社会不安１６日目。

COVID１９とジョージフロイド氏の殺害。二つの社会不安に同時に対応しています。

NY州ではプロテストに呼応して実際の改革を全国に先駆けて行います。

Say Their Name Agenda

●該当警官の懲戒記録の公開(50-a)
●警察のチョークホールド（首締め）禁止
●司法長官による警察暴行事件の調査（地元の検察官ではだめ）
●マイノリティーを悪人と仕立て上げるフェイクの９１１通報の犯罪化

今週中に可決する予定です。

————

私見。

今、怒りを噴出させるだけでなく実際の改革に進めて行く時です。

不正義や不公平。これを変えて行く為に何処に集中するか。

まず教育。

生徒一人に当てられる予算、
裕福層地域：３万６０００ドル（３６０万円）
貧困層地域：１万３０００ドル（１３０万円）

どうしてこれが公平と言えましょうか。これで子供達に「均等な機会」が与えられていると言えるでしょうか？

子供の貧困。

地価高騰。公共住宅サービス。住宅サービスは政府の管轄です。地域でなく、州でなく、連邦政府です。１９４９年のHousing Actで
For this NATION, safe, clean, decent housing for all Americans.
と約束しています。
１９４９年です。
今は２０２０年。何をやっているんですか。

司法の改革。
先進国でぶっちぎりの刑務所使用量です。どうしてですか？　(*刑務所が民間営業だからです！彼らの利権の為にスピード違反や、無賃乗車などの罪でなんと刑務所に入れられてしまう有色人種がごまんといます）

貧困環境に産まれた人が、しっかりした教育を受けられず、ちゃんとした職にも就けず、清潔な環境に住めず、不当に牢屋に放り込まれる。

このサイクルを断ち切る為に包括的に対処するべきです。

そしてこれは連邦がするべき仕事です。

連邦議員の方は選挙に向けてこの事をしっかり政綱に含めるべき。

—

このような大きな問題への不満がフロイド氏殺害により一気に吹き出した形となっています。

事実をしっかり見つめないといけません。

今日の大統領のツイートは特に酷い。毎回「こんな酷い事があるか」と思うのですが、毎回更に酷くて驚かされます。

(*見たくも無いトランプツイッターから引っ張って来ました。
"Buffalo protester shoved by Police could be an ANTIFA provocateur. 75 year old Martin Gugino was pushed away after appearing to scan police communications in order to black out the equipment.
@OANN
I watched, he fell harder than was pushed. Was aiming scanner. Could be a set up?”

例のバッファローで警察に突き飛ばされて頭を打った７５歳のグッジーノ氏が、左翼集団の一員でわざと転んだんだ、と言う主張）

彼の頭からは血が出てたんだ！あれがでっち上げと言うのか！！！

彼の頭が舗装道路に当たって、血が出てるのを見ただろう。あれがでっち上げというのか。
「押されたより強く（わざと）倒れたっぽい」だと？
How reckless
How irresponsible
How mean
How crude
こんな愚かなコメントが大統領から出ている。しかもここまでの社会不安で国が揺れ動いているときに、火にガソリンを注ぐようなまねを大統領がしている。

彼はこのツイートに関して謝罪をするべきだ。

この男性はまだ病院にいるんだ。許されるポイントはこのツイートには全くない。人間性を少しは見せてはどうだ？

これが「政党政治劇場」だ。

—

この問題をさっくり解決する法は無い。警察改革もその一つ。

(*別投稿でも書きましたが、defund the policeという運動が全国に広がっています。予算削減？っておかしく無い？と一瞬思うのですが、警察という体制の歴史的な根腐れ。教育、社会福祉が未曾有の予算削減にあう現在で警察一人勝ちで予算増加され続けている事。その事が簡潔に説明されたブログがこちらです。

https://mikaregan.blogspot.com/p/blog-page.html

是非お読みください）

警察の構造自体を改革する時です。コミュニティーと警察の信頼を回復せねばなりません。
(*警察がコミュニティーへの暴力の為に信頼を失っている訳ですが）

————

再開

Westchester/Rocklad/Hudson Valley は今日フェーズ２へ

ニューヨークは世界最悪の状況を最良に変えました。

Metro-Northも準備を進めています。州からマスクやハンドサニタイザを提供しています。乗客はマスク着用義務を守って下さい。

--

Long Islandも明日フェーズ２へ。

LIRRも準備が進んでいます。

--

NYCは昨日フェーズ１再開。

Hotspotへの対応は続けてアグレッシブに行っています。コロナウイルスは人種差別をせず攻撃してくる、と言っていましたが、貧困層の人々がより大きい被害を受けています。それは私達の社会の成り立ちがそうさせています。貧構層コミュニティーの郵便番号で感染率が違います。

更に１１の検査場を該当地区に設置するにあたってSean Penn氏率いるCOREにこの問題に取り組んでもらうべく、電話をしました。快く引き受け、早急に実現して頂きました。感謝します。電話が繋がっています。

(*すごい顔ですね。ショーンペン。大した事は言ってなかったです。）

—

新しいアナリシス。

毎日のモニターにフォーカスして行きます。

死亡数は今はもうとても少なくなっています。「COVID死因か」「他の基礎疾患の死因か」という診断の誤差範囲の数という事ですので、モニター変数としては余りよくありません。

毎日５万の検査でモニターして行きます。

そして州民の皆さんにも生の情報を見て、モニターして頂く事をお勧めします。新しいダッシュボードを作りました。

前回ダッシュボードを作った時に「ダッシュボード！１９６７コルベット見たいなやつ！ああいうかっこいいダッシュボードを作れば、これの見たさに皆サイトに来るはず！だってこんなにかっこいいんだもの！」

と私は興奮して意見を述べ、スタッフが「うんうん」とうなずいて、それで出来たのがコレでした。

「あれ、、？言ってた事分からなかったのかな？」と思いましたね。

今度新しいダッシュボード作ると言われて「あ！１９６８GTOがいいじゃないか！？」と言いました。

そして出来たのがコレです

地域毎の昨日の陽性数のチャート。

この陽性者は追跡員から連絡が行きます。例えば１８人の陽性者の中で５人が同じ工場勤務だったとき、その工場に集中的に対応する、といった流れです。

州民の皆さんもこのダッシュボードを活用して下さい。

再開して気持ちの緩んだ他の州で感染拡大している事忘れないで、賢明な行動を。

—

最後に、きょうお葬式の行われているジョージフロイド氏のご家族にここらからのお悔やみを申し上げます。彼の死を無駄にせず、社会を変えて行く努力をしていきます。