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ゲームボーイカセットの電池交換

ゲームボーイが1989年に登場してから既に34年。当時一世を風靡し、今も尚その人気が衰えないポケモンシリーズは1996年から始まりました。そんな中で勃発するのが...「バックアップ電池が切れている」という問題です。

セーブデータを残すゲームボーイカセットの多くがこのバックアップ電池を使用しており(GBA時代には電池以外のシステムがあったと記憶しています)その大半は既に切れてしまっています。実機に拘らなければVC(バーチャルコンソール)やエミュレータetc.....の方法がありますが、やはりゲームボーイのソフトはゲームボーイで遊びたい...という事で今回はふと思い立ったのでその記録を残してみました。

準備する物

今回は全て秋葉原で調達してきました、Amazonでも揃えられますしそちらの方が安いですがやはりこういった物は実物を見て買った方が良いと思いますね。(アドバイス等も店員さんに聞けますし)
という訳でまずは必須アイテムを紹介します。

・はんだごて

これがなければ始まりません。しかしぶっちゃけて言えばこれも無くて大丈夫ですが、見栄えが気になりますよね(めんどくさいオタク)
因みにこの用途だったら30Wでも大丈夫だそうです(60Wもたいして値段変わりませんし気にしなくても良いと思いますが)

全部入りのはんだごてセット、1300円程度でリーズナブルです。こて単体で買う場合は別途はんだも買う必要があります。

・特殊ドライバー

ソフトの特殊ネジを外すのに必要です。型番はDTC-20、秋葉原で探してましたが意外と売り切れてて焦りました。(ネットでは普通にあります、そしてちょっと安い)

クリアオレンジのグリップが目印、実勢価格は1200~1700円程度

・タブ付きボタン電池

交換用のボタン電池です。実店舗だとマルツ秋葉原本館でCR2032の取扱がありました。ゲームボーイのボタン電池のサイズはCR1616かCR2025ですがこちらでも問題ありません(ただし取り付けの際ははみ出さないようにしましょう)

これは1個300円程度と意外とお高いです。Amazonだと専用品が10個で1800円位なのでそっちの方が良いかもしれません。

...と基本的に必要なのはこの三種類のみです。私は初めて本格的に電子系の工作に触れるので追加でこんな物も買いました。

・こて台

その名の通りはんだごてを保持する為の台です。昔実家の勉強机をはんだごてで焦がした前科があるので買いました。今使ってる机を焦がしたら3日寝込みます。

色々種類がありますが金属製でかっこいいという理由で選びました。700円程度と意外とリーズナブル

・はんだ吸い取り線

元々の基板に残っているはんだを除去する為の物です。この程度の作業だったらむしろ元々残っているはんだを使った方がやりやすい(個人的見解)な気がしますが一応準備しました。

特に話す事はありません、色々な幅がありますが良い感じの使い分けが思いつきません。

・シリコンマット

これも前述のこて台と同じように机を焦がさない用にする為に買いました。昔はカッターマットを使ってましたが余裕で溶けたので耐熱性のある物にしました。実際に何度かこて先が触れましたがノーダメージで感動しました、凄い。

S.M.Lのサイズがありこれは2000円程度でした。ちょっと小さいかなと思いましたがとっ散らかってる私の机ではピッタリでした。

...とこれで準備した物は以上になります。ここからは交換手順です、ただいい目次が思いつかなかったので画像中心で説明しています(そして数年ぶりにはんだごてに触れるので生暖かい目でご覧下さい)


まずは感覚を掴む為に犠牲(?)になるポケットモンスター赤を用意しました。余談ですが私はポケットモンスター ピカチュウが初めてプレイしたポケモンです。

おもちゃ屋で500円くらいでした。それにしてもここ最近は裸でも1000円越えの値段を付けている店が多くて驚きます。

そうしたら特殊ドライバーで裏のネジを外していきます。

猛者はマイナスドライバー加工した物で開けるらしいですよ。

そして上蓋をスライドすると...

中の基板が出てきました。

はんだごてでカセットの外装を溶かさないように基板だけにします。(少し作業しにくいですが)

そうしたらはんだごてでボタン電池横のはんだを温めて、

マイナスドライバーでこじります。

もう片方も同じ要領でやると外れます、ここまでは簡単ですね。

付いてるボタン電池は恐らくCR1616、取り付ける電池よりも一回り小さい位です。


そしてちょっと気になったのではんだを吸い取り線で除去して

綺麗にしました。


ここに新しくボタン電池を取り付けていきます。ここで注意するのはボタン電池の極性です。プラスマイナスを間違えないようにしましょう、そしてタブ付きですがこちらは少々折り曲げ等の加工が必要でした。


奥側のタブの金属板はもう少し切り詰めた方がはんだが乗りやすいです。


そうしたら気休め程度にテープで仮止めをして、



はんだを盛ります。私はこの作業が一番苦手です。過去にiPod touchの電池交換でやらかした事があります。現在は基板総取っかえした後、現実逃避をしています、そろそろ向き合うべきでしょうか...


ここはコツを掴めばなんともないと思います。


無事...?無事に取り付けられました。謎のはんだが転がっているのはご愛嬌です。


謎のはんだが二箇所転がってます、探してみよう!


そして動作確認です。静止画だと微妙に伝わりにくいですがしっかりとセーブデータが残っています。あんな感じにはんだが転がっていても普通に動くのはタフですね。


外装交換したゲームボーイポケットです。持病のライン抜けはスポンジで対処しています。


そして本命だったクリスタルの電池交換も同じ要領でサクッと交換してみます、カセットをバラして、


何故かネジが二本留めになっています。基板の柄の為でしょうか?


取り付けました(割愛)スペースに余裕があるからかこちらの方がやりやすかったです。



ゲームボーイカラーの場合、カセットがこのように半透明なのでとても見栄えが良いですね。


究極の自己満足です、素晴らしい(自画自賛)


こちらも勿論セーブデータが保持出来ています。


こちらも外装交換したゲームボーイカラー、スクリーンがボロボロなので変えたいです。


...以上が全行程です。自分の備忘録程度なので分かりにくい箇所もありますが気になる方は試して見ては如何でしょうか。

最近レトロゲーム熱がまた再燃してるので色々やっています。次はゲームボーイのIPS液晶化に挑戦してみたいと思います。(部品はポチリました)

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