謎のおじさん言葉

「あのお客さんはとっぽいな」
「髭くらい剃れよ!しなぽこぺんが」
「バンカラな風貌」
 
などなど、よくわからない言葉を使うおじさんが多いですよね。
少し気になったので、調べてみました。
 
とっぽ‐い
《形》俗語
1.きざで不良じみている。
 「―奴」
2.どことなく間の抜けた感じだ。
 「―顔」
 
この言葉は結構広義です。「あのお客さんはとっぽい」として使われるのが、1で、昔はやんちゃだったんだろうな、という言葉で使われるのが一般的みたいです。
あと、話を聞いてない表情をしてると、とっぽい顔で聞くな。と。まぁ、不真面目ということでしょうね。もしくは、わかった顔してきいてるんじゃないよ!という生意気な態度という使われ方もしますね。 
語源は、玄人(くろうと)っぽいが有力らしく、明治時代からとっぽいは使われているようです。
 
ポコペン
 
1.「取るに足らない」、「くだらない」、「だめだめ」、「だめ」などを指す日本語の俗語。中国語の単語が起源。

2. 1.が転じて、子供の遊びの別名、または掛け声となった。
 
という言葉がそもそもあり、しな=支那をつけて、しなぽこぺん、というようになったようです。なので、このような言葉を使われたら、相当バカにされた、と思った方が良い言葉です。
一方、ポコペンだけに注目すると、子供の遊びに使われているのが面白いですね。
遊びの内容も、けいどろ(ぬすととたんてい、など地域で呼び名は異なる)に似た遊びです。
鬼を1人決めて、鬼が皆んなに背を向けて目をつぶり、
「ポコペン、ポコペン、だれがつついた」
と誰かが鬼を指でつついて、鬼が最後につついた人を当てるゲーム。当てられたら、その人が鬼となる。誰か当てられなかったら、兄は壁に向かって目をつぶり数を数える.その間にみんな隠れる。鬼はみんなを捕まえたら、最初に捕まった人が鬼となる。ただ、鬼が探している間に、数を数えていた場所をタッチすると、捕まった人は解放される。という遊びです。
詳しくはこちら
https://asoppa.com/asopparecipe/makes/1592933/
 
僕は「ポコペン、ポコペン、誰がつついた」というと、ドラゴンボールに出てくる初代ピッコロ大魔王が、卵を生むときのおまじないを思い出します。ひょっとしたら、ここからその遊びができたかもですね。
 
ばんから
(蛮殻、蛮カラ)とは、ハイカラ(西洋風の身なりや生活様式)をもじった語である。 明治期に、ハイカラに対するアンチテーゼとして粗野や野蛮を創出したもの。 一般的には言動などが荒々しいさま、またあえてそのように振る舞う人をいう。 夏目漱石の小説『彼岸過迄(1912年発表)の一節にも登場する語である。
 
とのこと。池袋のラーメン屋も、この言葉から取ってるんでしょう。知らんけど。
 
最近作られた言葉も、どんどん死語カテゴリーに入っていきますが、昔からある言葉は色々な経緯があって面白いなと思います。また、気になることばがあれば、アップしたいと思います!
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?