猿人が消滅した仮説
ジャワ原人、北京原人などのネアンデルタール人と言われる人間の一歩手前の猿人と呼ばれる進化の過程を習ったと思うのですが、今、この世でそのような人種はいないですよね?
人間の祖先は猿、人間と遺伝子がほぼ一緒なのがチンパンジーで99パーセントと言われていますが、そこから進化の過程で色々出てくる猿人は全て途絶えて人間だけ?というのは奇妙だな、と思っています。猿人は絶滅種です。
何故か?
コレは、あくまでも仮説なのですが、進化の過程で人間が全て滅した、ということみたいです。人間に進化する過程で、背が小さかったり猿に似ていたりした猿人は差別対象となり、より人間に近い人種が崇められてきた、ということです。
そう言ったことは歴史にも登場します。例えば日本の記紀神話に出てくる熊襲(くまそ)は人類と猿人の間のような表現をする描写が度々登場します。ヤマト王権に反対した勢力として、ヤマトタケルが女性に変装して頭を酒に酔わせて殺害した話が注目されますが、この辺りの描写は獣のような表現が使われますよね。
東北の蝦夷(えみし)は奈良時代から平安時代にかけてですが、表現が蛮族ですよね。続日本史では人類と表現され、田村麻呂が征夷大将軍となり制圧に尽力するも、様々な策略で朝廷側の兵を殲滅した事は歴史に残っています。族長のアテルイと呼ばれる人物は戦略家であり人情あつく、田村麻呂もアテルイに陸奥(東北)を統治させてはどうかと朝廷に提案するも、、、
「野生獣心にして、反復定まりなし。たまたま朝威に縁りてこの梟帥を獲たり。もし申請に依り、奥地に放還すれば、いわゆる虎を養いて患いを残すなり」
として処刑されます。その後、嵯峨天皇は蝦夷に対して夷俘と蔑称することを禁止する勅を発し、ここに征夷が終了。嵯峨天皇が勅を発するにあたり、アテルイの遺族が反乱を起こすことも無く、朝廷の侵略戦争だったコトを反省したからこその行動とも言われています。
コレで言える事は、コレより昔は人類と猿人はまだ共存しており、猿人を脅威に思った人は多かったのではないかと思います。
ヨーロッパのクロマニヨン人は、限りなく人類に近いですが、180センチと当時の人類より巨漢で腕力が凄いことから、グラジエーターで出てくる巨漢キャラはクロマニヨン人ではないかと表現することもあります。
あくまでも仮説ですが、歴史には士・農工商・穢多非人のように差別の歴史があるので、そのような仮説も当てはまるのではないかと言われています。過去を調べる方法はないですが、こう言ったことが起こらない世の中であることを願っています。