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物流業界の技術の祭典 TDBCフォーラムオンライン2020

株式会社タイガー販売促進部です。
今回は当社が所属している「社団法人運輸デジタルビジネス協議会(通称:TDBC)」の年に1回の物流業界の技術の祭典「TDBCフォーラム2020」のレポートを書かせて頂きました。

TDBCでは物流業界が抱える課題を運輸運送事業者と様々な製品・技術を
持った開発関連企業が協力して実証実験を行い課題解決
を行っています。

今年のTDBCフォーラムはコロナ禍の影響で、会場での開催ができませんでし
た。その代わり、WEB会議システムを使ったオンラインセミナーの開催をすることで、より多くの事業者様に最新の情報をお届けできたのではないでしょうか?

当社が所属するワーキンググループでは昨年に引き続き「事故撲滅」をテーマにした実証実験が行われました。拝聴して一番面白かったのはWG03の「MaaSへの取り組み SEASON2」です。

奈良交通を中心に、奈良市内の観光客の滞在時間を延長させるための施策として、「映える」奈良の画像をAI技術で自動抽出して、くるりWEBと連動させて奈良に行きたくなる仕組みの実現とMaaSの仕組みでよりスムースな移動を実現することで奈良への滞在時間を増やすことができるのか?という実証実験は様々な気づきを与えてくれる面白い取り組みでした。

折角ですので、各ワーキンググループの取り組みを一言コメントを添えてご紹介いたします。


▶TDBCフォーラム2020内容◀


WG01 事故の撲滅と実現のための乗務員教育

   事故撲滅には様々な車載器を利用した社員教育が必要。今回は衝突防
   止補助システム「Mobileye」、通信型デジタコ「D1D」を利用した 
   運転士の癖を数値化、それを元にい運転士への指導をどう行っていく
   のかをメインにした内容の報告がされています。

WG02 ドライバーの健康対策 睡眠・腰痛・生活習慣 改善への取組み

        運輸運送業ではドライバーの健康対策は非常に重要視されています。
   このワーキンググループでは健康でのアンケートを実施して、
   「睡眠」と「腰痛」についての実証実験を行っています。実は睡
   眠の質が良い運転士は睡眠の質の悪い運転士より売り上げが良いとい
   う面白いデータが報告されています。

WG03 MaaSへの取り組み SEASON 2

   このワーキンググループではMaaS(Mobilty as a service)の実証実験を
   行っています。観光型Maasの実証実験をふまえ生活交通型への知見・
   議論を深めるため、奈良を舞台に外国人観光客を踏まえて実証実験舞
   を行いました。奈良県の旅行者の滞在時間を延ばすための施策を観光
   型MaaSとWEBサイトを通じて実施…果たしてその結果は?

WG04 人材不足の解消

   運輸運送業は他の業種と同様に常に人材不足です。人財不足を「女
   性」「高齢者」「ひきこもり」の方に声をかけて活躍の場を提供する
   取り組みを東京都大田区「JOBTA」と連携した実証実験や、人財育成
   のための資格取得のサポートを支援する取り組みなどを行っていま
   す。

WG05A あらゆるデバイスに対応するAPIベースの位置情報管理プラットフォーム実現

   運送業界は元請・下請・孫請という多重構造でなりたっています。
   すると、会社によって搭載している車載器が異なるため一つの
   システムで全ての車載器のデータを確認できないという問題がありま
   す。もし、全てのメーカーの車載器データを一つのプラットフォーム
   で確認できたら・・・を実証実験!果たしてその結果は…

WG05B 準天頂衛星みちびき位置測位技術の物流現場への適用

            準天頂衛星みちびきと屋内位置測位技術をシームレスに連携させて、
    荷物の運搬追跡から倉庫に荷物を入庫するところまで荷物追跡が可能
    かの実証実験を行いました。かなり手間のかかる実証実験を行われて
    いて、見ごたえがありました。

WG05C 経営者の考える無人AI点呼実現への挑戦

   我々タイガーも参加しています。運輸運送業では出庫前、入庫後点呼
   が義務付けられています。運行管理者の負担を減らして、今まで以上    により安全・確実に点呼ができる方法を提供できないか?ということ
   で始まったのが「AIによる点呼の無人化」を実証実験をする新たな
   ワーキンググループです。目指すべき未来の点呼形はどこに向かうの
   か?

WG06 運輸業界が進むべき道!〜デジタルトランスフォーメーションへの取り組み

           運輸運送業での負荷の大きい業務にバックオフィス業務が挙げられま    す。法規制対応、働き方改革への対応、作成するべき書類の多さが、
   事故リスクや法令違反リスクを抱える原因の一つになっています。そ
   こでクラウドのシステムでデータの一元管理を実現。点呼・配車・営
   業などで利用するデータを同じプラットフォームで管理することで、
   デジタルトランスフォーメーションの手前のテジタライゼーション化
   を実証実験。その結果は?  

WG07 建設機械、建設業の自動化等による課題解決

   建設業の業界ではどこに建設資材があるのかわからなくなることがし
   ばしばあります。建設中の建物内をどの建設資材がどこのフロアへ移
   動したのかを把握するために建設資材にICタグの付与と各フロアに
   RFIDリーダーを設置することで自動的に管理できないか?を実証
   実験しました。

これらのワーキンググループの発表は、運輸デジタルビジネス協議会で結果報告が上がっておりますので、是非チェックしてみてください。


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