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借刀殺人のお話-御社の眠っている特許を再活用しましょう!

ここでは、最近中国で起きた知財訴訟のお話をします。
AUXと言う中国の空調メーカーが、
東芝さんの2000年の特許を買って、
それで競合のGREEと言うメーカーを訴えて、
中国元で1.6億元の賠償金を貰える判決を得たとのお話です。

関連特許は、CN1168903C

東芝の特許公報

優先日:1999/08/11
中国出願日:2000/08/11
権利満了日:2020/08/11

AUX社がこの特許を東芝さんから買い取ったのは、2019年の話。

譲渡情報

譲渡日:2019/01/11
このように、
今回、中国企業は、権利満了までに1年ちょっとしか残ってない東芝さんの中国特許を買って来て、それで競合である中国の他の企業を叩いて、30億円近くの賠償金が貰える判決を得ました。

このように、
日本企業の手元では眠っていた特許が、中国企業に行ってからは、その力が発揮できて、いきなり大型の訴訟に使われました。
中国で、特許制度自体は、35年前にできましたが、
中国企業が特許の重要性を意識して、積極的に出し始めたのは、リーマン・ショック以降からです。
2000年前後の古い特許、価値のある特許は、大抵外国企業、特に、日本企業の手元で眠っている場合が多いです。特に日本企業は2000年代前半、かなりの特許を中国で出しました。中国で特許を出す外国企業の中で、日本企業が一番多いです。
最近、中国企業も知財を積極的に活用しており、
中国企業同士が中国で特許権を使って訴訟をしますが、
手元に強い特許武器がなくて困っている企業も少なくありません。
そのような中国企業は、日本企業の古い特許を高価で買いたがっています。

このような使い道があることを意識して、
日本企業の知財部の方も是非、積極的に自社の眠っている特許を洗い出して、再活用の道を探るのはいかがでしょうか?
特許のマネタイズについては、TRYに相談してください!

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