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レガシー初心者がデス&タックスを握ってみた〜魅力編〜
皆様、おはこんばんにちは
ちゃとでございます。
さて、今回第3回目の記事は前回に引き続きレガシーの「デス&タックス」について語っていけたらと思います。
今回は実際に私が握ってみての感想や魅力をお伝え出来たらと思います。
※今回も解説や回し方ではなく、あくまで私の握った感想や魅力になりますのでよろしくお願いします。
それではいきましょう!!
①デス&タックスとは
とは言ってもいきなりデス&タックスの魅力を語っても上手く伝わるか分からない為、簡単にデス&タックスを紹介します。
まず、デス&タックスを直訳すると「死と徴税」となり、海外では「逃れられないもの」という意味もあるそうです。
MTGにおけるデス&タックスというデッキは、主に白のクリーチャーカードのETB能力(場に出た時に誘発する能力)で相手のやりたい事を妨害(相手の呪文のコストを重くする、相手の土地を割る、クリーチャーを除去する等)しながら比較的軽めのマナ域のクリーチャーでビートダウンしていくデッキです。リストを見ると白単アグロデッキのように見えますが、実は相手のやりたい事を妨害する事を優先しているので本質的にはクリーチャー主体のコントロールデッキになっています。コントロールしきれないならさっさとビートダウンして殴り勝つ!というコンセプトのデッキというのが私のイメージです。
では、おまちかねのこのデッキの魅力を語っていきたいと思います。
②デス&タックスの魅力
1.安い!
皆さん、MTGをしていて1番困ることは何でしょうか?
私は圧倒的に他のカードゲームに比べてお金がかかるという点だと思います。
ましてや下環境に行けば行くほど強さを求めると高いカードが必要になってきます。
レガシー環境の現tear1デッキ、「青黒リアニメイト」はデュアルランドやオークの弓使い、意志の力やアトラクサ等々MTGを代表する高いカード目白押しのデッキで一から組むとなると、かかる費用は約87万円。(2/20現在の晴れる屋さん調べ)
他にもレガシー環境は禁止カードや銀枠カード以外全てのカードが使える環境であるため1つデッキを組むとなるとそれはそれはお金がかかってきます。
しかし、デス&タックスは他のデッキと比べると
デュアルランドやフェッチランドがなくても組めるというのが非常に大きく、更に色をタッチしない白単のデス&タックスであれば約7〜8万円くらいで組めてしまいます。
これは本当に大きく、リーズナブルでかつレガシーらしい、レガシーっぽい事が出来る所が非常に魅力の1つであると思っています。
2.難しくて勝てない
これはマイナスプロモーションではなく、事実。
デス&タックスというデッキは本当に難しいデッキかつ、最初は勝てないデッキです。
しかし、私はこれもデス&タックスの魅力であると思います。
私もデス&タックスを握って約2ヶ月、大体20戦くらい戦いましたがBO3マッチで勝ったのはわずか1回だけ。現状本当に勝てていません。
しかし、これは本当にプレイヤーの腕が試される、練度が必要という事を意味していると私は考えています。
デス&タックスには「思案」や「渦まく知識」のような手札の質を高めてくれるドロースペルや「意志の力」のような理不尽なカウンターは持ち合わせていませんし、エルドラージのような暴力的なカードパワー、ナドゥやANTのようなガチャガチャしたコンボ要素もありません。
しかし、このデッキには「石鍛冶の神秘家」や「護衛募集員」のように次の一手、二の矢となってくれるカードを持って来れるサーチカードを「ちらつき鬼火」や「溌溂の牧羊犬、フィリア」、「空を放浪するもの、ヨーリオン」等でブリンクして手札を切らさずに戦えるという強みがあります。
それ故に、常に相手のデッキや盤面、ひいては環境までも幅広く理解、分析し、知識と勘を結びつけていく事になると思っています。
常に先出しじゃんけんを強いられながらも、相手の攻防を捌ききり、相手を縛り上げた先で勝った時には本当に替え難い喜びを得られる事もデス&タックスの魅力だと思います。
3.環境に合わせてタッチカラー出来る
私は現在、白単のデス&タックスを握っていますが、デス&タックスというデッキは「石鍛冶の神秘家」や「護衛募集員」を使う事から装備品やタフネス2以下のクリーチャーであれば色関係なく採用出来るというのも魅力です。
例えば赤であればモダンホライゾン3で登場した「ナカティルの最下層民、アジャニ」や「舷側砲の砲撃手」を使うよりアグロなデッキにできますし、青をタッチすれば先程挙げたドロースペルやカウンターを使え、黒をタッチすれば「オークの弓使い」や「ベイルマークの大主」を使う今話題のモダンのオルゾフブリンクのような動きもできます。
このように環境に合わせてタッチカラーする事により全く別のデッキに変わる事が出来るというのもこのデッキの魅力だと思います。
4.サイド戦からが本番
デス&タックスは相性にもよりますが、割とメイン戦を落としてもサイド戦で取り返していけるデッキかと思っています。
相手のデッキによってはサイドボードからしっかり刺さるカードを選んでそれを使いながら勝つというのも練度が必要ですが慣れてきたらそれが癖になると思って私は握っています。
5.60枚と80枚で違う戦い方が出来る
デス&タックスは60枚で構成される「60デスタク」と「空を放浪するもの、ヨーリオン」を相棒にした「80デスタク」の2つのタイプに大きく分類されます。
それぞれの強みとしては
☆60デスタク☆
・「霊気の薬瓶」など特定のカードを引きやすい
・よりビートダウンができる
・サイド戦で引きたいカードを引きやすい
☆80デスタク☆
・ヨーリオンの分、マリガンが1回余分にできる
・初手キープがしやすくなる
・60枚よりもピン刺しできるカードが増え、
選択肢が増える為、コントロールプランが
取りやすい
などなどそれぞれ違う戦い方が出来るのが魅力です。私が握った感覚では60デスタクはデルバーデッキのようにゲームレンジを前に持っていき、より自分のやりたい事を押し通すデッキで、80デスタクはより相手をコントロールし、ロングゲームもできるがそこにビートダウンという別の勝ち筋も持っているというイメージです。
③終わりに
さて、長くなりましたが以上が私がデス&タックスを握って感じた事や魅力になります。
晴れトークデスタク編でゲストプレイヤーの皆さんが言われていましたが、デス&タックスは「負けて覚えていくデッキ」だと自分で握ってよりそう思いました。
サーチで何を持ってくるのか、土地を割るならどの土地か、展開を優先するのかリソースを補充するのか。本当に1つ1つのプレイに意味があり、1つサーチや判断を間違えたらすぐに負けてしまうのがこのデッキだと思います。
しかし、だからこそやりがいがあり、盤面を見る力や環境理解、知識を深めていくのに最高なデッキだと握っているからこそ特にそう思えます。
デス&タックスは永遠のtear2デッキと言われるのも納得のやればやるほど味が出るデッキ。
このデッキと出会えて本当によかったと思ってい
ます。いつか晴れトークデスタク編に出演された御三方に会うのが私の夢です。
それでは、長くなりましたが今回はこの辺で!!
最後までお読み頂きありがとうございました!!