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【歌詞和訳】Photograph - Ed Sheeran


今回は、Ed Sheeranによる2枚目のアルバム「x」に収録された一曲「Photograph」の和訳です。

早速どうぞ🎵


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[Verse 1]
Loving can hurt
愛することって辛い時がある

Loving can hurt sometimes
時々辛くなる時がある

But it's the only thing that I know
でも僕は知ってるんだ

And when it gets hard
それに、愛することってしんどい時がある

You know it can get hard sometimes
そんな時ってあるよね

It is the only thing that makes us feel alive
でもね、愛することだけが生きてる実感を与えてくれるって僕は知ってるんだ (※1)

We keep this love in a photograph
この愛を一枚の写真に収めよう

We made these memories for ourselves
僕たちだけの沢山の思い出を

Where our eyes are never closing
そこでは僕たちの目はいつまでも閉じないから

Hearts are never broken
悲しみに打ちひしがれることなく

And times forever frozen still
時間は静かに、永遠に止まっているから (※2)

So you can keep me 
だから君は僕をずっと感じていられる

Inside the pocket of your ripped jeans
君の破れたジーンズのポケットの中で

Holdin' me closer til our eyes meet 
僕を強く抱きしめて、目が合うんだ

You won't ever be alone
君は決して一人じゃない

Wait for me to come home
また会う時まで待っていて (※3)


[Verse2]
Loving can heal
愛することは、傷を癒してくれる

Loving can mend your soul
心をあるべき姿にしてくれる

And is the only thing that I know (know)
それに僕は知ってるんだ

I swear it will get easier remember that with every piece of ya
君と過ごした一瞬一瞬が、そう強く思わせてくれる

And it's the only thing we take with us when we die
それに、愛があるからこそ僕たちは死ぬ時も一緒だって知ってるんだ (※4)

We keep this love in a photograph
この愛を一枚の写真に収めよう

We made these memories for ourselves
僕たちだけの沢山の思い出を

Where our eyes are never closing
そこでは僕たちの目はいつまでも閉じないから

Hearts are never broken
悲しみに打ちひしがれることなく

And times forever frozen still
時間は静かに、永遠に止まっているから

So you can keep me 
だから君は僕をずっと感じていられる

Inside the pocket of your ripped jeans
君の破れたジーンズのポケットの中で

Holdin' me closer til our eyes meet 
僕を強く抱きしめて、目が合うんだ

You won't ever be alone
君は決して一人じゃない

And if you hurt me
もし君が僕を傷つけたとしても

Well that's ok baby only words bleed
大丈夫、言葉がこぼれただけさ

Inside these pages you just hold me
写真の中で君はただ僕を抱きしめる

And I won't ever let you go
僕も絶対に君を離さない

Wait for me to come home
Wait for me to come home
Wait for me to come home
Wait for me to come home

また会う時まで待っていてほしい

Oh you can fit me
君は僕と一緒にいる

Inside the necklace you got when you were 16
君が16歳の時に買ったネックレスの中で

Next to your heartbeat where I should be
君の鼓動が聞こえるところが僕のいるべき場所だから

Keep it deep within your soul
心の奥に大切にしまっていてね

And if your hurt me
もし君が僕を傷つけても

Well that's ok baby only words bleed
大丈夫、言葉がこぼれただけさ

Inside these pages you just hold me
写真の中で君はただ僕を抱きしめるんだ

And I won't ever let you go
僕も絶対に君を離さない

When I'm away
僕が遠くへ行ってしまったら (※5)

I will remember how you kissed me
君のキスを思い出すよ

Under the lamppost back on 6th street
6番通りの、あの街灯の下で交わしたキスを

Hearing you whisper through the phone
電話越しに君がこう囁くんだ

Wait for me to come home
「あなたの元に帰るまで、私を待っていてね」と



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※1 It is the only thing that makes us feel alive:この文に「but」などの逆説の単語はありませんが、この少し前にある文「But it's the only thing that I know」と繋げて一文として訳しています。

※2 And times forever frozen still:「still」には「じっとした、穏やかな、静かな」という意味があります。

※3 Wait for me to come home:「home」を「安心できる場所、幸福感を抱ける場所」と解釈し、愛する人つまり「君」としています。「君の元へ行く僕を待っていて」となりますが、この歌の「僕」は「君」よりも先に死んでしまいます。ですので、広く解釈して「また会えるまで待っていて」と訳しています。

※4 And it's the only thing we take with us when we die:※1と同様、この文とその前にある「And is the only thing that I know (know)」という文を繋げて訳しています。

※5 When I'm away:前述のとおり「僕」は死が近い身なのでこの文を「死んでしまったら」という意味と私は解釈しているのですが、表現が直接的なので「遠くへ行ってしまったら」と訳しています。


ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この曲は2016年に公開された映画「世界一キライなあなたに(原題:Me Before You)」の主題歌の一つです(もう一つは同じくEd Sheeranの「Thinking Out Loud」。

この映画のあらすじをざっくり紹介すると、主人公の女性が、事故で四肢麻痺となり生きる意味を失った青年の介護を通して彼と少しずつ心を通わせていくという物語です。
この青年は事故に遭う前は実業家のエリートで、誰もが羨む順風満帆な人生を送っていました。それがたった一度の事故で首から上しか動かない車椅子生活と化したために、彼は安楽死を望みます。
このテーマは世界中で議論されているものであり、この映画の結末は賛否が大きく分かれるものとなりました。
ラブロマンスであると同時に、安楽死を認めてよいのか否かというのはこの映画をきっかけに私自身かなり考えるようになりました。
興味を持たれた方は、ぜひご覧になってみてください。


この映画と「Photograph」を重ねると、曲は四肢麻痺の青年視点で歌われていることが分かります。
つまり、愛しい君と出会ったけれど、自分がもうすぐ永遠の旅立ちをすることは変わらない。だから君と過ごした一瞬一瞬を噛みしめて、僕が旅立った後も君が僕と一緒にいられるように、その時間を写真に収めようという思いが込められていますね。

そして、単に思い出を形に残そうと伝えているだけではないと私は思います。
自分が旅立った後、悲しみにくれ続けてあなたの人生が暗くならないでほしい、自分がいなくてもあなたがあなたの人生を生きてほしい。だからあなたと自分の幸せな時間を写真に収めることで、その幸せを永遠に君が感られるようにしよう。そうすればあなたは悲しむことなくあなたの人生を生きていくことができるから。
「君が愛した自分がいなくなっても、君は前を向いて君の人生を歩いてほしい」
というエールを込めたメッセージだと思うのです。

ここで映画未鑑賞の方は、もし映画の青年がこう思っているのだとしたら、死を選ばず彼女と生きていけばいいのでは?と思ったかもしれません。
たしかに青年は死を「選んで」いるのですからもちろんその選択をしなければ彼女といることはできます。
私が言えるのは「映画を見た後に果たしてもう一度そう思えるか」ということです。
希望に満ち溢れていたからこそ、その人生を決して取り戻せないという事実から生まれる途方もない苦しみ。青年にとって、その消えない苦しみを抱え続けるのは言葉で言い表せないほど酷なものだったでしょう。


私がこの歌の中で一番好きな部分は、最後の「When I'm away ~ Wait for me to come home」というパートです。

たとえどんな人生を送ったとしても、旅立つ直前に思い出すのはあの日、6番通りのあの灯台の下で、君が僕にしてくれたキス。
そんなキスを交わせる人と出会えることがどれほど幸せなのかを思い起こさせてくれます。

更に、最後の「Wait for me to come home」は相手の女性が口にしているんですよね。
これまでこの文は、旅立つ男性が「また会えるまで待ってて」とまだこれからも生きる女性に対して言っていました(と解釈している)。しかしこのパートでは、「君が家にいる僕のもとに電話をかけてきて、その電話の終わりに『家に帰るの待っててね』と、僕がいる家に帰るのが楽しみな様子で言ったいつかの日」という意味の「Wait for me to come home」だと思うのです。
つまりこれまで男性は相手の女性へメッセージを伝えていたけれど、最後の最後で、その人と過ごした何気ない幸せな時間がふと脳裏に浮かんできた。

そんな、当たり前の日常が一番尊いものでありかけがえのない時間であるという忘れてしまいがちなことを教えてくれているのではないかと、私は思うのです。


最後まで読んでいただきありがとうございました😊
エドシーランのつくるラブソングは愛の本質をついているというか、深いものがありますよね。

あなたの人生にも、愛で満たされる瞬間がありますように。


それではまた⭐


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